狼たちの城
アレックス・ベール(著者)
,小津薫(訳者)
/扶桑社BOOKSミステリー
作品情報
ナチス×スパイ×名探偵
前代未聞の歴史反転ミステリー!
招聘されたゲシュタポ犯罪捜査官。
その正体はユダヤ人の古書店主!
第二次世界大戦の末期、ニュルンベルクの
ユダヤ人古書店主イザークと家族のもとに
ポーランド移送の通達が届く。彼は絶望の
なか、レジスタンスに関わっていると聞い
たかつての恋人クララを頼るが、彼女が用
意してくれたのはゲシュタポの特別犯罪捜
査官アドルフ・ヴァイスマンとしての偽の
身分証だった。イザークは受け渡しの場で
ヴァイスマンに間違われたまま、ナチスに
接収された城内で起きた女優殺人事件の捜
査に臨むことに。ゲシュタポの深奥部で彼
は無事生き抜き、事件を解明できるのか?
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商品情報
- シリーズ
- 狼たちの城
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 扶桑社
- 掲載誌・レーベル
- 扶桑社BOOKSミステリー
- 書籍発売日
- 2021.06.02
- Reader Store発売日
- 2021.06.11
- ファイルサイズ
- 0.6MB
- ページ数
- 464ページ
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この作品のレビュー
平均 4.1 (9件のレビュー)
-
大戦中に迫害を受けるユダヤ人の悲哀 ゲシュタポとレジスタンス 紙一重の駆け引が痺れる #狼たちの城
■あらすじ
第二次大戦中、ユダヤ人である古書店主の主人公に、ポーランドへの移送通知が届く。不安に思…った彼は、自身の安全と家族を守るために、レジスタンスに所属するかつての恋人に協力を求めた。
一方、ドイツ秘密警察が駐留している城では、人気女優の殺害事件が発生する。しかし事件を捜査するはずだった特別捜査官は、現場への移動中にレジスタンスに襲われてしまう。
レジスタンスは主人公の彼に、特別捜査官に成りすますように告げるのだった。
■レビュー
第二次大戦中のドイツ舞台に繰り広げられる、歴史&冒険ミステリーです。
そのまま海外ドラマになっても良いくらい、展開がお見事で、シンプルに読んでいて面白い! ★5
これまで大戦中のスパイ小説や映画は、いくつか体験したことがありますが、他に負けないくらい素晴らしい作品でしたね。
話の筋としては大きく二つ、殺人事件の解決と秘密文書の入手。さらにユダヤ人とドイツ軍高官との入れ替わりのサスペンスが、さらに物語を盛り上げていきます。
始まりから終わりまで、次にどう話が転がるか全く分からない、ひりつく場面が目白押しです!
とにかく特にレジスタンスたちの命を張った、ギリギリのやり取りがスゴイんです。
ばれちゃう? うまくいくの? どこにいったの? そんなの無理だろ! え、さらに裏切者がいるの?! なーんて驚きと感情が、次々押し寄せてきます。
そしてやはり本書を読む中で一番強烈なのは、戦争がもたらす罪の描写。
ユダヤ人の迫害…いかに教育が重要であるか。
権力者にとって都合の良い情報や知識を与えることで、群衆は悪魔のごとく育ってしまう。彼らの財産、自由、生命すら奪うことが、むしろ「正義」とされている価値観がヒドイ。たった80年前に行われていた現実を目の当たりにし、強烈に胸を打たれました。
また権力を持つことの恐ろしさが切々と語られていきます。
権力者がただそこに存在しているだけで、恐怖を吹き込んでいくのです。
民衆は決して欲望や悪意でユダヤ人を迫害しているわけではない。自らの安全を担保するために、弱者や悪者と定義して叩くしかないのです。人間性を失っていく様子は、まさに戦争がもたらす不幸で見るに堪えませんでした。
■推しポイント
良い人間が戦わなければ、悪い人間が勝利する。
主人公が成長するきっかけとなった、女性レジスタンスが言ったセリフです。
当たり前のように聞こえるシンプルなセリフですが、はたして自らの生命を賭けることができるでしょうか。
遠い場所で繰り広げられる戦争、我々はぼんやりと他人ごとのようにテレビで見ています。自分自身が戦うということ、そのために行動することがいかに大事か。肝に銘じておかねばならないと思いました。続きを読む投稿日:2022.12.16
ユダヤ人の古本屋主人が家族を守るために、かつての恋人を頼る。恋人は家族を助ける代わりに主人公にゲシュタポ(ナチスの秘密警察)に変装し、彼らの住居で発生した殺人事件を捜査しつつ、本来の目的である秘密文書…を見つけろという要求をしている。というのが物語のあらすじ。このあらすじだけで勝ったようなものでしょう。ここまで盛り込まれた展開も珍しい。正体がバレたら=死という極限状態の中で読書で仕入れた昔のミステリー(ホームズなど)を駆使しつつ奮闘するさまは身震いもの。密室殺人の謎も見事に絡ませながらエンタメ度抜群の秀作。続きを読む
投稿日:2022.08.29
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