市民は行政と協働を創れるか
河井孝仁(編著)
/彩流社
作品情報
市民と行政がタッグを組んでまちをより良いものにするためには
どうすればいいのか?
互いに共感し合い共創を実現することはできるのか?
市民と行政が本音をぶつけあって目的を達成した具体的なケース紹介から
そのロジックを考える。
「人を本気にさせ、巻き込み、参画者を増やすことは、市民のほうが上手」!
行政が弱さを見せて市民を迎え、課題解決を実現した手法とは!?
執筆する市民と行政職員=白澤美幸・河尻和佳子(第1章:千葉県流山市)、
中垣由梨・大垣弥生(第2章:奈良県生駒市)、
室越礼一・浅賀亜紀子(第3章:栃木県那須塩原市)。
<もくじ>
第1章 街は常に変化があり完成形がない
―千葉県流山市
第2章 刺激を与え合い何回も繰り返す
―奈良県生駒市
第3章 信じてみたら想定以上の効果があった
―栃木県那須塩原市
第4章 市民の本音と行政への期待(市民鼎談)
第5章 行政職員が地域で生きる(行政職員鼎談)
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商品情報
- シリーズ
- 市民は行政と協働を創れるか
- 著者
- 河井孝仁
- 出版社
- 彩流社
- 書籍発売日
- 2022.10.18
- Reader Store発売日
- 2022.11.04
- ファイルサイズ
- 1.3MB
- ページ数
- 236ページ
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この作品のレビュー
平均 5.0 (1件のレビュー)
-
市民と行政が一緒に街をより良いものにするためにどうすればよいか、
あの有名な流山市、生駒市、那須塩原市の3者の市民の一人と行政の一人がそれぞれの視点で協働に至ったポイントを語る。
素人っぽさを敢えて…そのまま残してあるところが生々しい実体験を表しており、逆に読みやすいし、面白い。
自分の身の回り三軒両隣の人の課題を解決するところから始めて、我が街をよりよくしようとしている人必見!
一市民として行政側の視点やあの時の行動の背景がわかり興味深い。
以下ネタバレですが感想を。
・行政としては担当が変わっても継続できるように市民に主体的に回るようになると手を離して見守るように姿勢を変えた方が良い点は良いですね。確かに行政の人事異動によってプロジェクトの全員の熱が冷めることがあるので。。。また、仕事としてのみ関わっていたのか。。。というのでいつも寂しい想いをします。市民の一人として継続的に関わっていってくれればとも。行政の新担当が入られるなら新担当の人がやりにくくなるので難しいのかな。
・行政として「自分が前のめりになっててを動かしてしまわない」そして「わざと手を抜く」このことは自分以外の人間がかかわる余地を残すというのは、非常に納得させられました。
これは行政の人だけの話では無く、仕事でも市民活動プロジェクトでも全てにおいてプロジェクトリーダーが自分でやりすぎず他の人が手をあげる余地を敢えて作ることかと思いますが、良いですね。
・役所内の根回しなどは確かに行政の人しかできないことなので、意味がありますね。市民側としてはうまく行政の人を巻き込んで利用していきたいポイント
・市民側の成長欲求を満たすには、自ら考え行動する手順が必要。行政としては成果も大事だけど成長、人間関係作りに興味がある、というのは非常にその通りですね。
単発プロジェクトでは無く、次につなげていくためには成長させ、興味を持たせ、一緒に盛り上げる仲間や人間関係のハブを作ることが重要。
→私も楽しくないと続かないと思ってるのでやはり人間関係なんだろうなぁ~と思ってます。もちろん誰誰の課題を解決したいという背景あってのことですが。
・街に興味が無かった層が、街を想う人と繋がることで自分ができることを考える、ってのは確かに周りによく見ます。某市は市長の腹黒い?w作戦もあり、うまく回ってますね。関心するばかりです。
・個人が繋がり、コミュニティを作り、ムーブメントにしてそこに入らない方がリスクだという状態を作っていく、というのも面白い視点。イノベーションの作り方でよく語られることが街も同様なんですね。
市民側としては行政も一市民と思ってますので一緒にやっていければと思います。
(本では行政には応援してもらう、ということが書いてありましたがある意味賛成ですが、やっぱり一緒に熱を持ってやっていく仲間になって欲しい)続きを読む投稿日:2022.11.27
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