絵を見る技術 名画の構造を読み解く
秋田麻早子(著)
/朝日出版社
作品情報
同じ絵を見ても、プロと素人では、見ているところが違っていた!?
★予約殺到! 大人気のビジネスマン向けビジュアルリテラシー講座、待望の書籍化!
・なぜ、この絵に惹きつけられるのだろう?
・この絵の主役はどこ?
・前情報なしに、どう見たらいいの?
・バランスや構図が良いとか悪いとか、みんな何を見て言っているの?
ちゃんと絵の中にヒントがあるんです。
センスがなくても、知識がなくても、目の前の絵画を「自分の目で見る」、
そして「良し悪しを判断する」ことは、できるんです。
謎を解くカギは、ぜんぶ絵の中にあります。
絵の研究は、「意味」と「形」の二本柱。
この本では、これまであまり触れられてこなかった、「造形」の面から歴史的名画を見ていきます。
描かれたモノを「見る」ためには、少し見方を訓練していないと気づかないものです。
ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ルーベンス、
ベラスケス、フェルメール、ゴッホ、セザンヌ――
超有名なあの名画、知られざるあの傑作、
どう見たらいいか迷う抽象絵画、20世紀を代表する写真まで――
どう見たらいいか、初めて分かるようになります。たくさんのカラー作品が練習問題。
はじめて見る絵でも、パズルを解くように絵を読み解いていく面白さ、
味わってみませんか?
「どういう絵に対しても使える本書で紹介した絵の見方は、
コンパスのような役割を果たしてくれるはず。
名画がどうして名画と呼ばれるのか。
今まで見ようとしなかった真実が、きっと見え始めるでしょう」――著者
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商品情報
- シリーズ
- 絵を見る技術 名画の構造を読み解く
- 著者
- 秋田麻早子
- 出版社
- 朝日出版社
- 書籍発売日
- 2019.05.02
- Reader Store発売日
- 2019.06.14
- ファイルサイズ
- 284.6MB
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この作品のレビュー
平均 4.5 (127件のレビュー)
-
以前からず~っと読むのを楽しみにしていた本♪
非常に斬新で興味深いことが書かれている
残念ながら義務教育以外で絵を習ったことがなく、趣味として美術館での絵の鑑賞をしている程度で自分の感性と好みでしか絵…を観ることができない
最近は作品の時代背景や、画家の歴史などの知識も増やしてきたのでもう少し突っ込んだ観方ができるようになったが、もう一歩なにか絵を深く知る材料を求めていたのでこの本はとてもうってつけであった
著者は秋田麻早子氏
美術史研究家
「名画を自分の目で見る方法を広めることで、人々が自分の言葉で芸術や美について語れる世の中にするのが目標」
という素晴らしい目標をお持ちの方である
人が漠然と「?」と思っていることを言葉にする才能は本当に素晴らしい(尊敬)!
■フォーカルポイントを見つける
〇主役、パッと目につく場所(ほとんど無意識で気づくことができる)
~当たり前のことを分析するって大事だなぁ
○ハッキリわかりにくいものは、明暗の落差(コントラスト)で見つけられる
~明暗の落差だが、「暗」がフォーカルポイントとなっているケースがあることに驚いた
「明」は光が当たっていたりして目立つので無意識でわかるのだが、逆も同じ効果がある
(へー、思い込みって怖いな)
○リーディングライン
・集中線若しくは線に見えるものを使い1点に集めることで際立つ
~例えば顔の向き、指差し、物体の形状や流れなんかでもラインができている
他にもグラデーション、筆遣い、似たようなものが並ぶと線状のものとしてつなげて認識する…等
意識しないと気付かないが、そういう目でみると確かに!
特に対象物がたくさんある分散型の絵は流れがわかるとストーリーが見えるぞ!
