大阪 ──都市の記憶を掘り起こす
加藤政洋(著)
/ちくま新書
作品情報
キタとミナミの違いとは何か? 梅田の巨大地下街はどのように形成されたのか? 2025年万博予定地「夢洲」の暗い過去とは? 梅田、船場、アメリカ村、飛田新地、釡ケ崎、新世界、法善寺横丁、ユニバ、夢洲……気鋭の地理学者が街々を歩き、織田作之助らの著作を読み、この大都市の忘れられた物語を掘り起こす。大阪とはどんな街なのか? これを読めば、見える景色はがらりと変わる。
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商品情報
- シリーズ
- 大阪 ──都市の記憶を掘り起こす
- 著者
- 加藤政洋
- 出版社
- 筑摩書房
- 掲載誌・レーベル
- ちくま新書
- 書籍発売日
- 2019.04.10
- Reader Store発売日
- 2019.04.26
- ファイルサイズ
- 19.3MB
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この作品のレビュー
平均 4.4 (7件のレビュー)
-
「大阪」という街に折り重ねられている様々な事柄に関して、色々な角度で論じているという内容であり、非常に引き込まれた。見過ごしてしまいそうな様々な事柄を捉えて、新旧様々な事柄を織り交ぜて綴っているのが非…常に好い。大変に興味深く読了した一冊だ。
「大阪」の場所に関しては、かなり古い時代からの色々な経過は在るのだと思う。が、豊臣秀吉の時代に起こった街が江戸時代に引継がれ、江戸時代の状況下での展開が在って発展し、明治期に至り、明治期以降の様々な経過を経て最近に至っているということになるのだろう。
この「大阪」に関しては、一般に「キタ」と呼ばれる梅田の辺り、「ミナミ」と呼ばれる難波の辺りと繁華街が在る。こうした繁華街は、江戸時代迄の「街の端の側」であった辺りに鉄道が通って駅が設けられたことを契機に、行き交う人々が増えてサービス等が集積して起こったという一面が在るのだそうだ。
本書では、こういうような「キタ」や「ミナミ」の経過や、街中の様々な場所の経過を説いている。終盤の方では1990年頃の、何となく挫折した感の開発に纏わる話題が詳しい。この比較的新しい時代の話題が興味深かった。
「大阪」に関しては、とりあえず色々と言われている「万博」に向けて色々と様子も変わろうとしている。こういう時期であるからこそ、「色々と折り重ねられ続けた経過」を説くような、こうした本は一層興味深いと思う。
「大阪」に関しては、興味深そうな名所や博物館のような場所、人気の御店等を訪ねるというのも面白いと思うが、敢えてそうせずに漫然と街を歩き廻って、気が向けば適当に飲食を愉しむという程度の過ごし方をするのも愉しい場所であると観ている。そう感じられるのも、本書で説かれているように、様々なモノが過去から営々と積み上げられているからなのであろう。
手を打って大ウケした叙述が在る。新しいホテルが開業するということで、館内サービスの計画として「大阪の食文化を感じられるレストラン」、「大阪の歴史や文化に触れられる」というような文言が挙げられているのだそうだ。著者は「そんなことは街へ出て楽しめば済むことでは?」と言ってみたくなったとしていた。この観方には賛成したい。「大阪」は歩き廻ってみれば、独特な何かが方々で感じられる街で、長く受継がれたモノも新奇なモノも含めて飲食店のサービス等も豊かな地域であると思う。
そして本書は、「大阪」について、または主要な題材の一部として綴られた古い小説やエッセイを適宜引きながら綴っていて、それらが面白い。
何れにしても、少し愉しい一冊に出くわした。紐解けば「大阪…一寸、訪ねてみたい…」という気になる。続きを読む投稿日:2024.03.21
大阪の近代以降の歴史について書かれた本。
大阪駅の北と南では治安が大きく異なっていた。梅田(埋田)は北でインテリ的、心斎橋等は南。遊郭等の施設があったところは今もあまり治安が良くないという名残が残って…いる。
ユニバは、もともと重工業地帯であった土地にできたため地盤沈下にら不安が持たれる。
万博についても触れられており、大阪がいかに文化や歴史を無視した政策をとってきたかを考慮すると上手く行く気がしない。続きを読む投稿日:2024.03.12
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