明治三十七年のインテリジェンス外交
前坂俊之(著)
/祥伝社新書
作品情報
明治三十七年、日露の開戦が決まるや、伊藤博文の命を受け、「肩書きなし」で渡米した一人の男がいた。その名は金子堅太郎。彼は巧みな会話術と旺盛な行動力をもって、ルーズベルト大統領と米国の世論を日本のもとに引き寄せた。翌年、日本が戦争を絶妙なタイミングで終わらせることができたのも、ひとえに彼の功績と言ってもいい。外交下手と言われる現代日本だが、百年前の明治にこれほど傑出した男がいたのだ。その金子の人物とたぐいまれな能力を浮き彫りににした、現代日本人必読の好著!
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商品情報
- シリーズ
- 明治三十七年のインテリジェンス外交
- 著者
- 前坂俊之
- 出版社
- 祥伝社
- 掲載誌・レーベル
- 祥伝社新書
- 書籍発売日
- 2010.04.01
- Reader Store発売日
- 2014.04.18
- ファイルサイズ
- 0.5MB
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この作品のレビュー
平均 4.0 (5件のレビュー)
-
日露戦争では、対ヨーロッパの「明石工作」も有名だが、本書は対米国の「金子工作」を取り上げる
明治天皇も伊藤博文も当初はナポレオンを絶賛崇拝していた。ナポレオンのような一人天才に指揮される一方、ドイツ…はモルトケが凡人集団でも三人寄ればなんとやらでしたのが参謀本部である。
川上操六こそ日本陸軍参謀本部の父にして知将。
モルトケ「常識と円満こそ軍略の真髄」。
クラウゼヴィッツの戦争論を訳して講義したのは森鴎外だった。
バルチック艦隊にもドイツ人無線技士が乗っていたが、軍紀の乱れに愛想をつかしマダガスカルで下船してしまった。しかしロシア兵たちはまったく気にしなかった。
金子と最高裁判事ホームズは友人だった。
ルースベルトは新渡戸「武士道」にいたく感動し、「天皇」を「合衆国国旗」に置き換えて読めば十分通用すると自分の子どもたちや有力議員たちに配った。自分は柔道のけいこまでするくらい日本びいきだった。
黙っていれば承諾したものとみなされる。反論すべきは反論すべし。
ルーズベルトは元海軍次官として、日本海海戦では丁字戦法をするべきではない、と進言してきた。
いよいよ講話となったとき、ルーズベルトは、日本がいち早く樺太を占領するよう忠告した。
イギリスが日露戦争では超然としいたのも無理はないかも。というのも、ロシアが負ければロシアはインド方面に進出してくる可能性が高かったから。
伊藤はウィッテに、自分が全権として行けないことを残念に思うと伝えた。
小村は風貌があまりよくなかったのも、交渉がうまくいかなかった一因かも。また寡黙だった。
米国企業が、南満州鉄道の共同経営を持ちかけて来たが、伊藤たちは安全保障の観点からOKしたのに、企業家が帰国する団に、帰ってきた小村が激しく反対し反故にしてしまった。続きを読む投稿日:2016.01.08
なぜ積ん読にしてたのかと思うほど良書でした。
外交は個人同士の関係が良好に導く事があるけど、国家戦略は個人を凌駕しない事をあらためて鑑みるべき。
ウィッテの述懐を読むと、小村の評価は下げざるを得ないか…な。準備が足らなかったよね。
それにしてもウィッテと決まってすぐに電報送った伊藤のその勘の鋭さときたら!やっぱ予感めいたものがあったのかな。
しかし国としても対外経験の少ない中、よくあの有象無象な世界へ挑んで戦勝と講和を持ってこれたよね。この流れで黒岩本を読み返したい。続きを読む投稿日:2011.12.14
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