直観を磨く 深く考える七つの技法
田坂広志(著)
/講談社現代新書
作品情報
心の奥の「もう一人の自分」と対話する時、
直観と論理が融合した“最高の思考力”が生まれる。
あなたは自分の中に
「天才」がいることに気がついているか?
・・・
物事を論理的に考え、考え、考え抜いていくとき、
突如、直観が閃くということがしばしば起こる。
逆に、直観的に閃いたことであっても、その現実性を論理的に
検証していくということは不可欠であり、また、組織内で合意を得るためにも、
その直観を論理に落として説明できることも極めて重要な能力である。
筆者は、永年、様々な「思考のプロフェッショナル」を
見てきたが、実は、彼等は、「論理思考」にも「直観思考」にも強く、
その中間にある様々な思考法にも熟達し、
それらを混然一体として縦横に駆使しながら、思考を深めていた。
はたして、どうすれば「深く考える」ことができるのか。
いかにして直観力を身につければいいのか。
「考えが浅い」「勘が悪い」とは、いったいどういうことなのか。
すべてのビジネスパーソンに捧ぐ、思索の極意。
・・・・・
【本書の主な内容】
■第1部 深く考えるための「七つの思考法」
・問題の「循環構造」を俯瞰しながら考える
・問題の「矛盾」を解決しようとしないで考える
・橋のデザインを考えるのではなく、橋の渡り方を考える
・専門知識で考えるのではなく、専門知識を横断して考える
・本で読んだ知識ではなく、体験から掴んだ智恵で考える
・自分の中に複数の人格を育て、人格を切り替えながら考える
・心の奥の「賢明なもう一人の自分」と対話しながら考える
■第2部「賢明なもう一人の自分」と対話する「七つの技法」
・まず、一度、自分の考えを「文章」に書き出してみる
・心の奥の「賢明なもう一人の自分」に「問い」を投げかける
・徹底的に考え抜いた後、一度、その「問い」を忘れる
・意図的に「賢明なもう一人の自分」を追い詰める
・ときに「賢明なもう一人の自分」と禅問答をする
・一つの「格言」を、一冊の「本」のように読む
・思索的なエッセイを「視点の転換」に注目して読む
■第3部「賢明なもう一人の自分」が現れる「七つの身体的技法」
・呼吸と整え、深い呼吸を行う
・音楽の不思議な力を活用する
・群衆の中の孤独に身を置く
・自然の浄化力の中に身を浸す
・思索のためだけに散策をする
・瞑想が自然に起こるのを待つ
・全てを託するという心境で祈る
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 直観を磨く 深く考える七つの技法
- 著者
- 田坂広志
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社現代新書
- 書籍発売日
- 2020.02.13
- Reader Store発売日
- 2020.02.13
- ファイルサイズ
- 6.6MB
- ページ数
- 312ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.7 (25件のレビュー)
-
考えるときに、別の人になったり、上から眺めたりする、メタ思考を発展させたもの。
①自分の中にもう一人の賢明な自分がいて、その自分を呼び起こすことで思考の飛躍を図る
②通常の直線的な論理と、論理を超え…た直感の間には、さらに5つの思考法があって、深く考えるためにそれら7つの思考法を活用していく
が本書のメッセージとうけとりました。
気になったのは、以下です。
・思考法には7つあって
①直線論理だけで考えない 「循環論理」
②二項対立構造だけで考えない 「対立止揚」
③個別問題だけを考えない 「課題回帰」
④狭い視野の中だけで考えない 「水平知性」
⑤文献知識だけで考えない 「体験知性」
⑥自己視点だけで考えない 「多重人格」
⑦直感の力を用いて考える 「自己対話」
・論理思考を超えた思考法、知識を超えた智恵を身に着けないと、AI時代に淘汰されてしまう
・自分には様々な人格がひそんでいる、特にそのなかには、「賢明なもう一人の自分」がひそんでいる
・複雑な問題群に対応するためには、問題群の全体構造を把握することが必要、大局観、洞察力という
・問題群の一部分が病むことはなく、全体が病む。複雑系としてシステム全体を改善するために何をすべきかという考えが必要である
