日本人の神道 ――神・祭祀・神社の謎を解く
島田裕巳(著者)
/ちくま新書
作品情報
古代から現代にいたるまで私たちの暮らしに深くかかわっている「神道」。だが私たち日本人は、「神道」という宗教の本質を本当に理解しているだろうか? 本書では、開祖もいなければ、教義もない、そして救済もない「ない宗教」としての神道の本質を見定め、その展開を追う。日本人が神道とどのように関わってきたかを明らかにすることは、私たち日本人の基本的な世界観や人生観を考えることにつながっていく。
もっとみる
商品情報
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.0 (2件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
星3.5
レビューの続きを読む
神がいわくらからご神体なき山、そして神社へ封じられたのはなぜか? 問いは興味深いが答えが物足りない。梅原猛のようなダイナミックな論理展開を期待したのだが。パワースポットよろしくどこでも神がいる場所にでき、教義がない自由な宗教だからこそ、日本の神道には未来があるとの結論。そうか? まあサブカル利用で世俗の文化として生き残るのが現状ではないかしら投稿日:2022.11.06
このレビューはネタバレを含みます
我々が神社に参拝するとき、頭に思い描く神様は何だろうか。そう考えると、特別に思い描いているわけではないことに気づく。日本固有の神道においては八百万の神ということが言われるが、神は本質的に一つであって、…様々な利益をもたらすという意味でそれぞれが役割分担をしているという視点からスタートする。
レビューの続きを読む
本書の主要テーマは神殿に鎮座する神である。実のところ、昔から神社には社殿があって神が鎮座していたわけではない。古来より祭祀は山中の磐座で行われ、神との交流がなされた。次第に山全体が神聖なものとみなされるようになり(神体山)、山と外界を隔てるために鳥居が建てられる。
では、社殿ができたのはいつ頃なのだろう。筆者は神仏習合を経たことが大きいとしている。神は仏が仮に姿を表したもの(八幡神像)とする神仏習合により、神宮寺が境内に設けられる。すると神社も社殿を持とうということになって、今の形になっていったとする。そして、神が閉鎖的な場所に収められているというのは世界的にも例をみない。
中世、近世と経るにつれて、祟りをもたらしうる人物を神として祀るということはなくなっていき、祈れば利益をもたらしてくれる対象となってきた。これは飢饉という現象がもはや見られれなくなってきたことによるものだ。
では、神道は影響力を失って行くのだろうか。こういう時、世界の宗教は原点に戻ることで対応したと筆者は指摘する。すなわち、閉鎖的な場所に鎮座する神を古来のように開放することである。続きを読む投稿日:2023.02.18
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。