日本がウクライナになる日
河東哲夫(著者)
/CCCメディアハウス
作品情報
プロパガンダにだまされるな。「プーチン=悪、ゼレンスキー=善」という単純な見方でウクライナ危機の深層は分かりません。外交官・作家としてソ連・ロシア観察50年の実感から書いた、歴史・軍事・地政学に基づくロシア・ウクライナ関係の多角的分析。「ニューズウィーク日本版」編集長・長岡義博氏 推薦
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商品情報
- シリーズ
- 日本がウクライナになる日
- 著者
- 河東哲夫
- 出版社
- CCCメディアハウス
- 書籍発売日
- 2022.04.21
- Reader Store発売日
- 2022.04.29
- ファイルサイズ
- 10.4MB
- ページ数
- 160ページ
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この作品のレビュー
平均 3.0 (6件のレビュー)
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ロシアが戦前日本になる日
著者は今回のロシアによるウクライナ侵攻を、「今やらねば、じり貧」だと追い込まれたプーチンの"真珠湾攻撃"だと見る。
つまり、クリミア併合が思いのほか首尾よくいったために東部諸州にも手を伸ばすが、こち…らはあまり歓迎されず逆に反発にあい、それでも無理を通しているとそのうちウクライナ軍が集結しはじめ・・・という構図が、日露戦争で南満洲の利権を手に入れ、それを守るために満洲国を設立し、さらに戦線を拡大していると、アメリカから禁輸などの制裁を食らって追いつめられた日本とよく似ている、と。
どうだろう、似ているかなぁ?
それよりは、ロシアによるウクライナ干渉、そして侵攻、無差別な軍事行動が、いままであやふやだったウクライナの国民意識に火をつけて、反ロシアで一体感を高めていることの方が、戦前の分裂して内乱状態にあった中国で、反日感情によって、共通の国民意識を醸成した日本軍の所行とよく似ていると言えるのではないか。
つまり、「ロシアが戦前日本になる日」。
また著者は、プーチンが「ウクライナの極右『ナチ』が、ロシアに歯向かうからいけないのだ」という言い訳に対して、確かにそれは事実だけど、そういう勢力の台頭を許したのは、ロシア自身にもあるのではないかと指摘している。
著者を含め多くの識者が、戦況の如何に関わらず、"簡単に勝てると思ったプーチンに誤算があったのだ"という見方で一致している。
ただ、いまだにロシアが空軍機を大動員せず制空権を確保しないのはなぜか?、自国の欠点を自虐的に振り返るようなある種のユーモアを持っていたプーチンは本当に人が変わってしまったのか?、などよくわからない点も多い。
またウクライナが実は軍事技術の宝庫で、中国とも裏で密接な関係にあるのに、西側は大量の最新兵器を供与し、戦闘員を訓練し続けて、将来に禍根を残さないのか?
新たな軍事強国の誕生により地域をより不安定化させるのではないか?
これを受けて日本も核武装すべしという議論に対しては、独自に開発するにしても、米軍から核弾頭の供与を受けて配備するにも、無理筋な議論だし、核シェアリングなんかは実効性の面からも疑問符がつくと退ける。
「多分、日本は、中国や北朝鮮やロシアが核爆弾を使うぞと脅しをかけてきても、気にしないガッツを持つか、相手のミサイルを確実に落とすレーザー兵器、あるいは電磁波兵器を開発するなどしか選択肢はないだろう」という。
議論のための議論で終始するのかわからないが、究極的には、防衛費の増額よりも人員の確保というのは、確かだろう。続きを読む投稿日:2022.06.10
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このレビューはネタバレを含みます
ソビエト・ロシアに4度12年間滞在した筆者が、宇露戦争が起こったいきさつや今後のロシア・アメリカ・中国の動向、最後に日本の安全保障体制にまで述べている。
レビューの続きを読む投稿日:2024.01.30
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