樋口一葉 たけくらべ/夏目漱石/森鴎外
川上未映子(訳)
,夏目漱石(著)
,森鴎外(著)
/河出書房新社
作品情報
吉原の廓の隣町を舞台に、快活な十四歳の美少女・美登利と、内向的な少年・信如の淡い想いが交錯する、一葉「たけくらべ」(新訳・川上未映子)。
東大入学のために上京し、初めて出会う都会の自由な女性や友人に翻弄される青年を描いた、漱石「三四郎」。
謎めいた未亡人と関係を重ねる作家志望の文学青年・小泉純一が、芸術と恋愛の理想と現実の狭間で葛藤する、鴎外「青年」。
明治時代に新しい文学を切り開いた文豪三人による、青春小説の傑作三作を収録。
【ぼくがこれを選んだ理由】
明治になって社会の重心は若い人たちの方にシフトした。いきなり未来を預けられた青年たちの戸惑いを漱石は「三四郎」に書き、鴎外は「青年」に書いた。「たけくらべ」の色調は江戸期への郷愁だが、その一方でこれはモダニズムの都会小説でもある。(池澤)
【新訳にあたって】一葉が今「たけくらべ」を書いたら絶対にこうなったにちがいないと信じきって&あの匂いあの話し声あの時間に持てるすべてを浸しきって、全力全愛でとりくむ所存です。(川上未映子)
解題・年譜・参考資料=紅野謙介
解説=池澤夏樹
月報=高橋源一郎・水村美苗
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商品情報
- シリーズ
- 樋口一葉 たけくらべ/夏目漱石/森鴎外
- 出版社
- 河出書房新社
- 書籍発売日
- 2015.02.13
- Reader Store発売日
- 2017.04.07
- ファイルサイズ
- 2MB
- ページ数
- 568ページ
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この作品のレビュー
平均 4.4 (16件のレビュー)
-
やっと読み終わった。長かった!!!
樋口一葉の『たけくらべ』
夏目漱石の『三四郎』
森鴎外の『青年』
たけくらべは、川上未映子氏の現代語訳版です。初めて読んだ気がします。
あまりにもおっさんが読むには…時期を逸しているようで、あまりにも幼いころの話でありそういう感受性は失われていることを認識しました。
三四郎と青年は続けて読むと、非常によく似ており
その雰囲気や情緒が感じられ面白かったと思います。
本当に忘れていたのですが、『青年』は昔昔、大学の1年か
2年の時に読んだことがあることを思い出しました。
その時は、自分の年代とあっていたこともあって
とても感銘を受けたことを思い出しました。その時の
自分の人と群れる感じに対しての嫌悪感や、男女の
関係にての正義感や、潔癖な感じ(本当はその
ころでもずぶずぶだったのですが)。社会や
大人に対しての反発や恐れなんかをもっていたこと
を今再度読んで思い出しました。
その時の感覚は懐かしく、恥ずかしく思いました。続きを読む投稿日:2015.03.22
230818*読了
今巻は明治時代の文学。
三人ともあまりにも名が知られている。
けれど、教科書に載ってる作品しか知らないという事実…。
樋口一葉にいたっては読んだこともなかった。
「たけくらべ」は…川上未映子さん訳の独特な感じがいい。恋と名付けられるようで、なんとも面映い男女の距離感。
これが思春期ってやつか…甘酸っぺー。
樋口一葉はあまりにも短命で。
二十代前半でこれを書いたと思うと、才能がずば抜けているな。
漱石の「三四郎」と、森鴎外の「青年」はとても似ている。
「青年」が後に出ているので、森鴎外が意識しているとのこと。
上京してきた真面目でうぶな青年が恋に破れる。
百年ほど前でも恋愛、結婚がこんなにも違っていて、現代に生まれて自由に恋愛できてよかったと思わずにはいられない。
今みたいに男女平等の精神なんてのはなく、女性が社会に進出しつつはあったけれど、とはいえ、やっぱり女性は早々と嫁いで子どもを生み育てる役割を担わざるを得ないところがあった。
男性主人公ではあるのだけれど、わたしは出てくる魅力的な女性たちの方に惹かれたなぁ。
三作とも恋がふくまれている。そして、舞台は東京。
三人の作者が生きた時代も近いし、暮らしていたところも近い。
都会ならではの出来事も小説内に散りばめられていたり、どこか賑やかな調子がある。
そんな共通点の多い三作を味わえて、心がいっぱいになっている。続きを読む投稿日:2023.08.18
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