日本インテリジェンス史 旧日本軍から公安、内調、NSCまで
小谷賢(著)
/中公新書
作品情報
国家の政策決定のために、情報分析や防諜活動を行うインテリジェンス。公安や外交、防衛を担う「国家の知性」である。戦後日本では、軍情報部の復活構想が潰えたのち、冷戦期に警察と内閣調査室を軸に再興。公安調査庁や自衛隊・外務省の情報機関と、共産主義陣営に相対した。冷戦後はより強力な組織を目指し、NSC(国家安全保障会議)創設に至る。CIA事案やソ連スパイ事件など豊富な事例を交え、戦後75年の秘史を描く。
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商品情報
- 著者
- 小谷賢
- 出版社
- 中央公論新社
- 掲載誌・レーベル
- 中公新書
- 書籍発売日
- 2022.08.25
- Reader Store発売日
- 2022.10.07
- ファイルサイズ
- 12.1MB
- ページ数
- 296ページ
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この作品のレビュー
平均 3.9 (17件のレビュー)
-
我が国のインテリジェンス活動とは。
保守派の人たちは、日本はスパイ天国でやられ放題、盗まれ放題だと憂いている。
左派の人たちは、日本の官憲が諜報活動で市民のプライバシーを脅かしていると警戒している。…
本書はいずれにも汲みさず、冷静かつ詳細な分析で日本のインテリジェンス活動をフェアに論じている。
米国による占領で始まり、完全に解体された日本のインテリジェンス活動が冷戦期から現代に至る地政学的緊張の中でどのように発展してきたか。
そして、各国のインテリジェンス活動はこの東アジアでどのように跳梁跋扈しているか。
たしかに予算も組織もなく、米国の言いなりでソ連には簡単に侵入を許す、そんな体たらくであったこともある程度事実だったのだろうが、さまざまな工夫の中で、我が国も少しずつ組織の体裁やスパイ防止法に代表される法的枠組みを整えてきている事実がわかる。
左右のイデオロギーを離れれば、平和に暮らす上で周囲で何が起きているかについてアンテナを張り巡らせ分析を怠らないことは独立国として当然の責務であろう。同時に、そうした活動に携わる組織に対して、(機密管理と上手に両立しつつ)国民の監視を怠ってはならないこともまた当然であろう。
007的なスペクタクルとは異なるが、今の我が国周辺のきな臭さを考えれば大いに参考になる本。続きを読む投稿日:2023.01.15
日本におけるインテリジェンスの歴史を戦前から遡って見ていく。敗戦直後、旧日本軍は、暗号等の秘密事項を隠滅するために処分した。そうした中で、ある日本人女性のちょっとした会話によって、米兵にその存在がば…れてしまう。その状況下で、有末精三、服部卓四郎といった一部将校たちが、インテリジェンス組織を創設しようと目論んでいた。ところが、1951年、GHQが日本を去ったことで、旧日本軍の構想がなしとなる。その一方、これらの動向をうかがったCIAは、吉田茂、緒方竹虎、村井順と、時の政府の中枢に介入する。そこから、インテリジェンス機関の創設を検討する。しかし、緒方の死去や吉田の政治的求心力の低下で、結局のところ、実現には至らなかった。このように、日本の諜報機関は空回りし、防衛庁と警察官僚らが、その代わりを担う。
その後、中曽根康弘と後藤田正晴の二人が、インテリジェンスに向けていろいろと着手するものの、抜本的な改革は実行できなかった。冷戦期は、日米同盟の関係上、アメリカの下請け扱いであった。時を経て、第2次安倍政権になると、防諜として、法案を通し、以前のような縦割り状態から、徐々に変わりつつある。今後の課題としては、サイバー対策が重要らしい。続きを読む投稿日:2024.01.28
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