- 最新巻
哀愁の町に霧が降るのだ(下)
椎名誠(著)
/小学館
作品情報
青春小説の名作、ついに復刊!
ああ、いいなあと思ったのだ。
私もこんなふうにはちゃめちゃに暮らして、馬鹿なことをして笑っていたいって。
椎名誠、沢野ひとし、木村晋介、イサオの四人は、相変わらず「克美荘」の暗く汚い六畳の部屋で、共同貧乏生活の日々を送っていた。
しかし、それぞれが徐々に自分の生活を確立していくにつれ、四人が揃うことは少なくなっていく。そして、共同生活にもついに終わりの時が訪れた。
沢野が去り、木村は司法試験の勉強のために実家に戻り、業界新聞社に就職した椎名も、次第に克美荘から足が遠のいていった――。
自身のまわりを怪しく徘徊する魅力的な人々を、椎名誠が生き生きと描く傑作長編。
書き下ろしのあとがきを収録。
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商品情報
- シリーズ
- 哀愁の町に霧が降るのだ
- 著者
- 椎名誠
- 出版社
- 小学館
- 書籍発売日
- 2014.08.10
- Reader Store発売日
- 2014.09.12
- ファイルサイズ
- 8.4MB
- ページ数
- 400ページ
- シリーズ情報
- 既刊2巻
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この作品のレビュー
平均 4.3 (9件のレビュー)
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ああ、帰らざる日々。哀愁の克美荘
誰しも青春の思い出というものはあるもので、そりゃ確かに若くして大成功を収める人もいるだろうけれど、大抵は、惨めで、辛くて、はちゃめちゃで、みっともなくて、だけど懐かしくって、間違いなく、かけがえのな…い人生の一ページとなっているものです。
克美荘での椎名誠もそうだったのでしょうね。「その部屋で食べるものというのはどんなブキミな試作品でもたいていうまかった。」なんていう表現にもそれは表れています。
私にとってツボだったエピソードは、蒲団干しのシーンかな?私が一人暮らしを初めてしたのは就職してからでしたが、蒲団を干すという行為はなかなかのやっかい仕事なんですよね。いくら晴天だからといって、何時に帰ってくるか判らない平日に外に干すわけにはいかないし、休みの日だって出勤しなきゃ仕事が回らぬ新入社員。かといって、たまに休める日は、ずっと寝ていたいし。と考えると、干す暇がなくなってしまうんだよね。作品に描かれている様に、河原に干すってのはいいなぁ。それからカツ丼の描写が上手いよねぇ。今でこそ何と言うこともないかもしれないけど、当時カツ丼は、あこがれのご馳走でしたよね。
さて、筆者の表現をまねすれば、ダラダラと書かれた自伝的青春物語。それもいつしかラストを迎えるのですが、下巻になっても続いていた彼女とどうなったかは、うやむやになってしまいました。続編があるのかどうかは知りませんが、でも、青春時代の記憶って、結構曖昧模糊としたものが多い気がします。
この本は、気軽に読める小説です。でも、含蓄があります。今現在、青春まっただ中の人には、わからないかもしれませんが、振り返れば、それは哀愁に満ちています。そして霧に包まれた記憶なのですよ。続きを読む投稿日:2015.08.19
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4時起きで河川敷で早朝ハーフ。春爛漫でポッカポカ。
厚着しすぎて汗ビッショリ。半袖でプレイしてる人も居た。気温の変化に機敏に対応できないタイプ(汗)
10時前には自宅に戻って、もう何十年も前から…読もうと思って未読になっていた、椎名誠の「哀愁の町に霧が降るのだ」を読む。
これを読んだら誰だって、自分の青春時代と重ね合わせてノスタルジックな気持ちになると思う。笑って読んでいるうちに、いつの間にか「哀愁」という言葉が胸にずんとくる。
もう40年も前の作品なのが驚き。新鮮で全く色褪せて無い、評判通りの傑作だ。「新橋烏森口青春編」「銀座のカラス」との三部作になっているそうなので、それも読んでみよう。
白いTシャツに洗いざらしの青いジーパンを履いた若さ溢れるイメージだった椎名誠は、もう77歳。
去年コロナで大変な思いをしたらしいが、回復して執筆活動を再開したとのこと。若い頃、椎名誠の生き方に憧れたが、今でもその思いは変わらない。続きを読む投稿日:2022.04.09
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