安倍晋三 回顧録
安倍晋三(著)
,橋本五郎(聞き手)
,尾山宏(聞き手)
,北村滋(監修)
/中央公論新社
作品情報
2022年7月8日、選挙演説中に凶弾に撃たれ、非業の死を遂げた安倍晋三元首相の肉声。なぜ、憲政史上最長の政権は実現したのか。一次政権のあっけない崩壊の後に確信したこと、米中露との駆け引き、政権を倒しに来る霞が関、党内外の反対勢力との暗闘……。乱高下する支持率と対峙し、孤独な戦いの中で、逆風を恐れず、解散して勝負に出る。この繰り返しで形勢を逆転し、回し続けた舞台裏のすべてを自ら総括した歴史的資料。
オバマ、トランプ、プーチン、習近平、メルケルら各国要人との秘話も載録。
あまりに機微に触れる――として一度は安倍元首相が刊行を見送った36時間にわたる未公開インタビューの全記録。
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商品情報
- シリーズ
- 安倍晋三 回顧録
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 中央公論新社
- 書籍発売日
- 2023.02.10
- Reader Store発売日
- 2023.02.08
- ファイルサイズ
- 9.2MB
- ページ数
- 480ページ
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この作品のレビュー
平均 4.6 (15件のレビュー)
-
大変に話題になっている本であるようだ。手元の本を見ると「2023年2月10日 初版発行」で、更に「2023年2月20日 再版発行」となっている。予想以上の反響で、急いで刷り増ししたという情況が伺える。…
首相経験者の事績や人物を語る評伝や伝記、当該人物をモデルとした主要視点人物が登場する小説というようなモノは多々在ると思う。が、書き綴ったか、話したことを文字に起こすかで「首相経験者御本人の回顧談」が本になって登場するという例は、日本国内では余り無いような気がする。
本書は通算で3188日間、日本の憲政史上では現在時点で最も長く首相を務めた安倍晋三の回顧録である。1回に2時間程度の時間を取り、18回、計36時間に亘ってインタビューを重ね、御本人の言を文字に起こしたモノである。
全体に「問い掛けと応答」という体裁である。雑誌等で見掛ける、ややボリュームが在るインタビュー記事が折り重ねられているような雰囲気である。
冒頭、2020年に首相を辞任する前後の時期のことが振り返られ、以降は最初に首相に就任して1年余りで退陣した時の様子から、自民党が野党となっていた時期に総裁を目指し、そこから選挙に勝って政権を取り、首相として活動した中での様々な話題が概ね時系列に並ぶ。途中、首脳外交で接している外国指導者に関する挿話を纏めたような箇所も在った。
全般に「〇〇は如何ですか?」というような調子が排され、「XX年の〇〇の件はこういうように言われていましたね?」というような、遠慮せずに斬り込むような調子も在って、「安倍晋三政権の時代に、こういうのが在ったな…」とニュースを色々見た側としても記憶が蘇る感だった。
安倍晋三の2回目の首相就任以前、小泉純一郎首相の後は「日本の首相は殆ど毎年交替している??」という様子だったと思う。そういうことを想うと、安定的に首脳外交を展開して、各国の指導者達の間でも一定以上の存在感を示し得たということは存外に好かったのかもしれないと思える面も在る。
他方、「再チャレンジ」で野党党首から首相を目指した時は、民主党政権下で「損なわれた何か?」が在って、それを「取り戻すのだ!」という強い気持ちを持っていたのかもしれない。が、長く続けた中で、自民党政権の下で「損なわれた何か?」、または「看過されてしまった何か?」というようなモノが色々と在るのかもしれないというように、個人的には思わないでもない。
色々と語られている内容について、個人的には「本当か??」という程度に思ったモノも一部に在ったが、一つ感心した内容が在った。それは2回目の首相就任から長く活動出来たことに関して「1回目の“挫折”から立ち直ろうとして始めた」としていた点だ。5年程度で返り咲いた「再チャレンジ」ということになる。首相のような要職を務めるという大きなことではなくても、この「再チャレンジ」という考え方は、一寸大切であるような気がした。
巻末に色々な資料も収録されている。その中に、葬儀の際の菅義偉のスピーチ、国会での野田佳彦の追悼演説が在った。何れも評価が高かったスピーチだが、読んでみて好いと思った。
聞けば2022年前半に出版の準備が整っていながら「少し待て」となっていた本書であるという。安倍晋三が凶弾に斃れる羽目になってしまった後、御遺族たる奥様の了解も得て出版に踏み切ることになったそうだ。数奇な生い立ちの本かもしれないが、「安倍晋三政権の時代とは如何だった?何だった?」を考える重要な材料になりそうだ。現在も、未だ「安倍晋三政権の時代」の余韻の中に在るのかもしれない。だから本書は大きな存在感を放つのだとも思う。或いは「最も新しい“史料”」ということかもしれない。続きを読む投稿日:2023.02.28
政治信条に関係なく読んだ。政治の世界を垣間見ることができて面白い。沢木耕太郎の名が出てきてびっくりしたけど。
投稿日:2023.03.13
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