デジタル化する新興国 先進国を超えるか、監視社会の到来か
伊藤亜聖(著)
/中公新書
作品情報
デジタル技術の進化は、新興国・途上国の姿を劇的に変えつつある。中国、インド、東南アジアやアフリカ諸国は、今や最先端技術の「実験場」と化し、決済サービスやWeChatなどのスーパーアプリでは先進国を凌駕する。一方、雇用の悪化や、中国が輸出する監視システムによる国家の取り締まり強化など、負の側面も懸念される。技術が増幅する新興国の「可能性とリスク」は世界に何をもたらすか。日本がとるべき戦略とは。
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商品情報
- 著者
- 伊藤亜聖
- 出版社
- 中央公論新社
- 掲載誌・レーベル
- 中公新書
- 書籍発売日
- 2020.10.25
- Reader Store発売日
- 2020.10.22
- ファイルサイズ
- 16.9MB
- ページ数
- 256ページ
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この作品のレビュー
平均 3.9 (18件のレビュー)
-
コロナ禍でデジタル化に取り残された吾国の体たらくぶりを見続けてきたので、「デジタル化する新興国」というタイトルはとてもキャッチーでした。配車サービスに始まって、電子商取引、物流システムや金融などさまざ…まなデジタル化が経済の活況を生んでいます。でも、新興国には物流するには道路などのインフラが整備されていないとか、教育水準が低く有為な人材が不足しているとか、所得が低いのでマーケットが小さいとか問題がありそうです。一足飛びの飛躍は難しそう。ここに日本が介在してWIN-WIN というけど、そもそも自国のデジタル化がこれでは介在できません。一方で、心配なのはコロナ禍で露呈した民主主義国の退潮と権威主義国の隆盛です。コロナのコントロールに成功した中国が売り込むデジタル化の粋 監視システムの売れ行きは上々。21世紀はどんな世紀と言われるのでしょうね。続きを読む
投稿日:2021.08.26
本書でいう新興国の代表としては、中国とインドを思い浮かべればよいかと思います。
また、新興国のうち、とくに中国については、近年は、ITやAIなどのデジタル化技術によりGDPが伸びているわけですが、その…光の面と闇の面を丁寧に説明した本だと思います。
中国をはじめとする新興国では、金銭やビジネスのやりとりにおける不正や不確実性の抑制が長年の課題だったわけですが、ITはそれらの解決に大きく寄与し、それゆえ、国民にも受け入れられていき、その結果、新興国のGDPは今でも伸びているわけです。
しかし、その裏には、これまたITを利用することで、個人情報をはじめとする、様々な情報の管理や統制があるわけで(表題にある「監視社会」の側面があるわけで)、中国(をはじめとする新興国)の表の面であるGDPの伸びだけに目を奪われると、それら国の本当の姿は見えてこないと思います。
また、中国をはじめとする新興国が近年大きくGDPを伸ばしている背景には、それまでの社会に、インフラや制度が整っていなかった点があります。
その結果、インフラや制度にしばられることなく、ITを活用できたため、大きな経済成長を遂げているわけでして、いわゆるリープフロッグが起こることで、新興国となり得たわけです。
そういう意味では、これまでの先進国は、既存のインフラや制度に縛られてしまうため、新興国と同じようにITを活用できるわけではないですし、同じように発展できるわけではありません。
先進国の発展には、先進国にふさわしいITの活用が必要になるわけです。
とはいえ、一から活用方法を考える必要はなく、新興国での活用に、いろいろなヒントがあるはずですから、それらを活かしつつ、先進国に役立つITの活用を模索・実現していくことが、今後は求められていくものと思われます。続きを読む投稿日:2023.07.01
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