・囲みの効果を使う
~建造物で囲まれていたり、背景のタペストリーであったり…なるほど
○二つのフォーカルポイントがある場合
様々な方法でバランスを均衡させる
2つの主役がバラバラになっては絵が成立しない
人なら手をつながせる、見つめ合う
対になるもの→男女、天地、表裏、大小など
これらで対の概念を表す
■名画は角を避ける
人の目は角に吸い寄せられる
この角の引力を削いで中央に目線を戻させるため角を回避
~おお確かに! でもあまり角に絵を描くことってないような気もするが…
■絵の経路
勝手に目線が回路に沿って流れる仕掛けがたくさんある
○視線の誘導
~本当だ勝手に誘導されている
○絵には入口と出口がある
~入口と出口!?と思ったがIN→OUTという流れで絵を観ることができる 絵の流れは大事だ くまなく絵を観察できる(描いている方だって全部見てほしいよね)
■絵のバランス
○縦の線…立っている感じ(堂々とした、毅然とした)
○横の線…寝ている、動きのない感じ(穏やかな)
○斜めの線…「起き上がりそう」「倒れそう」といった動き、(不安定、緊張感)
これらの柱となる線があり、別の角度のサブの線でバランスを取っている
縦軸を構造線とした場合、これだけだと不安定なため、横線や斜め線が支えている
例)
立っている女性→スカートのすそ広がりなラインなどが補助的に支える
ゴッホのひまわり→両サイドをつないだテーブルの横線が固定
~当たり前だけどこれも無意識
知って観察するとこれも納得!
■安定し過ぎない左右バランス
少しバランスが崩れている方が格式ばらず自然な印象に
~シンメトリー過ぎると確かに格式高い感じがする
(宗教画には効果的)何事にも言えるなぁ
きっちりすぎない絶妙なバランスが大事ですね
人生も!
■絵具
現在のようなチューブ絵具はない!
~当たり前だけど凄いことだ いちいち色を作っていたのだから!
保存だって大変だ 化学の知識もいるではないか
■高価な色
青い絵具は高価だった
聖母マリアやキリストの衣装に使用
青✖️金→最高に高級(プレミアムモルツ!なるほど!)
■影を鮮やかな色で塗る(「カンジャンテ」というらしい)
~今まで無意識だった!意外とあるではないか
ダヴィンチはリアリティに欠けると否定的
(確かにそうだが遊び心があっていいじゃん!)
■位置が明かす力関係
○上下、そのままシンプルに上下関係
例)
ムンクの叫び
意外なほど下の方にいることにより
強烈な不安や孤独の表現ができる
○左右、右側の方が左側より格上?
(絵を観る側からすると左側が偉い)
〜確かに男女の絵は左側が男性である
(いつの時代も男尊女卑)
○絵の構図をパクるのは当然
肖像画→胸より上、左右どちらかを3/4見せたポーズ(モナリザ等)
肖像画としての記号的意味
特定の配置やポーズが確立されると何が書いてあるか文字の読めない人にもすぐわかる
大事な視覚情報
ルート矩形が出てきたあたりで(最後の方はもう数学の世界となってしまい)お手上げ!
やっぱり絵画は数学である。
アートはサイエンスである(泣)
とにかくいちいち例となる絵があるので、とても親切でわかりわすい
さらに絵には補助線的なものも実際に記載されているため、漠然とではなく理路整然と説明が理解できるのだ
とても親切な本だ
芸術って『見て学べ』的なことが多いのでまさかこんなこと可能だなんて!
と驚きの連続であった
西洋絵画だけでなく、写真や映画、広告のデザインにも適用できる内容とのこと
確かに!
これを読んでからカラヴァッジョ展へ出かけた!
予備知識を持ったからいつもと違う絵の観方ができるはずである!
しかーし
やはり圧倒的な絵を前にすると
ううわぁ~!スゲー!!
と舞い上がってしまい、頭が空っぽに…
あああああ
せっかく勉強してきたのに。
付け焼き刃の知識がいかに役に立たないか身をもって実感
でもいいのだ
何回も読んで、絵を観て…
と繰り返して楽しめば♪
贅沢ではないか
もっと贅沢を言うと…
和田さん解説付きの美術館巡り
こんなの夢の夢だけど…
いやそこまでは無理なので、さらに深堀解説の本を期待!
絵の好きな方はぜひぜひ!!
続きを読む投稿日:2019.12.20
わかりやすい表現で絵画ど素人の自分にはちょうどよかった。ただ、本文の紙が上質紙だったこともあり、サンプルの絵画の細かい陰影が見えず、解説がわかりにくいところもあった。次の増刷ではコートかマット系にして…ほい。用紙を変えても販売価格に影響しないと思う。続きを読む
投稿日:2024.02.26
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