科学報道の真相 ──ジャーナリズムとマスメディア共同体
瀬川至朗(著)
/ちくま新書
作品情報
なぜ新聞・テレビの報道で失敗がおこるのか。そして市民の不信感を引きおこすのか? 長年科学報道の第一線に身をおいていた著者が、福島第一原発事故・STAP細胞事件・地球温暖化など、著名な事例を検証。さらに、研究機関や政府側からの発表攻勢、報道機関の自主規制、科学的不確実性の伝え方、社内組織のパワーバランスなど、科学報道がかかえる問題を分析。科学事件の構造、マスメディア自体が直面する課題を、生々しい現場から浮き彫りにする。
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この作品のレビュー
平均 2.9 (7件のレビュー)
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報道の客観性、公平・中立性について考える
STAP細胞問題、福島第一原発事故、地球温暖化問題を通して、マスメディアの構造的問題、客観報道、公平・中立報道の問題点について考察している。
報道の客観性とは取材における科学的方法のことであり、検証の…規律である。
日本では伝え方の客観性が重視されてきた。
そこでは「権威のある情報源」(理研、政府、東電、原子力安全・保安院、IPCC)が発表した内容をありのままに伝え、発表内容に間違いがあれば情報源に責任転嫁するという、効率的に記事を生産する構造が存在し、自己検証を怠るゆえ、市民はマスメディアの報道に不信感を抱く。続きを読む投稿日:2017.02.26
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主に取り上げられているのは、STAP細胞、原発事故、地球温暖化の3つの報道。その他、社会や政治の報道に関する記述もある。
どちらかというと化学報道という切り口から現代日本の新聞ジャーナリズムの問題点…を論じる内容で、これはこれでためにはなったが、内容は問題あると感じた。
本書によるとジャーナリズムの世界では「ロールズの」再分配は「可能」だそうだ。そして「弱者に寄り添う報道」は「ロールズの公正」を体現しているとか。この時点で普通に考えたらダメだろう。
あらためて自分自身のマスメディア感を確かめると、そもそも(日本の大手)マスメディアには不信感を強く感じている。嫌悪感と言ってもいい。その嫌悪感は本書で取り上げている政府との癒着などに対して感じるのではなく、単純にマスメディアは「人として信用ならない」という感じか。
本書の表紙にある「マスメディアの報道に不信感を抱いていた人」というのに私も含まれるのは間違いないが、本書でその原因の一つとして取り上げている「政府とメディア自身による統制」など、ネットユーザーの発言を眺める限りどうでもよい「問題」なのである。
ネット上でのマスメディアへの攻撃的な発言が絶えないのは、原因を「統制」としてしまい、ロールズの正義論を、弱者に寄り添う形で「目指す」ことを「公正」と捉えるようなマスメディア側の「読み違い」がある気がしてならない。
https://twitter.com/prigt23/status/1057962682966392832続きを読む投稿日:2018.11.01
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