- 最新巻
差異と反復 下
ジル・ドゥルーズ(著)
,財津理(訳)
/河出文庫
作品情報
自ら「哲学すること」を試みた最初の書物と語る、ドゥルーズ哲学のすべての起点となった名著。下巻では“理念”、そして強度、潜在性などの核心的主題があきらかにされるとともに、差異の極限における「すべては等しい」「すべては還帰する」の声が鳴り響く。それまでの思考/哲学を根底から転換させる未来の哲学がここにはじまる。
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商品情報
- シリーズ
- 差異と反復
- 出版社
- 河出書房新社
- 掲載誌・レーベル
- 河出文庫
- 書籍発売日
- 2007.10.06
- Reader Store発売日
- 2016.09.23
- ファイルサイズ
- 10.8MB
- シリーズ情報
- 既刊2巻
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この作品のレビュー
平均 4.3 (4件のレビュー)
-
まったく意味わかんなかった! 読んでる間、ただただ苦痛! 苦行!
でも、これで終わったら負けやと思って、山森『ジル・ドゥルーズの哲学』を読んでみたところ、この本の見通しがついた気がしたので、再読してみ…ました。今はまだ再読の途中ですが、スイスイ進みます。もちろん、わけわからんところも山ほどありますが、初読のときの迷子感はだいぶなくなりました。おもしろいです。【2020年8月19日読了(初読)】
2021年1月1日、再読が完了しました。山森氏の本で大枠をつかんでから読んだので、初読よりは、ぐんと理解度が増しました。特に、超越論的な問題構成といいますか、問題の場面を推測できるようになったことが大きいです。なにかの解説等で、ドゥルーズは生命の哲学だといってるのを見ました。それはそれでまちがいではないとは思うんですが、生物学的な、というか、前期ハイデガーの言い方だと、存在者的なレベルでの生物学的な議論を、ドゥルーズがしていると理解すると、問題の場面を見誤ると思うんです。私は、いわゆる存在論的なレベルでの議論ということで理解して、それでけっこう理解できた気がするんです。ノマド的思考だとか、戴冠せるアナーキーとか、そういう言い回しを強調するのもいいんですが、問題の場面がずれてしまうと、ずいぶんと誤解してしまう気がします。
この本の背景には、いろんな哲学者の影がちらほらするんですが、後期ハイデガーの思索の影も、ちらほら見える気がするんですよね。Was heisst Denkenあたりの議論とか。どうなんだろう。続きを読む投稿日:2020.09.22
[ 内容 ]
<上>
「いつの日か、世紀はドゥルーズのものとなるだろう」とフーコーをいわしめたドゥルーズの主著にして代表作。
ニーチェ、ベルクソン、スピノザらとともに、差異を同一性から解き放ち、反復を…“理念”の力=累乗の特異性として発見する時、新たな生と思考がはじまる。
かぎりない力をひめた怪物的な書物。
<下>
自ら「哲学すること」を試みた最初の書物と語る、ドゥルーズ哲学のすべての起点となった名著。
下巻では“理念”、そして強度、潜在性などの核心的主題があきらかにされるとともに、差異の極限における「すべては等しい」「すべては還帰する」の声が鳴り響く。
それまでの思考/哲学を根底から転換させる未来の哲学がここにはじまる。
[ 目次 ]
<上>
序論 反復と差異(反復と一般性―行動の視点からする第一の区別;一般性の二つのレヴェル―類似と等しさ ほか)
第1章 それ自身における差異(差異と暗い背景;差異を表象=再現前化するということは必要なのだろうか―表象=再現前化の四つのアスペクト(四重の根) ほか)
第2章 それ自身へ向かう反復(反復、それは、何かが変えられること;時間の第一の総合―生ける現在 ほか)
第3章 思考のイマージュ(哲学における前提の問題;第一の公準―普遍的本性タル“思考”の原理 ほか)
<下>
第4章 差異の理念的総合(問題的な審廷としての理念;未規定なもの、規定可能なもの、および規定作用―差異;微分 ほか)
第5章 感覚されうるものの非対称的総合(差異と雑多なもの;差異と強度;差異の取り消し ほか)
結論 差異と反復(表象=再現前化批判;有限か無限かという二者択一は無益であること;同一性、類似、対立、そして類比―それら(四つの錯覚)はどのようにして差異を裏切るのか ほか)
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]続きを読む投稿日:2014.10.05
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