たまたま地上にぼくは生まれた
中島義道(著)
/シティブックス
作品情報
哲学は難しい、哲学者は何を考えているのかわからない――。
一般人には、哲学も哲学者も雲の上の存在である。本書を読むと、哲学者は日々こんなことを考えているのかと知ることができるが、驚愕もしてしまう。そして同時に、多くのことを学ぶ。
この本は、カント哲学の学者であり、闘う哲学者として多くの著作を持つ著者の、講演やインタビューや対談をまとめたもの。
考えるための素材に満ちている。
哲学を志す原点となった、小学生のころの「明日死んでしまうかもしれない」という恐怖は「そんなに一生懸命生きても明日死んでしまったら何にもならない」というところへ向かう。
ウィーン留学で考えた「ヨーロッパ」「国際化」。哲学を学ぶことは「死」と「時間」と「言葉」と向かい合うことであり、「理不尽さ」を知ることであるともいい、真摯に哲学的に「生きる」ことのたいへんさを語る。
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商品情報
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この作品のレビュー
平均 4.0 (4件のレビュー)
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ずっとぼくは中島義道を(あるいは、あらゆる哲学書を)誤読していたのかなとも思えてきた。たとえばぼくは自分の親を「精神的に」殺さないといけないとは考えないし、他人に理不尽について問いただすことを哲学的だ…とも思わない。だから過去にぼくは「戦う哲学者・中島義道」になれない自分を恥じさえして、哲学をする資格はないとも思ったのだった。でも、違うだろう。ぼくは中島義道に対して、この自分の「身体」「主観」の主張に即して「なぜですか」と問わなければならない。そのようにして中島義道を「精神的に」斬ることが大事なのだろう、と続きを読む
投稿日:2023.10.04
2022/07/15 図書館
p.316
危機状況ではひきこもりの人は元気になる
こういう危機状況にいると、ひきこもりの人は元気になっていくんです。ひきこもりの人が望んでいることは大地震があったら…いいとか、大革命があったらいいというようなことです。世界が崩壊したらいい、という気持ちです。しだいに似たような崩壊が周りで起こってきて、どんどんいろいろな人が殺し合いをしている。(中略)
そういう中で、月に五十冊くらい本を読んでいました。いろいろな本、おもに文学、哲学、宗教などの分野をベットの横に置いて。なぜかというと、いろいろなことを知りたかったからです。勝手に生まれさせられて、たちまち死んでいくことの意味、とちう自分の問いにちょっとでも引っかかるような本です。
いろいろな本を読んでいくうちに、だんだん自分自身の中で、大学がなくなるのであれば、まだあるうちに勉強しなくちゃいけないと思いはじめて、少しずつ大学に行ってみるようになりました。引きこもっている人が恐ろしいのは、まともな人が私をまともじゃないとちうひとつのレッテルで見ることですが、大学に行ってもみんな右往左往しています。私になど興味がない、私なんかもう忘れている人もいる、そういうことで私は元気になっていかざるをえなかったわけです。続きを読む投稿日:2022.07.15
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