諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない
為末大(著)
/プレジデント社
作品情報
耐える人生か。選ぶ人生か。
前向きに「諦める」ことから、自分らしい人生が開けてくる。
諦めることは、逃げることにあらず。
与えられた現実を直視し、限られた人生を思い切り生きるために、
よりよい選択を重ねていくことこそが「諦める」ことの本質である。
オリンピックに3度出場したトップアスリート・為末大が、
競技生活を通して辿り着いた境地。
【目次より抜粋】
■第1章:諦めたくないから諦めた
・手段を諦めることと目的を諦めることの違い
・「勝ちやすい」ところを見極める
■第2章:やめることについて考えてみよう
・「せっかくここまでやったんだから」という呪縛
・「飽きた」という理由でやめてもいい
■第3章:現役を引退した僕が見たオリンピック
・「勝てなくてすみません」への違和感
・コーチを雇う欧米人、コーチに師事する日本人
■第4章:他人が決めたランキングに惑わされない
・積む努力、選ぶ努力
・どの範囲の一番になるかは自分で決める
■第5章:人は万能ではなく、世の中は平等ではない
・生まれによる階級、才能による階級
・「リア充」なんて全体の10パーセントもいない
■第6章:自分にとっての幸福とは何か
・世の中は平等ではないから活力が生まれる
・どうにかなることをどうにかする
もっとみる
商品情報
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.0 (138件のレビュー)
-
「諦める」と「逃げる」の違い
為末さんのツイートでも、自分の限界を知ることや、成果に結びつかない努力が無駄に終わる危険性を何度か指摘されているのを見ました。
これは、「諦めなければ夢は叶う」と信じさせて別の道に移るのを許さない風潮…に対する警鐘でもあります。
どちらの考え方にも理屈はあり、自分もどちらが正しいのかはわかりませんし、おそらくはケースバイケース、あるいは言い方は悪いですが結果論の部分も多々あるでしょう。
ただ、為末さんの言う「諦める」と、「逃げる」とを混同してしまっている人が少なくないように感じます。
ここで言う「諦める」は、自分の夢や目標を達成する手段を変えて、別のもっと可能性の高い方法を選ぶことであって、夢や目標の達成自体から「逃げて」しまうことではないはずです。
本来、個人個人の夢や目標は相当抽象的なものであり、その達成手段はいくつもあるはずです。
自分自身の話をさせてもらうと、昨年(2013年)、中小企業診断士の試験に合格し、システム開発の仕事と経営コンサルタントの二足のわらじを履くことになります。
開発者としては周囲の期待に応えたとはいいがたいのですが、努力の軸足を経営コンサルタントのほうに移していくことも考えています。
自分の夢が「顧客や勤め先、社会全体に貢献したい」というところにあるので、その手段がこれまでやって来たシステム開発でも、これから挑戦する経営コンサルタントでも、夢を達成する手段であるということに違いはありません。システム開発で夢を実現するのは「諦め」ても、夢そのものから「逃げ」ているとは思っていません。
新しい挑戦もしていきますから、これからも何度も壁にぶつかると思います。その壁を壊すのか、乗り越えるのか、あるいは回り込める別の道を探すのか、ともかく夢を叶えるために諦めないこともあれば、諦めることもあるだろうと思います。続きを読む投稿日:2014.01.05
-
自分の能力を見極め、目標の達成可能な手段で努力すること
本書を一言で言うと、手段は諦めてもいいが、目的は諦めないことが大事、ということです。
これは著者の為末大氏の競技人生に端的に現れています。
『誤解のないように言っておくが、僕は四〇〇メートルハード…ルをやりたかったから一〇〇メートルを諦めたわけではない。初めて世界の舞台を見て、ここで勝ってみたいと思ったのだ。しかし一〇〇メートルにこだわっているかぎり、それは絶対に無理だと思われた。
多くの人は、手段を諦めることが諦めだと思っている。
だが、目的さえ諦めなければ、手段は変えてもいいのではないだろうか。
陸上界で最も「勝ちにくい」一〇〇メートルを諦めて、僕にとって「勝ちやすい」四〇〇メートルハードルにフィールドを変えたのは、僕が最も執着する勝利という目的を達成するために「必要だった」と納得できたからだ。』
ただ、これだとちょっと誤解があるので、私は、目標に向かって生きるためには、自分の能力を見極め、目標の達成可能な手段で努力すること、ということと理解しています。
可能性が満ち足りている若いころならまだしも、能力も時間も限界が見えている中年サラリーマンの私には、為末大氏の指摘に耳が痛くなります。
自分のキャリアの考え方に参考になります。
続きを読む投稿日:2014.11.23
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です
続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能です