お葬式の言葉と風習 柳田國男『葬送習俗語彙』の絵解き事典
高橋繁行(著)
/創元社
作品情報
かつて日本では自宅で葬式をし、野辺送りで火葬場や埋葬地に向かい、火葬や土葬をするのが普通だった。本書は柳田國男『葬送習俗語彙』(昭和12年刊)に出てくる言葉の中から約180を選び、著者自身の聞き取り調査を盛り込みながら切り絵とともに解説。各地の葬送習俗に使われる言葉は隠語が多く、何を指すのか分からない。その言葉を解き明かしながら伝統的な葬送の風習を見つめ直す。著者自身による切り絵も不思議な魅力。
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商品情報
- シリーズ
- お葬式の言葉と風習
- 著者
- 高橋繁行
- 出版社
- 創元社
- 書籍発売日
- 2020.10.20
- Reader Store発売日
- 2021.12.24
- ファイルサイズ
- 52.9MB
- ページ数
- 192ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (3件のレビュー)
-
全国各地のお葬式にまつわる言葉と風習の解説。
三津田信三さんの著作の参考文献から本書を知り購入。
もし自分が子供の頃、ここに書かれていたような風習が身近にあったらどう感じていただろうか…。
そう想像し…てみると、田舎の風習が出てくる怖い話に強く惹かれるあの気持ちになる。
京都府南山城村のタタリの山といわれる、カンオケ山、ヨメトリ山、カカトリ山の話、これは怖い話でもお馴染みの入山すると祟られる山が、実際にあることがわかった(タタリが本当かはさておき)。ぜひ行ってみたい。
辻ろうそく
実際に見たら幻想的なんだろうな。その場面を想像すると、怖い話の生まれるのもわかるような気がする。
湯灌は洗うことで清める、弔うものと単純に思っていたが、死者の霊魂を浄化するという民間信仰を宗教儀礼化したものだと。なので葬儀社の行う湯灌のサービスは意味が変遷してしまっている。
人が死ぬことを「おめでたくなる」という風習。逆さ言葉ではなく、寿命を全うしたという、本当におめでたい意味で使うということに驚いた。
死者をがんじがらめに縛るのは座棺だからということに加えてまだ荒々しい死霊を封じ込めるため。
藁人形を作り、紙に顔を書いて貼り、棺にいれる「孫を抱かせる」、門送り、座棺が焼けて死体が飛び出すのがまるで踊っているように見える話、これらは情景が頭の中で鮮烈に広がった。
霊屋の話。霊柩車の上に付いている屋形のようなものはこのことなのだろうか。
洞窟型モガリのあるところでは、洞窟そのものが死霊を封じ込めるモガリの役割を持つ。
洞窟は古来から黄泉の国だったり、胎内くぐりの儀礼に使われるなど、洞窟そのものに意味があるように感じた。
生前立てた願いを願ほどきで解く。(なぜ解く必要があるのかはわからなかった)続きを読む投稿日:2022.07.18
大学生の頃、田舎の祖父が亡くなったが、当時そこはまだ土葬だった。その時に経験したことがいくつか出てきて、ああ、あれはこういう意味だったのか、そうだ、これもやった…と興味深く読んだ。
お葬式というのは保…守的で、儀式化されてその通りにやりさえすればいいので、なかなか変わらないのだろうと思うが、それでも同じ意味のことにバリエーションがある。やはり地域や時代によって変化するのだ。
ここ数年「葬儀は家族ですませました」と言ってお葬式に呼ばれないことが増えてきた。都会という事情もあると思うが、葬儀は負担に感じるものになってきているのかもしれない。葬儀が大きく変化していると思う。
自宅に村中の人が集まり、僧侶が5人呼ばれ、家族は帷子を着て、男手が座棺を担いで墓地までぞろぞろと歩いて行った…あの祖父の葬儀を経験できたのは本当に貴重だったのだと思う。
切り絵が美しいのだが、あるページに、私が祖父の葬儀で実際にやった役回りを描いた絵があって、変な話だが、なんだか嬉しかった。続きを読む投稿日:2021.04.07
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