ソーシャルメディアの何が気持ち悪いのか
香山リカ(著者)
/朝日新聞出版
作品情報
ツイッター、フェイスブック、LINE・・・・・・。今やSNSは生活に深く浸透しているが、それに息苦しさを感じている人も多い。ネット上でのつながり、賞賛やその反対にある悪意や炎上。SNSへの違和感の正体と、SNSが変えつつある人間について鋭く迫る。
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商品情報
- シリーズ
- ソーシャルメディアの何が気持ち悪いのか
- 著者
- 香山リカ
- ジャンル
- コンピュータ・情報 - コンピュータ・インターネット
- 出版社
- 朝日新聞出版
- 掲載誌・レーベル
- 朝日新聞出版
- 書籍発売日
- 2014.06.30
- Reader Store発売日
- 2014.08.15
- ファイルサイズ
- 0.6MB
- ページ数
- 208ページ
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この作品のレビュー
平均 3.3 (26件のレビュー)
-
前からモヤモヤと感じていたことが書かれていて、そうだよねえとうなずきつつ読む。携帯やスマホが普及して、ツイッターやらフェイスブックやらラインやらが世を席巻しているけれど、それって本当にコミュニケーショ…ン?と、流れから外れた旧世代は思うのであります。
香山さんが書いているとおり、それらはあまりにも一方向的のように思えてならない。誰もが言いたいことを言うだけ。返ってくるのはパターン化した賞賛や承認、ときに失敗して罵倒や非難の嵐。これをコミュニケーションと呼んでいいのか。SNSって、一方的な発信を双方向的なコミュニケーションだと勘違いさせるものじゃないのだろうか。
オマエがこういう所で誰も頼んでないのにせっせと本の感想なんか書いてるのも一緒だろ!と言われれば、まあその通り。ただ、言い訳をするならば、私にとっては本を読んで感じたこと、考えたことを「書く」のが第一義的な目的で、他の方からの反応は「オマケ」なのだ(オマケって嬉しいよね)。「つながること」そのものを求めているわけじゃない。香山さんが「仕事の場以外ではなるべく人と深くかかわりたくない、と思いながら生きている」と書かれていることに共感したりする。
ソーシャルメディアのあれこれも、確かに、うまく使えば便利で楽しいだろうとは思う。それはわかっているつもりだ。「読書」などという、非常に一般的な割には同好の士がごく少ない趣味を持っていると、同じような読書傾向の人に実生活ではなかなか出会えないが、ネット上には大勢の仲間がいるわけで、このことだけからでも、一概に拒否はできないと思う。こういう読書サイトがなくなったらさぞ途方に暮れるであろう。いやあ、考えられないな。
それでもなお。ブログからツイッターへと、発信される文章が短く断片的になり、さらに画像中心のインスタグラムが隆盛だと聞くと、なんだか取り返しのつかない事態が進行しているような気がして落ち着かない。次のくだりには、うーんと考え込んでしまった。
「ここで起きているのは、単に『文章力の低下』や『読解力の劣化』だけではない。自分で投稿した画像が相手にどう受け取られるかわからずに、とにかくリアルタイムでどんどんアップしていくだけ、自分の思いが正しく伝わるかどうかは相手次第という『一か八か型コミュニケーション』が、SNSでは主流になりつつあるのである。
もっと言えばそれは、『伝わればおなぐさみ、伝わらなくても仕方ない。どうせ何を言っても伝わらないのだから』というコミュニケーションへのあきらめなのではないだろうか」続きを読む投稿日:2014.08.29
このレビューはネタバレを含みます
◎『Instagram にはまっている女性が「世界中とコミュニケーションできる」と高揚しているのは大きな間違いで、もしかすると彼女は「もう誰とも意思を疎通させ、理解し合うことは不可能」という世界に足を…踏み入れているのかもしれない』
レビューの続きを読む
とても心に響いた文章だった。
2014年に出版された本だがメチャクチャ興味深く、面白かった。この時点でこんなに心配されていたSNSの普及した社会。今はもう歯止めの効かなくなっている方向に向かっているような気がしてならない。
以下、特に気に入った部分。
◎サイバースペースにおいて各人が欲望のままに情報を獲得し、議論や対話を行っていった結果、特定の言説パターン、行動パターンに集団として流れていく現象=サイバーカスケードと呼ばれている
そしてカスケードそれ自体は肯定されたり否定されたりするものではなく、
それを解釈する文脈やそれを引き起こしている環境との関連で吟味される必要がある
◎彼らにとって大切なのは、真の個性化というより個性化を実現しているように見せることであり、それ以上に大切なのは周りからはみ出ないことのほうではないのだろうか
そうする為には常に今の自分の発言や選択は周りからどう見られているのだろう?この集団での平均レベル、ギリギリのレベルはどの辺りだろう?と意識し自分をうまくコントロールしなくてはならない。それは人によっては大きなストレスになるはずだ続きを読む投稿日:2022.12.24
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