あわせ鏡に飛び込んで
作品情報
幻の名作「あわせ鏡に飛び込んで」をはじめ、瞬間接着剤で男をつなぎとめようとする女が出てくる「あなたをはなさない」、全編、悩み相談の手紙だけで構成されたクライムミステリー「書かれなかった手紙」など、選りすぐりの10編を収録した文庫オリジナル作品。精緻に仕掛けられた“おとしあな”の恐怖と快感!(講談社文庫)
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商品情報
- シリーズ
- あわせ鏡に飛び込んで
- 著者
- 井上夢人
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社文庫
- 書籍発売日
- 2008.10.15
- Reader Store発売日
- 2013.07.12
- ファイルサイズ
- 0.2MB
- ページ数
- 416ページ
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この作品のレビュー
平均 3.3 (92件のレビュー)
-
最後にカチリと気持ちよい音を立ててパーツがはまる小気味良い短編ばかりに大満足。
読後はついついニンマリとしてしまう、面白い。
長編もよく短編も良し、ただいまどハマり中な作者。
まだまだ他の著作も読ん…でみたい。続きを読む投稿日:2015.08.17
このレビューはネタバレを含みます
「あなたをはなさない」
レビューの続きを読む
なんだこれ。ありえねー。って思いました。
こういうサイコな感じの登場人物って、女性ならではっていう気がしますね。
恋人から離れたくなくて強力な瞬間接着剤で手をくっつけちゃうよう…な登場人物がもし男性だったら、「恐い」っていうより、どこか滑稽で哀れみを感じてしまうような気がします。
それか、もっとストーカーのような雰囲気になってしまうとか。
いずれにしてもサイコサスペンスにはなりえないかなあと。
これは僕が男性だから思うことでしょうか?
「ノックを待ちながら」
リドルストーリーですね。
良く出来たリドルストーリーというのは、結末を書かないことに意味があって、むしろ書いてしまったら「ふーん」で終わってしまうような話になるという気がします。
その好例は何と言っても、ストックトンの「女か虎か」。
本作の場合、書かないことにさほど意味があるとも思えません。
彼女の愛を信じるかどうかがポイントになるという点において、「女か虎か」にそっくりなんですけどね。
「実はそれは砂糖ではなく毒でした」というオチだったとしても(もちろん凡庸なオチではありますが)それほど変わらないかなって思いました。
「サンセット通りの天使」
翻訳物はあまり得意ではありません。
ことさら苦手というわけではありませんが、やっぱり国内ミステリの方が読みやすいのは確かです。
そういう人は多いと思いますが、僕は翻訳物特有の文体なんかが苦手なのではなく(それだったらクイーンやクリスティを読んだりできません)、単純に登場人物の名前が日本人でないのが苦手なのです。
だって覚えらんねーんだもん。
だから、たとえ日本人作家が書いていても登場人物が外国人だとちょっと辛いのです。
この作品も一旦は飛ばして最後に読みました(笑)
でもこれ、別に舞台が日本でもいいんじゃないかな? まあ外国であるほうが自然ではあるけれども。
「空部屋あります」
人を喰らう家。よくある展開ですよね。
落雁をしきりに勧めている時点でおよそオチは予想できました。
こういうの恐いなーって思えないんですよね。
「千載一遇」
何となく(というかあからさまに、か)オチの予想はつきましたが。
共謀して旦那を殺害しようとした奥さんと愛人の二人がどうにもこうにも間抜けで好きじゃないです。
主人公も言っていましたが、殴り殺してその後どうするつもりだったんでしょう?
遺書があったって撲殺された痕跡があったら警察は信じてなんかくれないですよ?
飛び降りにでも見せかけて頭部をめちゃくちゃにするつもりだったのかなあ。
でも…そんなにうまくいかないと思うけど。
室内には結局、殺害の痕跡が残っちゃうわけだし。
こういう穴だらけの犯罪にはときめきません。
まあ、そもそも犯罪にときめくな、っていう話ですけどね(笑)
「私は死なない」
痛いハナシ、嫌いです。
好きな人いないと思いますが。
主人公の未来に幸あれ。無理だと思うけど(笑)
「ジェイとアイとJI」
井上夢人さん本人も書いていますが、最新技術を小説に取り込むとそれが古くなったとき、作品そのものが色褪せてしまうのでいろいろと難しくなりますよね。
特にコンピュータのように日進月歩の技術は。
ただ、テーマとしては井上夢人さんらしいと思うので僕は好きです。
夢オチかよ。とは思いましたけど。
「あわせ鏡に飛び込んで」
あわせ鏡が絵画の中に描き込まれているという部分がこの作品の謎になるのでしょうが……それ自体は、何かあっさりしすぎと言うか。
それは別に謎でもなんでもなくて、誰でも鏡って思いつくだろーって。
でも、二転三転、どういう風に転んでいくのかと思わせたラストがハッピーエンドになるあたりは、勧善懲悪をこよなく愛する僕にとって理想の展開でした。
「さよならの転送」
この作品集の中では最も「岡嶋二人」色が強い作品かなって思いました。
岡嶋二人時代の短編集に収録されていても違和感がないような。
まあ、そういう意味では岡嶋二人ってやっぱり井上夢人さんとほぼ同義なんだなって。
(ゴメンなさい、徳山さん)
「書かれなかった手紙」
この作品集の中で一番のお気に入りはトリをつとめるこの作品。
手紙だけで、証言者と読者を誘導していく手法は面白いと思います。
途中までは何の疑いもなく読んだわ。
伏線がちょっとあからさま過ぎかな?とも思いましたが、でも面白かったです。
この手法ってもっと他にも応用がききそうですね。続きを読む投稿日:2020.12.03
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