東芝 粉飾の原点 内部告発が暴いた闇
小笠原啓(著)
/日経BP
作品情報
何がトップを隠蔽に駆り立てたのか
原発子会社の赤字隠しをスクープした
「日経ビジネス」の記者が徹底取材で明らかにする不正会計の構図
「時間がないんだよ。今月はどうするの。160に対する施策を出してくれ」
「施策が出せないなら(社内カンパニーの)社長に直接そう言えよ、アンタがやるって言ったんだから。あと1週間で160を積むって約束したでしょ。ふざけてるのか」……
上司の厳しい叱責が続く会議の様子。これは、雑誌「日経ビジネス」に持ち込まれたICレコーダーに録音されていた音声だ。ほかにも800人以上の東芝の現役社員やOBらの関係者から多くの情報が寄せられた。
本書は、これらの内部情報と取材班の徹底取材をもとに、なぜ、東芝が不正会計に手を染めることになったのか、その根本的な原因に斬り込む。
東芝は、真の意味で「新生」したと言い切れるのだろうか。
企業の“けじめ”のつけ方を問う。
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商品情報
- シリーズ
- 東芝 粉飾の原点
- 著者
- 小笠原啓
- 出版社
- 日経BP
- 書籍発売日
- 2016.07.15
- Reader Store発売日
- 2016.07.25
- ファイルサイズ
- 3.8MB
- ページ数
- 320ページ
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この作品のレビュー
平均 3.7 (25件のレビュー)
-
カネボウが粉飾する際によく使っていた言葉の一つが、低稼働。不良在庫を子会社に押し付けながら都合よく回遊させる資産計上による循環取引。これに似たような企業内タームとして、東芝では、チャレンジという言葉を…用いていた。到底無理な目標に対し、パワハラさながらに達成を迫り、いつしか不正を黙認を孕むワードと化した。粉飾せよ、とか不正しなさい、なんていう直截な物言いはあり得ないのだから、言葉は糊塗され、用いられるようになる。戦時中の全滅を玉砕に言い換えていたムードにも近い。しかし、不正を行うか否かに関わらず、仲間内には独特の言い回しがあるのであり、企業にも独特の言い回しというのがあるのは常である。この点に関しては寧ろ、メディア側が事件のインパクトを強め、読者の感情を高ぶらせるために用いられる技法の一つと考えて良い。神戸製鋼が品質不正をした際も、トクサイという言葉にフォーカスした。しかし、これは失敗。トクサイは、製造業全般に使われる言葉であり記者の勉強不足ゆえ、その後は言い訳がましく、正しい用法に修正されていった。何が言いたいかというと、メディアが煽る部分と真実は分けて理解しなければならないという事。東芝経営陣が極悪人のように語られているが、それはどうなのか。
本著では、不正が起こった背景を内部告発のメールや証言から冷静に解き明かす。その中では本件で行政処分を受けた新日本監査法人と東芝との関係性にもメスを入れる。度監査機能の不完全さがこのような事件を起こす一因になるのだと思うのだが、監査する側とされる側が利害関係にあるというのはそもそも致命的な構造上の問題ではないのだろうか。
考えさせられる、勉強になる会計不正最大規模のケーススタディである。フォレンジックなんて言葉も本事例から学んだ。企業人は正確に理解しておくべき事件だろう。続きを読む投稿日:2018.07.16
綿密な取材に基づく東芝事件のドキュメンタリー。この通りだとすると、企業文化が変わるほどの大変革をしないと、なかなか会社としての復活は難しそうだなと感じる内容。
投稿日:2023.07.04
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