この作品のレビュー
平均 3.3 (10件のレビュー)
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頼朝以前から遡って、鎌倉幕府の本質を明らかにしながら、
その人間模様を追い、13人の合議制について考察する。
序章 鎌倉幕府とは何か
第一章 「13人の合議制」とは何かを考えるために
第二章 頼朝以前… 第三章 鎌倉幕府の成立
第四章 「13人の合議制」の真実 第五章 そして内乱へ
平将門の時代から遡り、平家の仕える者、拠点の地域等での違い。
頼朝以前の奥州で成功した源氏。特に関東に地盤を作った義朝と
関東武士との関係。頼朝の、乳母を含めての人間関係。
東西の繁栄の差。西の権力体、朝廷の存在等を詳しく説明。
文官の存在を重要視した、頼朝。
文官と良好な関係を築いた、北条氏。
頼朝が関東の地で組織した権力体は、
朝廷に学び、経験を積んで鎌倉政権に成長していく。
懇切丁寧に分かり易く説明していながらも、
上総広常の粛清、曾我兄弟の仇討ちの謎、
誰が「13人」を選んだのか、実朝暗殺の裏等、
著者個人の見解や過去の反省も盛り込み、語っています。
関東各地域の武士たちの立ち位置や関係がかなり詳しい。
それと、本拠を移し、戦国時代に東北や九州などで
名を挙げた子孫がいる。土肥実平の子孫が小早川氏とか、
改めて知ることが出来ました。だから歴史は面白い。続きを読む投稿日:2022.05.21
鎌倉幕府の有力御家人たちの出自を辿っていくと平家になる、と作者はいう。だから「源平の戦い」などと迂闊に言って、源氏対平家という構造を想起してしまうと、このところの重要性が見えなくなるそうだ。事の始まり…は僻地の関東地方にやって来て大土地所有を始めた人々がまず平家だった。平家が土地を開拓し、やがて平将門たちが出てきた。そして成果をあげると美味しいところを吸収して伊勢に移っていった。その、いわば残り物を漁りに来たのが源氏の、源頼義・義家の親子となる。その後、義親と為義という腕っぷしが強いだけで謀反人にさえされる無能力者が2代続けて出た事で源氏はすっかり落ちぶれる。つまり関東において「前九年の役・後三年の役」からずっと源氏と東国武士との関係が続いていると考えると見誤る。そこに連続性はない。断絶している。その落ちぶれた源氏を再び盛りかえしたのが頼朝の父・義朝で、それがために頼朝は義朝を深く尊敬していたのだろう。義朝の功績の中には1143年の「相馬御厨乱入事件」と1144年の「大場御厨乱入事件」がある。さて、鎌倉幕府の13人の合議制には北条時政をリーダーとする北条派と反北条派がいたという。反北条派は時政にとって都合の悪い比企能員、梶原景時、八田知家、足立遠元の4人。時政はこれらの人物を疎ましく思い、排除しにかかる。梶原景時、比企能員は謀殺され、残り2名も殺されはしないが歴史の表舞台に出てこなくなる。しかし後に北条時政自身が平賀朝雅を実朝に代わる将軍に据えようと画策し、息子の義時に反対されて失脚する。このあたりの事はNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を見ていたので少し覚えている。後鳥羽上皇に官位をもらい鎌倉という田舎より京都での雅な生活にあこがれを抱いていた実朝は公暁に殺されるが鎌倉幕府の御家人たちにしてみると「もうあいつはいらない」という認識が総意になり、行われた事ではないかと作者は言う。その後の鎌倉幕府は朝廷との関係を軽視し「京都の事を気にする必要はない」という独自路線に進む。実朝が殺された後、北条政権は摂関家から貴公子を戴いて「摂家将軍」を置くが、それは飾りだけの王であった。詳細→
https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou28109.html続きを読む投稿日:2023.12.30
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