気がつけば警備員になっていた。高層ビル警備員のトホホな日常の記録
堀田孝之(著者)
/サクラBooks
作品情報
24時間365日、喜びも悲しみも「ビルの中」にあり。夢に敗れて、挫折を繰り返し、たどり着いた仕事は、「高層ビルの警備員」だった……。
「誰でもなれる職業」と自嘲しながらも、置かれた場所で懸命に働く「施設警備員」の実態を、警備員自身が、愛と憎しみで描き出す。
すべて実話の問題作。
オフィスビルや商業施設で頻繁に見かける「施設警備員」の知られざる仕事内容と、生々しい人間模様を克明に描いた初めての作品。
挨拶しても無視され、お客さんに怒鳴られ、エレベーターが故障し、館内放送ではクレームの嵐……。
それでも私は、今日もビルの中を巡回する。
すべては、家族のために。生きるために。
●本文より●
この本は、自分の人生を肯定するために書いた。だが、書いているうちに「警備員という仕事」が世の中には全然知られていないという事実に思い至った。
街中で見かける警備員たちは、「警備さん」の名前で一括りにされてしまう。しかし当然ながら、一人ひとりの警備員は固有の人生や思いを抱えながら働いていることを、誰かに知ってほしかった。それは、自分を肯定すると同時に、置かれた場所で懸命に働いている人を肯定することでもあった。
どんな仕事をしていても、大変なことがあれば、喜びだってある。
大切にしていた人間関係が、一瞬にして壊れてしまうこともある。
でも、たとえ「どん底」に落ちても、上を見上げれば必ず青空が見えるはずだ。
本書があなたの仕事や人生において、ほんの少しでも「足跡」を残せたならば、著者として望外の喜びである。
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プロローグ こうして私は警備員になった
●その挫折が警備員への第一歩だった
●夢をあきらめて出版業界に就職したものの…
●編プロを失踪し、収入ゼロになる
他
第1章 高層ビル警備員、本日も異常なし
★のんびりできない防災センター
★敷地内と敷地外、警備員にできること
★巡回距離は1日10キロ!? 1カ月で10キロ痩せた
他
第2章 ほとんど苦労、ときどき楽しい警備の仕事
★前職での挫折が警備員になる第一歩
★鍵!鍵!鍵!鍵を1本でも紛失したら死活問題
★名前のない「警備さん」たち
他
第3章 警備員の知られざる生活ドキュメント
★東日本大震災と警備員
★警備員の食事
★仮眠ベッドが臭すぎて眠れない
他
第4章 さようなら、警備の仲間たち
★大雪の夜に
★資格をとるということは
★ビジネスエリートが教えてくれたこと
他
エピローグ 人は何度でも同じ過ちを繰り返す
●ついに書籍の編集者になった
●そして再び、部屋は空っぽになる
●売れない本を量産して会社を潰した
他
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商品情報
- 著者
- 堀田孝之
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 笠倉出版社
- 掲載誌・レーベル
- サクラBooks
- 書籍発売日
- 2021.06.28
- Reader Store発売日
- 2021.06.28
- ファイルサイズ
- 6.3MB
- ページ数
- 228ページ
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この作品のレビュー
平均 3.1 (8件のレビュー)
-
筆者とはいい酒が飲めそうだ。
真面目な警備員の仕事紹介ならば面白くない。かといって、仕事そのものを馬鹿にしているわけではなく、仕事の苦労や裏側をうまく書いている。
警備員のエピソードも良いが、それ以上…に筆者の破天荒な人生の方が気になった。
続編をぜひ期待したい。続きを読む投稿日:2023.09.09
このレビューはネタバレを含みます
大学を中退、映画学校を卒業するも映画の道には進まず出版業界へ、そして逃げるように退社、子供を作ってしまったので警備員へ。という著者が港区の高層ビルで26歳から4年間働いた記録。
レビューの続きを読む
最近人生後半の生き…方というのを結構考えてしまうようになり、職場の門のところにいる警備の人とか本当に憧れてしまうようになった。なんか本当残業だらけで寝ても覚めても落ち着かない今の仕事はやりがいがあるところもあるから続けられているけど、このまま定年まで働けるとは全然思えない、というかこんな働き方は続けられない。うまく働き方を変えればいいんだろうけど、ならいっそ全然違う仕事もやってみたい。別にそんなに収入とかは気にしないので、おれもゆくゆく施設警備とかやってみたいなあとか正直思ってしまう。ので読んでみた。警備員というのはやっぱり「頭脳労働」であるということが分かった。判断を迫られる職業って難しいよな、と思う。おれも時々今の仕事の一部で、超簡単な交通整理ぽいことをするけど、歩行者と車や自転車のタイミングが重なる時にどっちをどうするのか、車を止め続けて申し訳ない気持ちとかを毎回感じてしまう。ほんの30分くらいやる仕事が年数回あるけど、結構難しいしおれ下手だなと思う。道路で片交とかやる人って、おれああいうの絶対向いてないなあと思う。施設警備も何かあったら、というのが難しそう。(でもこれはどんな仕事でもそうか。)けど何もなさすぎるのも逆に辛いかもな、と思ったり。
本の内容は半分以上は警備員の裏話、ということで、監視カメラがあるだけに、エレベーター内で変な行動する人とか、はたまたオフィスビルの情事とかが、本当にあるらしい。そして誰もいない年末年始の仕事の様子とか。読みやすくて面白かった。
内容は面白いのだけど、著者の生き方というか言動にはひいてしまう。もしかしたらこの本によって「警備員=底辺」という職業差別がかえって助長されてしまうんじゃないか、結局著者のだいぶ強固なこの偏見を、逆にこの本の売りにするような感じがあって、モヤモヤしてしまう。警備員を辞めて転職した先で「『お前が警備員だったことなど、どうでもいい』という『指導』には、もっとも心が引き裂かれた。自分のみならず、世界中の警備員の仲間たちが侮辱されたように感じた。」(p.215)の部分は本当に謎だ。自分の過去に拘らずに、くらいの意味にしかおれには読めない。前職と比較したり、これまでの経歴を言い訳にせずに今の仕事を今のやり方でやれ、という意味なんじゃないか、としか思えなかったので、なぜ急に著者が他の色々いる世界中の警備員全体を代表することになり(言ってもたったの4年、1つの職場だけの経験だったらその職業の人全員を代表するまでにはいかないよなと思う。それにオーストラリアの交通整理をしている警備員なんてすんごい高給だって話を聞いたこともあるし。)、そしてその世界中の警備員全体が侮辱されたと感じるのか、意味が分からない。もしおれがこの上司でこの発言をしたとしても警備員を侮辱、なんて発想すらおれの頭にはない。著者の変なコンプレックスによる過剰反応としか思えなかった。そして、というか、いくら精神的に参っているからと言って、警備中に酒飲むとか子供いるのに他の女に手を出すとか、他の警備員の不正とか、そんなの本で暴露されても…。もちろん警備会社もオフィスビルも特定されないように書いているんだろうけど、この時代に絶対に特定されない、なんてないんじゃないかなあと思う。そんな怖い橋を渡ってまでウケを狙うことではないよなあ。それに著者はおれと同じ歳なのだけど、いくらなんでもそれはヘタレ過ぎるんじゃないのか、と思ってしまって、共感できない部分がたくさん。
…というこの著者の生き方や考え方にどうしてもついていけなかったし笑えない。その部分をスルーできれば割と読みやすく面白い本だった。(23/08/19)続きを読む投稿日:2023.08.22
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