その問題、経済学で解決できます。
ウリ・ニーズィー(著)
,ジョン・A・リスト(著)
,望月衛(訳)
/東洋経済新報社
作品情報
ノーベル経済学賞最右翼!
行動経済学ここに極まる!
「この50年で最大のイノベーションだ!」(『ヤバい経済学』著者レヴィット教授)
対象は教育・ビジネスから途上国支援まで
子どもの成績を上げるには?
ワインをたくさん売るには?
保育園のお迎えの遅刻をなくすには?
娘の競争力を高めるには?
お得に買い物をするには?
恵まれない子に寄付してもらうには?
社員の生産性を上げるには?
「人はインセンティヴで動く」は当たり前! 大事なのは、誰にいつどのように仕向けるか。
子どもの成績を上げたいとき、あなたならどうするだろうか? 実は、ご褒美をあげるだけでは不十分。ご褒美を渡すタイミングや種類によって、結果は全然違ってくる。
本書では、『フォーブス』誌で「世界で最も影響力のある経済学者」に選ばれた最先端の行動経済学者が、実地実験という最強の武器で、人をやる気にさせるものは何か、人はインセンティヴにどう反応するかを解き明かす。意思決定の奥深くをあぶり出し、ビジネスの現場にも差別や格差という大問題にも解決策を出す画期的な一冊!
【主な内容】
はじめに 思い込みの向こうへ
[人がやってることって、どうしてそんなこと人はやってるんだろう?]
第1章 人にやってほしいことをやらせるには?
[インセンティヴが働く(働かない)のはどんなときか、そしてそれはなぜか]
第2章 女が男ほど稼げないのはなぜか、クレイグズリスト、迷路、それにボールとバケツでわかること
[キリマンジャロのふもとの平原にて]
第3章 母系社会は女性と競争について何を教えてくれるだろう?
[カーシ族を訪ねる]
第4章 惜しくも銀のメダリストと大健闘で銅のメダリストが成績格差を埋めてくれる、とは?
[公的教育:6270億ドルの問題]
第5章 貧しい子がお金持ちの子にほんの数ヵ月でどうすれば追いつける?
[保育園への旅]
第6章 いまどきの差別を終わらせるカンタンな一言とは?
[君が嫌いってわけじゃないんだ、ただお金が愛しいってだけさ]
第7章 なにか選ぶときにはご用心。選んだものがあだになるかも
[差別の隠れた動機]
第8章 ぼくたちをぼくたち自身から守るには?
[実地実験を使って生きるか死ぬかの状況を学ぶ]
第9章 人に寄付をさせるのは本当はなんだろう?
[心に訴えてもだめ、見栄に訴えろ]
第10章 割れた唇と「これっきり」のチェック欄から、人が寄付をする理由についてわかること
[おたがいさまというすばらしい現象]
第11章 管理職は絶滅の危機?
[職場に実験の文化を作るには]
おわりに 世界を変えるには・・・・・・まあ、少なくとも得をするには
[この世は実験室]
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商品情報
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この作品のレビュー
平均 4.0 (27件のレビュー)
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【読書前メモ】
行動経済学分野の本書。経済学の「インセンティブ」の問題に焦点を当てる。「インセンティブ」という点では「ヤバい経済学」とも通じる部分があるかも。投稿日:2024.04.06
人が何で動くか(=インセンティブ)を理解できれば、狙った結果につなげられると実地実験を通して示している。根拠が薄いと感じる箇所もあるが、観点として面白い。
ただ、せっかくエッセイ的な砕けた文なのに直訳…感があり、誤植もあったのが残念だった。
勉強しない子やその親に、適切なインセンティブ(お金やモノ)を渡せば子の成績が上がる。いいインセンティブがあれば寄付金の額も上がる。
実際に導入となると、気持ちをお金で動かすことに不満の声が上がるだろうと容易に想像できる。その視点も必要ではあるが、お金を使えば中退も逮捕もされず過ごせる子が増え、寄付で助かる人も増えるという視点も持てる思考でありつづけたいと思う。
『「慈善組織は販売ってことばが嫌いなんだ」とブライアン。「でもぼくは大好きだな」』続きを読む投稿日:2024.04.02
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