この作品のレビュー
平均 3.5 (198件のレビュー)
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最後にじわっと
2つの物語「ほかならぬ人へ」「かけがえのない人へ」があります。両方とも、読み始めるとなんだか、登場人物が多くて、誰が誰だったっけなとわからなくなってしまうこともあり、失敗かなぁと思いました。が、冷静に…読んでいたつもりが、最後にじわっと涙が。色々と複雑そうに書いてあるけど、実はひたすら純粋な恋愛が描かれてたということです。時間があるときに静かに読むのがおすすめ。続きを読む
投稿日:2013.10.04
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ちゃんとした組み合わせとは?
直木賞受賞作。
選評では、渡辺淳一と林真理子が強く推選したようだ。
「男女間の恋愛の虚無がリアルに表現されている」とのことだが、そうかなぁ。
それより浅田の「直木賞作家の冠名はその受賞作とともに…語られるが、本当にこれが著者の代表作か」という懸念の方に賛意を寄せる。
いくつか読んできたが、『神秘』や『道』のような少し奇妙で現実離れした話に展開していく作品の方が、著者の持ち味のような気がする。
中短編2作とも主人公は上流階級の人間たちだ。
名家の生まれで「自分は生まれ損なった」「どうして人は自分を大事に思えるのか」「自分なんてあってもなくてもいい」と思っている明生。
資産家の出で、夫婦や家庭を信用せず、「生きるなんてバカみたいなこと」「楽に生きるのが基本」と語るみはる。
「自分を大事だと思えないから、他人も大事に思えない」明生が、上司である東海さんには「人間はたとえ人のために死んでも、自分のために死んではいけないんです。だから、自分の方が死ねばよかったなんて絶対に言っちゃいけない。赤ちゃんは死んで本望だったんですよ」と熱弁する様は違和感しかなかった。
ただ、みはるの言行も合わせて考えると、作品の中で両者の行動がいかに自身の信条を反映していないかもよくわかるので、その辺りは著者が慎重に描き込んだ部分のような気もする。
「結婚なんてのは、とりあえずいまの自分で○と思ってるときにするもんだ。何かを変えようとか、違う人間になろうとか思ってしちまうとろくなことはない」という黒木の言葉も、著者独特のシニカルな視点が透けて見える。続きを読む投稿日:2024.03.02
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