山本美香という生き方
山本美香(著)
,日本テレビ編(著)
/読売ebooks
作品情報
「外国人ジャーナリストがいることで最悪の事態をふせぐことができる」そう信じて戦地で取材をし続けた山本美香。彼女は2012年8月20日、シリア内戦の取材中に亡くなった。本書は、マスメディアが伝えないイラク戦争の過酷な真相を描く彼女のルポを軸に、人生のパートナーでもある佐藤和孝さんのインタビューを加え、ジャーナリストとして、一人の女性としての「山本美香」を浮き彫りにしている。
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商品情報
- シリーズ
- 山本美香という生き方
- 出版社
- 読売新聞社
- 掲載誌・レーベル
- 読売ebooks
- 書籍発売日
- 2012.12.01
- Reader Store発売日
- 2013.11.01
- ファイルサイズ
- 4.5MB
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この作品のレビュー
平均 3.9 (11件のレビュー)
-
そのニュースがもたらされた時、既視感に襲われた。シリアで日本人
女性ジャーナリストが死亡か。
イラクで橋田信介氏が亡くなった時と同じような感覚。内戦が激化
しているシリアで、しかも女性だ。真っ先に頭…に浮かんだ名前は
「山本美香」。
違っていて欲しい。だが、現実はすぐに判明した。やはり彼女だった。
砲撃されたホテル。呻きとも叫びとも聞こえる声を上げ、体の奥底
から湧き出る怒りに突き動かされるように部屋を歩き回る。彼女が
亡くなってからのテレビ・ニュースで何度も流れた映像だ。
イラク戦争時のバグダッド、報道関係者が滞在するパレスチナ・
ホテル。アメリカ軍の戦車はそこへ砲弾を撃ち込んだ。
絶版となり現在は入手困難な彼女の著書『中継されなかったバグ
ダッド』が本書には再録されている。生々しい砲撃現場の様子が、
記されている。
「ベイビー」。空のゆりかごを手に、知っている英語で彼女に
向かって訴えかけるイラクの老人。似たような情景は橋田氏も
『イラクの中心で、バカと叫ぶ』に綴っていた。
外部の人間との接触には厳しいイスラムの女性たちのなかへさえ
入り、戦時下の市井の人々に目を向けて来た人だった。彼女の
レポートを観たくて、何度テレビのチャンネルを合わせたことか。
「覚悟はしている。でも、死にに来たんじゃない」
美香さんのパートナー・佐藤和孝氏の言葉が、胸に痛い。
美香さん以前にもシリアでは多くのジャーナリストが命を落とし
ている。「隻眼の女性ジャーナリスト」として知られたメリー・
コルビンもそうだ。
自身が取材現場に立つことは勿論、若い世代にバトンを渡す為に
講演や講義なども行っていた。その途上で亡くなってしまうとは。
日本の女性ジャーナリストのなかでも稀有な存在だったと思う。
いつかあなたに会いに、ロンドンのジャーナリスト教会へ行こうと
思う。そこには、同じように危険な地域で命を落とした人たちの
多くが祀られているから。
本書は『中継されなかったバグダッド』を読むだけも大きな収穫だ。
そして、ひとりの人間が何を伝えようとしたかを知り、心に留めて
おく為にも。
ヴェトナム戦争時に多くのジャーナリストがそこで起こっていることを
伝えたことで反戦運動が盛り上がったように、ジャーナリストが危険を
覚悟で現地の模様を伝えることで、戦争を止めることが出来るかも
しれないと思うのは、夢じゃないと思いたい。続きを読む投稿日:2013.01.21
フリージャーナリストの安田純平さんが3年に及ぶ拘束を経て、無事に解放された。なのに、日本ではバッシング。そういうバッシングをする人たちに、特に読んでもらいたいと思う。
投稿日:2018.11.17
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