福島原発事故はなぜ起こったか 政府事故調核心解説
畑村洋太郎(著)
,安部誠治(著)
,淵上正朗(著)
/講談社
作品情報
被害を拡大させた政府・東電・自治体の判断の誤りとは?メディアの誤解とは何か? いまなお続く避難・除染の本当の悲劇とは? 畑村委員長はじめ、政府事故調の中心メンバーだった3人の著者が、膨大な調査報告書をベースに、報告書に書けなかった独自の視点も入れ、事故の核心に迫る!! 原発再稼働、進まない除染の問題にも一石を投じる書。
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この作品のレビュー
平均 4.4 (5件のレビュー)
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配電盤が津波で被水したのが致命的だった
福島第一原発事故に関連する書籍は多数ありますが,特にこの書籍を選んで読んだ理由は,「何が最大の原因で発生したのか(どうすれば回避できたのか)」
「どういう過程を辿って事故が進展したのか」を,技術的な視…点から,且つプラント全体を展望した視点から知りたかったためです.
その意味では関連する内容は6章立ての最初の2章分しかありませんが,知りたいことはひととおり知ることができました.
個人的には,6章全部技術的内容だったらもっとよかったと思っているので,星4つです.
たとえば以下のようなことを知れたのは有意義でした.
●原子炉の設計思想の違い
1号機では電源喪失した場合にはすべての弁が閉じる仕様だった.
2号機,3号機では電源喪失した場合にはその時点での弁の開閉状態が維持される(何もしない)仕様だった.
つまり1号機と2号機以降では設計思想が異なっていた.
結果として1号機では電源喪失時に原子炉が外界から隔離され,熱が放出できず炉心溶融を早めることとなった.
●非常用ディーゼル発電機は全滅していなかった
津波に襲われた後でも各号機とも稼働できるディーゼル発電機は残っていた.
だが発電機が発電した電気を原発を動かす各種機器に伝達・分配するための配電盤が被水したため,ディーゼル発電機だけ残っても意味がなかった.
後知恵かもしれませんが,電気がないとなにもできないにも関わらずその電気を確保するための努力が
足りないんじゃないかと思わずにいられません.
続きを読む投稿日:2013.09.24
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2019年1月に読了。
畑村洋太郎さんは、311福島原発事故の政府事故調の委員長。「原子力なんて専門外だよ。なんで俺なの?」と、電話してきた内閣府の役人に聞いたら、「原子力の専門家はみんな東電か自民党…に繋がりがあるからです。失敗学の専門で、自民党にも原子力村にも縁がない、世間にクリーンな印象のあなたにお願いしたい」と言われたそう。
https://digital.asahi.com/sp/articles/DA3S14221896.html
福島原発の事故が「想像を超えた地震&津波が来たんだから仕方無かったんだ」と言うのは、真っ赤な嘘だ、ということ。
単純に、「では、他の号機はなぜ事故らなかったの?」というお話。
責任を追求するのも不毛な気もしますが、これこれをしていなかったというだけで、多くの人が住む場所を失った。そして、ずっと、「地震が来ても津波が来ても、絶対原発は事故りません」と、公に言ってきた人たちが、別段責任を潔く取ることもしない。
本として、良くできたミステリのように、ゾッとしたり薄ら怖くなりながら、読みました。言葉遣いも平易。畑村さん本人が、「事故調の報告書を作ったけど、電話帳で何冊もあるくらいの冊子になった。こんなんぢゃ誰も読まないから意味がない。普通の人でも読めるように短くしたのが、これ」だそう。
畑村さんの本は、「回復力」と、コレだけでも、読む価値があると思います。続きを読む投稿日:2019.12.06
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