妻たちの二・二六事件 新装版
澤地久枝(著)
/中公文庫
作品情報
二・二六事件で“至誠”に殉じた熱血の青年将校たち。遺された妻たちは事件後、どのような人生を歩んでいったのか。困難な取材をねばり強く重ね、文字通り足で歩いて検証した、もう一つの二・二六事件。衝撃と感動を呼ぶ、ノンフィクションの金字塔。
〈解説〉中田整一
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 妻たちの二・二六事件 新装版
- 著者
- 澤地久枝
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 中央公論新社
- 掲載誌・レーベル
- 中公文庫
- 書籍発売日
- 2017.12.25
- Reader Store発売日
- 2018.01.29
- ファイルサイズ
- 0.3MB
- ページ数
- 288ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.6 (6件のレビュー)
-
映画「226」の公開に合わせ、30年ほど前に読んだけれど、
ほとんど記憶にない。
読むのに苦労したことは、何となく覚えている。
わたしも若かったんだなぁ、といまさらながら感じる。
酸いも甘いもかみ分…けた、アラカンの今、
正直、昭和の226事件で処刑された妻達の心持は
歯がゆい。
それは昭和の時代が遠くなったから。
あの頃の女達は、この価値観や時代感覚で生きていたはず。
それにしても、なぜ、あれほどの事件を起こす男達が
妻帯したのか、女一人を路頭に放り投げるような人間に
大仕事ができるはずがない。
夫であった青年将校の甘さに、腹が立つばかり。
向田邦子さんの親友であった、
澤地久枝氏の渾身の一作。
どれほどの手間と取材を重ねたのかと、あらためて頭が下がる。続きを読む投稿日:2023.02.08
「澤地久枝」のノンフィクション作品『妻たちの二・二六事件【新装版】』を読みました。
二月ですからね… 二・二六事件関連の作品を読みたくなったんですよね。
-----story-----------…--
“至誠"に殉じた二・二六事件の若き将校たち。
彼らへの愛を秘めて激動の昭和を生きた妻たちの三十五年をたどる、感動のドキュメント。
〈解説〉「中田整一」
-----------------------
昭和維新を目指し、二・二六事件を主導したとされて処刑された青年将校等の妻… 十余名の未亡人たちがどのような人生を歩んでいったのか?困難な取材を粘り強く重ね、足で歩いて検証したノンフィクション作品です。
■一九七一年夏
■雪の別れ
■男たちの退場
■燃えつきたひと
■花嫁人形暗き陰翳
■余燼の中で
■秘められた喪章
■母としての枷
■西田はつ聴き書き
■生けるものの紡ぎ車
■辛酸に堪えられよ
■過去への旅 現在への旅
■あとがき
■改めて思うこと――新装版に寄せて
■解説 中田整一
事件から30年後の1971年(昭和46年)、遺された妻たち一人ひとりに丁寧に聞き取りをした記録です… あまりに短かった新婚生活、家族よりも大義を優先し、処刑の直前に慌ただしく家族に宛てた遺書を残していった夫、一審即決・非公開・弁護人なしの軍事裁判で裁かれ、戦死ではなく反逆者として処刑された夫の妻の烙印を押され、それでも生きなければならなかった未亡人の苦しみ等々、本書がなければ決して表には出ることはなかった人間模様、生き様を知ることができましたね、、、
そして、事件を起こした青年将校等は、全てを自分たちに都合良く解釈してしまうという純粋だが騙されやすい弱点を持っていて、情勢判断も甘かったことから、老将軍や軍幕僚の老獪さや打算には太刀打ちできなかったことにも改めて気付かされました… 軍上層部による責任を回避するための陰険姑息な謀略によりウヤムヤのうちに叛徒とされてしまった感じですね。
最も印象に残ったのは「香田清貞大尉」の妻「富美子」の半生ですね… 夫の処刑後、婚家と実家がぶつかりあい、実家は娘を引き取って再婚させようとするが、婚家は息子の嫁(孫の母)を手放すまいと実家に帰ることに絶対反対、、、
事態はすっかりこじれ、婚家に居辛くなったものの、婚家から除籍が認められず(当時は家長の承諾がないと籍を外せなかったようです)、子どもを残して「香田」姓のまま、実家に戻らざるを得ない状況に… 16年振りに子どもたちと再会した際は、娘から「なんでお母さんは私たちを捨てたのですか」と言われたとか。
うーん、辛い… 程度の差はあれ、それぞれが、叛徒の未亡人という重荷を背負った半生を過ごしているんですよね、、、
今さら語りたくない、そっとしておいてほしい… というのが、未亡人の方々の正直な気持ちだったと思いますが、丹念な取材により、その嘆き、痛み、憤りが伝わってきましたね。
心に残るノンフィクション作品でした。続きを読む投稿日:2023.02.21
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。