午前3時の危険地帯 (3)
ねむようこ(著)
/FEEL YOUNG
作品情報
【電子限定!雑誌掲載時のカラー扉収録】たまこと宮下の関係がぎくしゃくしたまま終わったベガスでの研修。そんななか、片想い中の堂本の恋人・真野から「私たち別れたんだよね」と聞かされ、驚くたまこ。素直に喜べず落ち込む気持ちを宮下に相談したいと思うが…。はじめての男友達、はじめての恋、そしてはじめての告白──? たまこの恋が大きく動き出す、戸惑いと再会と衝撃の第3巻!
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商品情報
- シリーズ
- 午前3時の危険地帯
- 著者
- ねむようこ
- 出版社
- 祥伝社
- 掲載誌・レーベル
- FEEL YOUNG
- 書籍発売日
- 2011.06.15
- Reader Store発売日
- 2013.04.12
- ファイルサイズ
- 62.8MB
- ページ数
- 200ページ
- シリーズ情報
- 全4巻
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この作品のレビュー
平均 4.3 (16件のレビュー)
-
count.18『君以外のところに向かう足はこんなにも軽い』
いやー面白くなってまいりました!
何で堂本さん後ろ乗っとん!?しかも酔っとん!!?
たまこと一緒に叫んだがな。投稿日:2011.06.09
このレビューはネタバレを含みます
忙しいと洗濯物もごみも溜まっていって、
レビューの続きを読む
それがメンタル的にもよくなくて悪循環になりがちだと思う。
田辺さんが駅にいて、自分の知っている時間帯の駅とは違う風景に
「世界はこんなふうに動いていたんだ」
と…思うシーンに共感する。とても不思議な気持ちになる。
弁当箱のことに思い至って出社するのも、暗い顔で洗っているのも、リアル過ぎて胸がしんとなる。
たまちゃんの言うとおり、慣れているのではなくて麻痺しているだけで、危険な状態だと思う。
たまちゃんが堂本さんに正論をぶつけて
自分の言葉で自分の好きな人が傷つくことが
嬉しいと思ってしまう気持ち、ちょっとわかる。
もし堂本さんが独立したらという話で
「そしたらたまちゃん引き抜こーっと」
とさらっと笑顔で言われるのはきゅんとする。
たとえ社交辞令でもやっぱり嬉しい。
またも泊まりで仕事をしていてちょっと仮眠をとるとき
一人だから電気を消す堂本さん。
パソコンやなんかの光が星みたいに瞬く描写が
なんだか切なくなった。
ももちゃんが、たまちゃんが自分に恋愛相談してもいいのに
と心配してくれているのが、先輩なんだなと
成長も垣間見えて可愛い。
真野さんの前で泣きそうなたまちゃんを連れ出したり
あとで真野さんのフォローもしなくちゃと
考えいてるところも良かった。
たまちゃんも本当は話したい気持ちもあるだろうに、
言えないところもなんだか愛おしい。
お店が、ポスターを頼むと高いからと
自分のところでA4で印刷したのをつなげてA2ポスター風にする気持ちはわからなくはない。
悪気がないのもわかるが、「デザインくらいうちでやれるようにしようと思って」という店長の発言は酷い。
たまちゃんがデータを置いてくるのもミスだけれど
著作権なんかの常識があったらデータを勝手に使わないと思うのだが。
それを期待するのは無理なのか。
発注書が見つかったときに、ももちゃんが
「海に捨ててェェェ」
って言ってるのが面白かった。
ちょいちょいジブリなんかのネタが挟まっているの、好きだ。
期せずして宮下くんに会えて、堂本さんと真野さんが別れてしまったと泣いてしまうたまちゃん。
「2人が素敵だから安心してこっそり好きでいられた」。
確かに宮下くんにはわからない感情かもしれない。
心配していたももちゃんが、「私とのランチ断ったのに」ともやもやしちゃう気持ちもよくわかる。
取られたような微妙な気持ち。
ミヤも、「こんな研修ぐらいでなんとかなるもんじゃない」とちゃんとわかっているところ、好感が持てる。
お財布を忘れて会社に取りに戻って、流れで堂本さんと一緒にからあげ屋さんに行くことになるたまちゃん。
普通なら、休みの日に会う口実できた!とか
やったラッキーとかなりそうなものだけれど
そうならないのがたまちゃんらしい。
これからも変わらずこっそり好きでいればいいや、と
『前向きなネガティブ宣言』を心の中でするのも可愛い。
「宮下くん来てからたまちゃん楽しそう」
という言葉、堂本さんに悪気がないのはわかるけれど、ひどい発言。
せっかくさっきまでデートぽかったのにとがっかりするたまちゃんがかわいそう。
思いを伝えるつもりがなくても、誤解されるのは確かに嫌だ。
宮下くんまでやってきて結局3人で飲むことになる展開がちょっとかわいかった。
若者に説教しながら飲む酒はほどうまいものはないなどと言う堂本さんがおじさん風で面白い。
信じててもだめなときはだめなのではと宮下くんから反撃されるが
真野さんに似た後ろ姿に反応してしまうところが切ない。
「ふられたけど別れてねーよ」と答える堂本さんがなんだか良かった。
一生懸命なのはダサイと前に今野さんが言っていたことをふと思い出した。
結局輪嶋さんからの電話で2人で会社に戻る羽目になるけれど
それはそれで恋をしているたまちゃんには楽しいことなのかもしれない。
結局瀧さんまで来てしまっているところがちょっと面白い。
ブラックなのはきついけれど、これだけ人間関係が良い会社はかなり貴重だ。
落とし物の財布の中身を改めてしまう瀧さんが相変わらず。
さらに今よりだいぶ太ってたんだねと言ってしまうところも。
田辺さんが僕もちょっととってみよっかなお肉と言ってるのは可愛いけれど男子3人が相手が男性だからか全然デリカシーがなくなっている。
笑って流せればよかったけれどやっぱりダメと言う宮下くん。
あの頃の自分に戻るのが死ぬほど嫌なのに今の自分だってそして好きじゃない
中身は劣等感にまみれてたあの頃のままだ自分の劣等感がそのままアキホへの不信感になる
だってこんな奴のこと好きだなんて信じられないよ
ここは切ない。気持ちもわかる気がする。
私はいつもどうやって慰めてもらってたんだっけ
初めて会ったとき大嫌いって思ったのに、と
一生懸命良いところを伝えて慰めようとするたまちゃん。
そういうところが好きと伝えているだけなのにタイミング悪く登場する輪嶋さんのフリーズっぷりが笑える。
輪嶋さんが知ってしまったからには
と話をする相手を人選する際、
堂本さんは興味なさそう、田辺さんは知ってても言わなさそう、
瀧さんはあることないこと言いそうだからももちゃんに白羽の矢を立てる過程が
面白かった。
宮下を営業アシで引き抜きたい意図があったというのはなんだか納得。
宮下くんには向いていそうだとも思う。
宮下くんがアキホちゃんのことを、
『ちゃんと好きだった』
でももう今は気持ちが向かわない、と思っているシーンが
とても淋かった。
思い浮かぶのかアキホちゃんの笑顔なところも泣いてしまう。
アキホちゃんは可哀想だけれど、仕方のないことでもある。
思わぬところで堂本さんに気持ちを知られてしまうたまちゃん。
いきなり後ろから声をかけられたら事故りそうだけれど。笑続きを読む投稿日:2021.03.13
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