戦後民主主義に僕から一票
内田樹(著)
/SB新書
作品情報
雑誌・新聞掲載原稿、解説、講演を大幅加筆修正、書下ろしを加え、未来の日本がどのような変化を遂げていくべきか、日本の根幹を創る「民主主義」「政治」「憲法」「教育」の4項目について論じる、内田イズムが詰まった1冊。
戦後民主主義の価値観はどのように生まれ、どのような変遷をたどったのか?
「戦後民主主義」の含意は、さまざまであるが、日本国憲法に示された主権在民、平和主義、基本的人権の尊重、また教育基本法が背景にあることには誰しも異論がないだろう。占領下に生まれた戦後民主主義はこれからどこへ向かうのか? 日本の国の根幹を支える「民意」の反映は、もう失われてしまったのか? 道徳的「インテグリティ」が欠如する政治、日本社会が「株式会社化」する民主主義、沈黙の憲法制定過程問題、貧して鈍して劣化する教育。
日本の未来を創るうえで最重要となる4大イシューを取り上げ、日本を代表する論客が日本のイディオクラシーを批判するとともに、この国の未来を問う。
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商品情報
- シリーズ
- 戦後民主主義に僕から一票
- 著者
- 内田樹
- 出版社
- SBクリエイティブ
- 掲載誌・レーベル
- SB新書
- 書籍発売日
- 2021.11.05
- Reader Store発売日
- 2021.11.05
- ファイルサイズ
- 1.6MB
- ページ数
- 280ページ
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この作品のレビュー
平均 4.6 (12件のレビュー)
-
内田樹のいつもの本と同じく、内田樹が色んな雑誌やブログ等に書いたことを、集め、必要に応じて書き換え、再編集したもの。2021年11月発行。
「民主主義」「政治」「憲法」「教育」の4章だてになっている。…
内田先生の怒りが伝わってくるのが、「教育」の章だ。
内田樹は神戸女学院大学を既に退官している。知らなかったが、退官の時期は、定年よりも5年早い。そのあたりのことを、内田樹は「私は選択定年制で大学を5年早く辞めたが、最大の理由は会議と書類書きが受忍限度を超えたからである。(中略)60歳になって、人生のカウントダウンが始まったのに、まだやり残した仕事がたくさんある。(中略)会議と書類書きで自分の時間をこれ以上費やすことに耐えられなかった。」と書いている。
文科省の大学に対しての政策方針により、日本の大学のパフォーマンスは下がる一方であると同時に、現場で教員が何も生み出さない書類仕事に膨大な労力を割いているのが実情だそうである。そのあたりの経緯を、本書で内田樹は分かりやすく詳細に述べている。
バブル崩壊以降、日本の経済は停滞しており反転のきざしはない。それでも、最近は、ノーベル賞を受賞する方が多く、日本の大学を中心とした科学技術は相当なレベルにあるのだろうと勝手に思っていたが、今やそんなことはないということだ。ノーベル賞は長いと数十年前の研究成果に対しての顕彰なので、最近の一国の科学技術レベルを示しているわけではない。
経済の停滞を反転させる、一国の生産性をあげるためには、教育、特に高等教育のレベルの引き上げが必須だと思うが、そこが下がる一方ということであれば、先行きにあまり期待は持てないということだ。現場の教育者は、もっと内田樹のように声をあげれば良いのに、と思う。続きを読む投稿日:2022.07.13
とても面白いし、かなり納得して読めた。
民主主義、政治、憲法、教育の4つについて各所に書いた文章のコンピレーション。教育のところはご自身が当事者だったためか、実体験に基づく感情が表れているところもあっ…たが、その他は本当にまともなことを普通に冷静に、しかもとてもわかり易く説明してくれている。
日本社会の株式会社化という言葉が出てくるが、これは本質よりも効率性を求めるケースや、数的帳尻合わせを良しとする評価軸が今だに蔓延っているこの国を上手く表している。また、政治、憲法の章では対米追従・隷属の歴史や背景・経緯がウチダ先生らしい筆致で描かれており、本当に納得できた。
この国は先進国ではあるが、一流国にはなっていない。どうあるべきか、という議論に国民が参加していくようになるまでにはもう少し時間が掛かりそうだ。時間をおいてもう一度読みたいと思う。続きを読む投稿日:2024.04.02
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