公文書危機 闇に葬られた記録
毎日新聞取材班(著)
/毎日新聞出版
作品情報
「隠す」、「残さない」、「そもそもつくらない」。
「森友・加計学園」や「桜を見る会」の問題で 明らかになった、公文書の軽視。 現政権によってエスカレートする 民主主義崩壊の実態に迫る。
国がどのように物ごとを決めたのか、政府の政策決定の過程がまったく検証できなくなっている。「森友・加計学園」「桜を見る会」、そして検察庁法改正案......これらに共通して見られるのは、政権による公文書の軽視だ。
省庁は、表に出せない公文書を請求されると、「私的な文書」にすり替え、捨ててしまう。あるいは捨てたことにする。重要なやりとりをメールで行い、「メールは電話で話すのと同じ」と言って公文書にしない。公開対象の公文書ファイルのタイトルをわざとぼかし、その中身を知られないようにもしていた。
きわめつきは、官僚にメモすら取らせない、首相や大臣の徹底的な情報統制だ。証拠を隠し、捨てるどころか、そもそも記録を残さないようにしていた。情報開示請求を重ね、官僚が重い口を開く。一歩ずつ真実に近づいてゆく、取材班の記録。
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商品情報
- シリーズ
- 公文書危機 闇に葬られた記録
- 著者
- 毎日新聞取材班
- 出版社
- 毎日新聞出版
- 書籍発売日
- 2020.06.02
- Reader Store発売日
- 2020.06.12
- ファイルサイズ
- 7.7MB
- ページ数
- 256ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (11件のレビュー)
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権力の中枢である首相官邸は東京永田町の高台にある。官邸前の茱萸坂を下ると、霞ヶ関と呼ばれる官庁街。東大を出て最難関の公務員試験を突破した数%のキャリア官僚が配下のノンキャリア職員を指揮する。中でも財務…官僚が一目置かれる存在。そこで、官僚は前例主義を叩き込まれる。小さな事でもちゃんと記録してそれを残しておくということが官僚の体には染み付いている。
その官僚が公文書を改ざんしていたのが発覚したのが2018年。森友学園の問題。続いて加計学園、桜を見る会の名簿破棄。そもそも、公文書の定義や保管義務はどうなっているのか。官僚や代議士の意識を問う事から本著の取材は始まる。霞ヶ関、永田町のご都合主義が暴かれる。
表に出せない公文書を開示請求されると、私的な文書にすり替え。保存期間を1年未満にして請求される前に破棄。請求時点で存在していたとしても、捨てたことに。電子メールで重要なやりとりをし、それが残っているのにメールは電話と同じだと言う理屈で公文書にしない。首相と省庁幹部の面談記録もほとんど作っていない。桜を見る会の招待リストを本当に捨てたなら、翌年、何を参考にして誰を招けば良いか分からなくなるだろう。杜撰なのではなく、巧妙なのだ。
取材で福田康夫。「日本は民主主義の国だから、主権者の国民が正確な事実を知ることができるようにする義務がある。もう一つは日本の形、つまり歴史を残す事だ。歴史の解釈をめぐって後世の人がなるべく迷わないようにする。外国から見ても、日本はこういう国だとわかる明確になる。公文書は一つ一つが石垣の石。それを積んで城ができる」
政権の都合で歴史を修正してはならない。本著に書かれる事は、極めて重要な話だ。続きを読む投稿日:2023.08.05
日本人に法律を守るつもりはないということ。マスコミはオフレコで取材をすることを正当化しているが、私の立場から見ると、オンレコ、オフレコ問わず、マスコミに答えること自体が公務員の守秘義務に反している。そ…ういうそもそもの矛盾からは目を背けながら、公文書危機と言われてもというのが率直な感想。次に、自分の身を守るために記録はなるべくしないことだと痛感する。続きを読む
投稿日:2022.12.03
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