世の中の真実がわかる! 明解会計学入門
高橋洋一(著者)
/あさ出版
作品情報
「とにかく会計学だけは勉強しておきなさい。基礎知識を身につけるだけでもいい。
将来、社会人になったときに、必ず役立つから」
もし、目の前に「これから大学生になる」という若者がいたら、
私は強く、こう勧めるだろう。
すでに社会人になってしまっている人は、本書を心して読んでほしい。
会計がわかっていると、世の中の見え方がまったく違ってくるからだ。
―― 「はじめに」より
会計=「お金の流れ」をつかめば、
人や企業の「本当の顔」や「権力の関係」がはっきり見えてくる!
戦後日本で経済の最重要問題といわれ、
バブル崩壊後の日本を揺るがした不良債権問題処理の陣頭指揮をとった高橋洋一氏による、
「経済オンチ」「数学アレルギー」の人にもよくわかる会計学の入門書。
・経済ニュースのおなじみワード「内部留保」の大勘違い
・「新聞社」が借金がすくなく、利益が大きい理由
・近い将来「銀行」はなくなる?
・「借金するな」は「増税やむなし」と同じこと
など、身近な話題やよく聞く言葉をもとに「会計」を説明していきます。
■目次
なぜ「会計」なのか?
第1章
最低限、知っておきたい「会計の基礎知識」
今までどうして知らずに済んできたのか
第2章
会計がわかれば「金融&税金」もわかる
“ふんわりした理解”では、わかったことにならない
第3章
「財務諸表」を読んでみる
まず、大きな数字を声に出して読んでみよう
第4章
「国の決算書」を読んでみる
会計の目で見れば「政府も会社も同じ」
■著者 高橋洋一(たかはし・よういち)
1980年に大蔵省(現・財務省)入省。
大蔵省理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、
内閣参事官(首相官邸)等を歴任。小泉内閣・第一次安倍内閣ではブレーンとして活躍し、
「霞が関埋蔵金」の公表や「ふるさと納税」「ねんきん定期便」など数々の政策提案・実現をしてきた。
また、戦後の日本で経済の最重要問題ともいえる、バブル崩壊後の「不良債権処理」の陣頭指揮をとり、
不良債権償却の「大魔王」のあだ名を頂戴した。2008年退官。
現在、嘉悦大学ビジネス創造学部教授、株式会社政策工房代表取締役会長。
『バカな経済論』『バカな外交論』『【図解】地政学入門』『【図解】経済学入門』
(以上、あさ出版)、第17回山本七平賞を受賞した、
『さらば財務省! 官僚すべてを敵にした男の告白』(講談社)など、ベスト・ロングセラー多数。
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商品情報
- シリーズ
- 世の中の真実がわかる! 明解会計学入門
- 著者
- 高橋洋一
- 出版社
- あさ出版
- 書籍発売日
- 2018.04.08
- Reader Store発売日
- 2018.04.20
- ファイルサイズ
- 13.9MB
- ページ数
- 212ページ
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この作品のレビュー
平均 3.1 (7件のレビュー)
-
非情にわかりやすい。
財務に関わる仕事をしている側からいえば初歩的すぎるかも。
でも最低限おさえておくべきことは何かがしっかりと書かれているのでわかりやすく復習できる。
しかし、世の中には会計のわか…らない人が実は山ほどいる気がする。
なんなら経営者や財務・経理にかかわっている人でもわかっていない人はいるのではないかと思う。
この本に書かれていることぐらいはわかっておいた方がいい。
社会人のリテラシーとして。
会計というのは基本B/SとP/Lがわかればよい。
実はP/Lは簡単。簡単といっても用語とか知らなければわからない人はわからない。
むずかしいのはB/S。
むずかしいといっても一旦わかってしまえばどうってことはないのだが、わかんない人や苦手意識のある人にとってはさっぱりわからんのではないかと思う。
B/Sを簡単にいうと、調達したお金を何かに変えるというビジネスを右と左であらわしたもの。
右側で調達したお金が左側に運用されているという関係性をつかむ。
右=調達(負債・純資産)⇒左=運用(資産)という感じ。
あとは、B/Sとはある1つの地点の数字でありストック。
負債と純資産の違いはいずれ返さなくてはいけないか返さなくてもよいかの違い。
P/Lは一年でどれだけ売り上げてどれだけ費用を使ってその差額(利益)がどれだけあったかをあらわすものでフロー。
あとは、その財務書類から何がわかるかが書かれている。
いろんなものがわかるが、重要なポイントをつかめるようにと書かれている。
最後には、国の財政も結局は企業会計と似たようなものだということ。
それでも国の借金が・・・という記事に一喜一憂する国民が多いということはやはり会計がわかっている人間なんてほとんどいないということなのかもしれない。続きを読む投稿日:2018.04.23
本書の内容を鵜呑みにせず、「著者の主張は理論の内の一つに過ぎない」と言うことを念頭に読むなら、会計学、経済学について学べることもある一冊。
どこかで「日本の借金は1000兆円なんて大嘘!本当はたった…の120兆円」というような話を知り、本書で詳しく解説されていると聞いて手に取った。
そのため会計学の本としてより経済学の本として読んだ感想となる。
上述の借金については第4章「「国の決算書」を読んで見る」で語られている。
この点については納得は出来ないが理解はできる内容であり、経済学について知見を深めようと思う良いきっかけとなった。
ただ、全体的に断定した言い回しが目立つことや論拠についてほぼ触れられていないことは入門書として残念な点。
入門書を名乗っているからあえて理論などを持ち出さなかったとも捉えられるが、断定した言い回しも含め、むしろ「会計学、経済学に明るくない者を自身の理論に誘導しようとしている」ように私には感じた。
ちなみに気になって調べてみたところ、本書の著者高橋洋一はリフレ派を名乗りMMT(Modern Monetary Theory / 現代金融理論)は経済理論ですらないと主張している。
しかし本書だけではMMTを論拠にしてるのと何が違うのか伝わらなかった。(本書でそれらの用語は出てこない)
続きを読む投稿日:2023.03.17
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