ITビジネスの原理
尾原和啓(著)
/NHK出版
作品情報
Googleを辞めて、なぜ楽天へ?
マッキンゼーなど11職を渡り歩いた男が今、選んだのは日本の老舗IT企業だった――。
ネット登場から20年。普及期を終えたITは、もはや印刷や農業などあらゆるビジネスを書き換える成功原理である。
数々のIT企業にいたからこそ知り得た、ITビジネスの原理をこの一冊で圧縮体験する。
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商品情報
- シリーズ
- ITビジネスの原理
- 著者
- 尾原和啓
- ジャンル
- コンピュータ・情報 - IT・Eビジネス・資格・読み物
- 出版社
- NHK出版
- 書籍発売日
- 2014.01.30
- Reader Store発売日
- 2014.01.31
- ファイルサイズ
- 1.2MB
- ページ数
- 208ページ
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この作品のレビュー
平均 3.7 (84件のレビュー)
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共感できる内容
タイトルと内容はあまりマッチしていない気がするが、ITに詳しくない人でも理解しやすいような表現や内容になっていて、なかなかに読みやすく興味深い。
筆者が色々と転職して(※かなり面白い経歴)、今現在楽天…にいる理由も本書を読めば良く理解できた。
筆者の言う、これから向かっていくべき方向=アメリカ的なものによって作られた「無駄なき社会」から日本に代表されるような「ハイコンテキスト文化」、というのは共感できましたね。続きを読む投稿日:2014.03.06
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良書とは思うがタイトルがミス・リーディング
この本を読むと「ITビジネスの原理」が分かって、「ITビジネス」について人に解説できるようになるとか、自分でネットビジネスを立ち上げて成功できるようになるとか、そういった類の本ではありません。
中身…を読んでからタイトルを見ると「まぁそうかな」と一瞬でも思えましたが、タイトルを見てから読み始めた時は「全然違う。そもそもITビジネスってそういうことだったっけ?」と思いました。
本書での「ITビジネス」の定義は、「ITを事業推進上での中心的な仕掛け(プラットフォーム)とする事業」くらいの意味合いかと思います。かつITの中でもコミュニケーション・ツールとしてのITを活用したビジネスの話が中心です。人によっては「ITビジネス」と聞いた時に連想されるものから大きくズレていないかもしれませんが、企業向けシステム開発などを行う、いわゆる「IT業界」にいる人々からすると、コミュニケーション・ツールとしてのITは領域が違うというか、一部の領域というべきか、方向性が違います(評者はそう感じた一人)。「ICT」と呼ばれる領域に近いかもしれません。
語り口は軽く、初心者にも分かりやすいですが、筆者が「あとがき」で自白している通り、色々な人から聞いた話をベースにしており、筆者自身のオリジナルな発想は無いそうです。筆者自身が情報交換のプラットフォームで、本書はそこから出てきた1つのコンテンツという訳です。人から聞いた話をまとめただけですから「知ったかぶり本」のはずですが、そうは感じさせません。筆者自身が実際に創発している部分があるからだと思いますし、「集合知」というか他人と議論する中でお互いに考えがまとまり、新しい何かが見えてきた結果を書いているからです。筆者の純真さと、ブログっぽい文体も毒抜きになっています。
売り文句にある、著者の10社を超えるIT関連企業への転職経験は「ITビジネスの原理」には残念なくらいに何の関係もありません。ただ、有名企業へ頻繁に転職出来るぐらい引っ張りだこな実力のある人が、多様な職場で培った業務経験をベースにITビジネスの成功事例や失敗事例を語れば、ITビジネスに共通する「鍵」や「仕組み」のようなものが見えてくるはずだという、読者の期待を膨らませてくれます。販促効果が目的の「箔付け」に過ぎないのでしょうが、筆者の行動力は本物です。なかなか説明することが難しいこと(ふわふわと流れていくフロー情報)を、書籍という形にまとめた(=フロー情報をストック化した)のは、何と言っても筆者の行動力の賜物ですからね。
最後に、本書で取り上げようとしている「ITビジネス(その中でもコミュニケーション・ツールとしてのITを利用したプラットフォームビジネス)」に関する領域を、評者なりに3つに分けて整理してみました。(タイトルと内容がマッチしていないという人向け)
1)コミュニケーションを実現する為の通信手段としてのITの話
(端末、通信インフラ、通信技術・規格、プラットフォーム用サーバ側アプリケーション等)
→ i-modeという言葉が出てくる程度で、本書では全く触れられていません。
そもそも、この辺の話は、IT業界(ITそのものを飯のタネにする人)向けの領域でなんでしょうね。
2)プラットフォームを利用したビジネスモデル(含む課金モデル)の話
→ ビジネスモデルの中でも、課金モデルの成り立つ背景としての人間心理・行動様式をベースに
分類して論じている点が興味深く読めました。表現が、「北風と太陽」ですから。
3)ビジネスモデルの組立の前提となるコミュニケーション主体者の持つ文化の話
→ 第5章で大胆な推論が展開されます。IT が本来持つ可能性や今後の方向性の話として非常に
面白く読めます。が、筆者が人とあれこれ話として盛り上がった時に垣間見えたビジョンを写し
取ったものなので、他人に向かって原理と説けるほどの理論の厳密さや言葉の統一性がなく、
言葉の定義も都度考えながら読む必要があります。
筆者の主張・提言を、一瞬そうかも(そうだったらいいな)と思えたとしても、少し時間が経って興奮が冷めると、言葉の定義もあいまいで本当に正しいか検証できず、地に足が着いていない話だったのかも(妄想に過ぎなかった)と思わせます。なんだか右脳と左脳を行ったり来たりするような、面白い本ですよ。
続きを読む投稿日:2015.04.02
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