経済で読み解く日本史 明治時代
作品情報
教科書が教えない「経済の掟」が歴史を作った!
お金の流れが物語る、
まったく新しい視点の日本通史。
文庫版で5冊同時発売!
人々は経済的に困窮すると、過激思想に救済を求める。
金本位制は通貨供給不足になりやすいデフレレジームのため、世界経済は繰り返し恐慌に見舞われ、そのたびに過激思想が台頭した。
秩禄処分への不平士族の「お金の恨み」が日本を対外戦争に駆り立て、新聞に煽られた世論はやがて英米と離反・対決する道を選んでしまう。
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商品情報
- シリーズ
- 経済で読み解く日本史 明治時代
- 著者
- 上念司
- 出版社
- 飛鳥新社
- 書籍発売日
- 2019.05.24
- Reader Store発売日
- 2019.07.01
- ファイルサイズ
- 10.3MB
- ページ数
- 248ページ
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この作品のレビュー
平均 5.0 (1件のレビュー)
-
上念氏の本は以前から読んでいたのですが、最近ネットにて「経済で読み解く日本史」のシリーズとして全5巻セットが文庫本で出ていることを知りました。文庫本なので持ち運びがしやすく、どこででも読めて助かります…。
第二冊目は、明治時代④です~
以下は気になったポイントです。
・明治4年の新貨条例は、新しい通貨単位を「円」として、金1.5グラムを含有した1円硬貨を発行した、これは当時のアメリカ1ドルであった、当時の基軸通貨だったメキシコドルラルと同量に定めた貿易決済用の一円銀貨を鋳造した(p49、51)
・明治3年の米価が1石9.30円であったが、新貨条例が制定されて5.63円に大暴落している、これは大幅な貨幣不足によるデフレ圧力である(p52)
・藩によっては藩札の価値もさほど落ちていない、ワーストケースの鹿児島で3割を維持、尼崎、米沢等は額面を維持している。多くの藩札は銀貨に連動していて、銀の大量流入により銀価格が暴落したのでバランスを保った(p57)
・太政官札の回収、金貨銀貨藩札の回収が完了して、すべての紙幣が「明治通宝」に統一されたのは明治11年(p58)
・新政府は平和的に領地を手放すために、各藩の債務を肩代わりするという提案をした、1843年以前のものを旧債、1867年までのものを中債、明治5年までのものを新債とした、全体の8割程度は切り捨てられた、外債は現金で償却された(p64)
・明治4年4月(1871)に、土地永代売買を解禁(私有財産化を許可、地券の交付、売買の自由化)、10月:人身売買の禁止(p79、80)
・1871年に清国との間で締結した日清修好条規は完全な平等条約、朝鮮との条約が不平等条約だったのは、当時の朝鮮は清国の属国であったから(p108)
・秩禄処分において、220石以上の階層は、金利6千万円(5%)だが、22石未満は60万円程度(p115)
・貿易黒字とは、国内の需要が減少し生産力が余っている状態を意味する(p133)
・1ドル=1円で始まったドル円相場、1900年には2円程度になった、銀貨価格の下落により為替レートの切り下げ、西南戦争にともなう金融緩和(p139)
・1795年のナポレオン戦争によりオランダがフランスに滅ぼされると、オランダ王(ウィリアム5世)はイギリスに亡命、これによりイギリスはオランダの植民地の侵略を開始、ケープタウンもその一部(p149)
・1897年に日本が金本位制に移行した最大のメリットは、これにより日本国債への投資において為替リスクが回避できること、日本の正貨(ゴールド)が減るとは、現代風にいうと外貨準備高が減っていることを意味する(p183,195)
2019年11月17日作成続きを読む投稿日:2019.11.17
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