アポロンの島
小川国夫(著)
/講談社文芸文庫
作品情報
地中海地方の溢れる光の中をひとりバイクで旅する青年が出会う人々や風景を、明晰なことばを積み重ねてくっきりと描き出した「アポロンの島」「大きな恵み」、キリスト教についての著者の基本的な考えがうかがえる「エリコへ下る道」、戦時中の重苦しい時代に土俗的な雰囲気の中で成長する少年を自伝的に描いた「動員時代」の4つの作品群からなる短篇集。読みつがれるべき“青春の書”の1冊。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- アポロンの島
- 著者
- 小川国夫
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社文芸文庫
- 書籍発売日
- 1998.01.10
- Reader Store発売日
- 2014.01.24
- ファイルサイズ
- 0.2MB
- ページ数
- 270ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.1 (7件のレビュー)
-
僕の読む、ごく限られた日本の作家のひとり。地中海世界を旅する作家の若き日の記録。形容詞のない、肉体の運動のような文章。立った。走った。殴った。疲れた。即物的な行動の記述が聖書世界とつらなる内海の光を現…前させる。あるいはこれは平易な言葉で綴られた散文詩なのか。激情しないランボオ、空想しないロートレアモンのような世界。続きを読む
投稿日:2005.07.31
シチリア・ギリシャのオートバイ旅行体験を
志賀直哉ふうの「筋のない小説」としてあらわした連作に
加えて、戦時下すごした灰色の青春もの数点
昭和32年に私家版として500部製作したが一冊も売れず
同人誌…を通じて島尾敏雄に拾い上げられるまで、8年かかったという
執筆時期から、日本流ビート・ジェネレーションと見ることも
可能かもしれない
「枯木」 どんな理不尽も神の与えた試練だから受け入れなくてはならない えー 「貝の声」 間男に見間違えられたことがきっかけで おっさんと少し仲良くなる 「エリコヘ下る道」 オートバイ事故の被害者と加害者が ともに死にかけて互いを思いやる 「重い疲れ」 夕方までに目的地を目指す急ぎの旅だが いくつかの出会いはあった 「ナフプリオン」 子供の頃に聞いた伝説の地がいまここにあると知った 「寄港」 港町でつまらないものを売りつけてくる乞食にぶちきれた 「スイスにて」 スイスでは会話のテンポがゆっくりになった 「シシリー島の人々」 知らない人にガソリンを分けてもらったが 宿屋ではぼったくられそうになりずうずうしい子供につきまとわれる 「エレウシスの美術館」 日本人とドイツ人がギリシャの美術館で知り合う 「アポロンの島」 各国からミコノス島に集まった若い旅行者と共に自由を満喫する しかし後事を恐れて欲望に身を任すことはできない 「海と鰻」 著者の実家は有力な商家なので 周辺住民はつまらぬことにも気を使ってくるのだった 「箱船」 喧嘩の加勢かなにかを頼みにパシリが来る話 よくわからん 「東海のほとり」 親友が人妻と仲良くやってるような気がする しかし自分はどちらに嫉妬してるのかよくわからない 「雪の日」 実家の工場で働いてたやつに命令される夢をみた これだから戦争は嫌なんです 「お麦」 死に掛かってる友人を見舞って 変な夢の話を聞かされる 「夕日と草」 生活の不安と男性嫌悪 「動員時代」 不良の仲間を抜け出して徴兵のがれの道を選んだ自分はなんにも間違ってない ナメんな 「海の声」 他国言語を学んでも使い道がなきゃ宝のもちぐされ 教師にでもなるしかない 「遊歩道」 旅に理由が必要か? 男の子は冒険のロマンが好きなんだ 「大きな恵み」 家畜消費の帳尻合わせにもロマンが必要 これは闘牛のお話だよ 「ボス」 悪のロマンチストたちが腹をさぐりあう 「大きな森」 仲間が増えることは自分をバカにする人間が増えることだ その現実に耐えられない続きを読む投稿日:2017.05.25
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。