議論入門 ──負けないための5つの技術
香西秀信(著)
/ちくま学芸文庫
作品情報
人を納得させる議論には「型」がある。「定義」「類似」「譬え」「比較」「因果関係」──たった五つの論法さえきちんと使いこなせれば、誰だって自分の考えを的確に表現できるようになり、一見もっともらしい相手の主張の弱点も見えてくる。教育現場でディスカッションなどを指導する際の手引きとして書かれた本書には、議論に欠かせないこれらの技術の使い方と、それに対する反論の仕方といった、私たちが身につけておくべきイロハが明快に論じられている。豊富な実例を通して論証・反論の技術を磨く、確かな修辞学的知見に裏打ちされた入門書。『議論の技を学ぶ論法集』文庫版。
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商品情報
- シリーズ
- 議論入門 ──負けないための5つの技術
- 著者
- 香西秀信
- 出版社
- 筑摩書房
- 掲載誌・レーベル
- ちくま学芸文庫
- 書籍発売日
- 2016.08.10
- Reader Store発売日
- 2016.11.11
- ファイルサイズ
- 0.7MB
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この作品のレビュー
平均 4.0 (8件のレビュー)
-
【星:3.0】
学校教育において、ディベートが行われることがあるが、ただディベートさせるだけで、その手法を教えてはいないというのが著者の意見。
そんな現状を踏まえて、ディベートの技法を教える立場となる…教育者向けにディベート技法の基礎を書いた本となっている。
内容としては修辞学の本ということになると思う。
ディベート・修辞学技法を「定義」「類似」「譬え」「比較」「因果関係」の5つにまとめて説明している。
この5つのまとめ方自体はスッキリしていて「修辞技法というのはこういうことなんだ」という感じで全体観はつかみやすい。
ただ、この5つの修辞技法を例文を用いて説明していくスタイルなのだが、この例文が古今の著名な哲学者や評論家の崇高な文章で、この例文自体の読解にパワーを要してしまい、肝心要の修辞技法が頭に入ってこなかった・・・
私の力不足のせいも多分にあると思うが、もう少し平易な例文で説明して欲しかった・・・。続きを読む投稿日:2024.02.10
香西秀信著『議論入門 : 負けないための5つの技術 (ちくま学芸文庫 ; コ45-1)』(筑摩書房)
2016.8発行
2023.7.6読了
香西秀信氏は2013年に急逝しているのだが、本書は絶版…だった『議論の技を学ぶ論法集』(明治図書出版 1996年)を文庫化したものである。
香西秀信氏の本はどれも大変面白く、本書も漏れなく面白かった。
本書は議論指導に関心のある教師向けに執筆されたものだが、たとえ教師でなくとも実生活においてすぐさま活用できそうな技の数々が取り上げられている。
昨今ではSNS上などでも頻繁に討論(言い争い?)が行われている状況なので、こうした技術を身につける必要性はより一層増しているといえよう。そうしたときに本書は恰好の教科書となってくれるはずだ。もっとも、教科書と呼ぶほどには四角四面な内容ではなく、筆者お得意の皮肉の効いた文体で読者を楽しませながら議論の技を体得することができる。
万人におすすめしたい。
【目次】
序―議論の技を学ぶ
第1章 定義
第1節 最も必要なことだけの定義
第2節 説得的定義―論証的定義
第3説 定義としての名づけ
第4節 反論に関する若干の注意
第2章 類似
第1節 正義原則
第2節 暗示的人格攻撃
第3節 相手の主張を不条理に帰結させる論法
第4節 その他のヴァリエーション
第5節 反論の方法
第3章 譬え
第1節 関係の誇張
第2節 論争の武器としての笑い
第3節 価値の転移による効果
第4節 譬えの脆弱さと反論の方法
第4章 比較
第1節 a fortiori―より強い理由によって
第2節 勿論解釈とその応用
第3節 反論の可能性―誰にとっての「より」なのか
第5章 因果関係
第1節 これは「論法」か?
第2節 原因による正当化
第3節 結果による正当化
第4節 反論の方法
あとがきにかえて―高専柔道と学問
URL:https://id.ndl.go.jp/bib/027511400続きを読む投稿日:2023.07.09
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