・二項対立のメタ思考として、対立している対象を包含する思考:止揚:アウフヘーベンをとして高次元で問題として捉える
・創造的な人間は「馬鹿げた発想」ができる
・様々な専門分野を横断的に思考するスーパージェネラリストを求める
・わかりやすい言葉に直す:それは、本質を理解しているからこそできる
・良い指針となるのは、概論、序説、といった言葉を含める書籍である
・文献知:言葉で表せることができる知識:形式知
体験知:言葉で表せられない知識:暗黙知
・体験知を得るためには、「反省の技法」を用いる。①経験の追体験、②体験知の振返り、③体験知の言語化
・相手になって考えるとは
①相手の視線に立って考える
②相手の立場に立って考える
③相手の気持ちになって考える
できないのは、経験が不足しているから
・複数の人格になって考えるのは、小説を書くときに登場人物になって考えるようなこと
・経営者、リーダには7つの知性、7つの人格が求められる
①思想、②ビジョン、③志、④戦略、⑤戦術、⑥技術、⑦人間力
・人間の心には、「賢明なもう一人の自分」がひそんでいる
・無用の用、弱く、小さく、遅く、非効率なもののなかにも、意味があり、価値がある
最澄 「隅を照らす、これ即ち、国の宝なり」
・「賢明なもう一人の自分」とは、謙虚な心の姿勢を持つ
・「賢明なもう一人の自分」とは、自己限定の意識をもたない
・自己限定を払拭する方法
①人間の可能性を信じる
②天才の秘密を信じる(自分の中に天才がいることを信じる)
③自己対話の議場を実践する
結論:自分の中には、想像を超えた素晴らしい何かが眠っている。
目次は、以下の通りです。
序話 直感と論理が融合したとき、最高の思考力が生まれる
第1部 深く考えるための「7つの思考法」
第1話 問題の「循環構造」を俯瞰しながら考える
第2話 問題の「矛盾」を解決しようとしないで考える
第3話 橋のデザインを考えるのではなく、河の渡り方を考える
第4話 専門知識で考えるのではなく、専門知識を横断して考える
第5話 本で読んだ知識ではなく、体験から掴んだ智恵で考える
第6話 自分の中に複数の人格を育て、人格を切り替えながら考える
第7話 心の奥の「賢明なもう一人の自分」と対話しながら考える
第8話 必要な叡智は自然に降りてくると信じて考える
第2部 「賢明なもう一人の自分」と対話する「7つの技法」
第1話 まず、一度、自分の考えを「文章」に書き出してみる
第2話 心の奥の「賢明なもう一人の自分」に「問い」を投げかける
第3話 徹底的に考え抜いた後、一度、その「問い」を忘れる
第4話 意図的に、「賢明なもう一人の自分」を追い詰める
第5話 ときに「賢明なもう一人の自分」と禅問答をする
第6話 1つの「格言」を1冊の「本」のように読む
第7話 思索的なエッセイを「視点の転換」に注目して読む
第3部 「賢明なもう一人の自分」が現れる「7つの身体的技法」
第1話 呼吸を整え、深い呼吸を行う
第2話 音楽の不思議な力を活用する
第3話 群衆の中の孤独に身を置く
第4話 自然の浄化力の中に身を浸す
第5話 思索のためにだけ散策をする
第6話 瞑想が自然に起こるのを待つ
第7話 全てを託するという心境で祈る
終話 あなたは、自分の中に「天才」がいることに気が付いているか続きを読む投稿日:2022.06.26
このレビューはネタバレを含みます
①直線論理だけで考えない
レビューの続きを読む
・直線論理の思考には、しばしば、立場による主観的な利害判断が混入し、恣意的に因果関係が主張される
②二項対立構造で考えない
③個別問題だけを考えない
④狭い視野の中で考えない…
⑤文献知識だけで考えない
⑥自己視点だけで考えない
⑦直観の力を用いて考える
・論理的思考はAIに置き換わる
・筆者は何を伝えたいか?→この専門知識は私の深く大きな問いにどのように貢献するか?
・多重人格を育てる
・①思想②ビジョン③志④戦略⑤戦術⑥技術⑦人間力
・自己限定の意識を持たない
「自分の可能性を信じる」のように、自分と他人を分けている限りでは比較優劣の意識が生まれ、自己限定の意識からは逃れられない
誰にでも同じように才能があると知ること
・自然によって、心が癒される=エゴが鎮まり賢明な自分が現れやすい状態続きを読む投稿日:2023.12.08
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。