AUTONOMY 自動運転の開発と未来
ローレンス・D・バーンズ(著)
,クリストファー・シュルガン(著)
,児島修(訳)
/辰巳出版
作品情報
破壊的イノベーションが「移動の概念」を変える!
IT技術者たちが巨大自動車産業に挑む姿を描いた傑作ノンフィクション
私たちは、自動車による移動形態の大変革の真っただ中にいる。
近い将来、人々は自動車を所有せず、アプリを操作して呼び出した無人の電気自動車で移動するようになるだろう。
本書は、この革命を引き起こした、Googleの元自動運転車プロジェクトリーダー、クリス・アームソンをはじめIT技術者たちの物語だ。
彼らの挑戦をサポートし、共にプロジェクトも進めてきたウェイモ顧問のローレンス・D・バーンズが、2004年に開催されたロボットによる無人自動車レースから現在進行中の技術開発の狂騒に至るまでの描写を通じて、
自動運転の歴史をひもとき、現在を分析し、未来を予測する。
自動運転の本質を理解し、それが引き起こす革命の時代を生きていくための、究極のガイドである。
〈本書もくじ〉
第I部 ターニングポイント
第1章 DARPAグランドチャレンジ
第2章 セカンドチャンス
第3章 歴史はビクタービルでつくられた
第II部 自動車の新しいDNA
第4章 陸に上がった魚
第5章 画期的なアイデア
第6章 “あと少し”では意味がない
第III部 未来のオートモビリティに向けて
第7章 10万1000マイルの挑戦
第8章 変化の種
第9章 4兆ドルの破壊的イノベーション
第IV部 ティッピングポイント
第10章 大移動
第11章 運転の機会
第12章 ヒューマンファクター
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商品情報
- シリーズ
- AUTONOMY 自動運転の開発と未来
- 著者
- ローレンス・D・バーンズ, クリストファー・シュルガン, 児島修
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 辰巳出版
- 書籍発売日
- 2020.06.10
- Reader Store発売日
- 2020.09.04
- ファイルサイズ
- 1.4MB
- ページ数
- 456ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (2件のレビュー)
-
2回のDARPAチャレンジとアーバンチャレンジは自動運転の幕開けだった。
本書は、GMの研究開発部門のトップを務め、のちにgoogleの自動運転車部門ウェイモの顧問による、現在も続く自動運転車開発…史である。
さて、ここ数年で自動運転の新たな展開が出てこないのは2017年、18年にテスラ、ウーバーが起こした事故によるものが大きい。
そのせいで今現在の自動運転の開発状況が一般書籍で探れないのが不満だ。
中盤で気になる記述を見つけた。
2008年10月、DARPAチャレンジに出場した面々が集まって語るシーンで
「センサーなどのインフラを道路側に設置し、車と通信させるという考え方もあった。(略)だが、自動運転の専門家は、こうした方法には否定的だった」
の一言で、地上側設備についての言及は今後一切出てこない。
ここで、何故この判断が出てきたのかはインフラの設備費の課題だが、ここで地上側設備による自動運転車の制御をサポートできるのではと思っている。
ここで鉄道信号制御の百年以上にわたる枯れた技術が使えないかと個人的に考えている。
自動運転車でルート検索の制御で、ルートを鉄道の線路図のように置き換えることで、鉄道信号のように地上設備が判断し、その進路情報を自動運転車に送信できないか。
列車衝突しないことを目的に百年以上追求してきた分、鉄道には一日の長があるように思う。
反面、自動運転車は全てをゼロから制御方法を考えてるから導入が遅いのではないか。
ルート検索からの進路情報を地上に任せて、自車周りの突発的な制御は車上がやるように、制御を分散させればいいのではと個人的に考えている。
という内容で次の社内論文を考えてるけど、実際の自動運転の制御がどういう方向性を持っているのか掴めないから、意味があるのかわからない。
本書は自動運転開発の経緯の追体験を、実際に開発に携わったトップの視点から語られるから面白かった。
DARPAチャレンジの後にリーマンショックが無ければ、自動運転車開発の中心はGMだったかもしれない。続きを読む投稿日:2020.06.14
米国における自動走行車の動向について概観した一冊。やはりDARPAが重要な役割を果たしているのが印象的。また自動車産業のデトロイトと情報通信産業のシリコンバレーの考えの違いが興味深い。なお、本書は共著…になっており、事実関係を淡々と描く部分は読みやすいが、バーンズ氏の書いた(と思われる)部分が読みにくいのが難点。続きを読む
投稿日:2020.08.16
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