- 最新巻
カラマーゾフの兄弟(下)
作品情報
父親殺しの嫌疑をかけられたドミートリイの裁判がはじまる。公判の進展をつうじて、ロシア社会の現実が明らかにされてゆくとともに、イワンの暗躍と、私生児スメルジャコフの登場によって、事件は意外な方向に発展し、緊迫のうちに結末を迎える。ドストエフスキーの没する直前まで書き続けられた本書は、有名な「大審問官」の章をはじめ、著者の世界観を集大成した巨編である。
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商品情報
- シリーズ
- カラマーゾフの兄弟
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 新潮文庫
- 書籍発売日
- 2004.01.01
- Reader Store発売日
- 2016.07.29
- ファイルサイズ
- 1.3MB
- シリーズ情報
- 既刊3巻
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この作品のレビュー
平均 4.4 (180件のレビュー)
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中編はこちら。
https://booklog.jp/users/junsuido/archives/1/4102010114#comment
【ロシア人名を覚えるための自己流三原則】
①個人名(洗…礼名)+父称+名字
フョードルお父ちゃんの息子たちの父称は、フョードルの息子という意味の「フョードロウィチ」
②愛称や名前の縮小がある。
アレクセイ⇒アリョーシャ、リョーシェンカ、など。
③名前も名字も、男性名と女性名がある。
男性名だとアレクサンダー、女性名だとアレクサンドラになる。
母がスメルジャーシチャヤなので(呼名だけど)、息子はスメルジャコフになる。
一人の人間に対していろいろな呼びかけが出てきますが、お互いの立場や親しさにより変わります。
●愛称によりお互いの立場や親しさが分かるようです:
アレクセイ⇒アリョーシャ(一般的な愛称)、リョーシェチカ(ミーチャお兄ちゃんが呼んでいたので、目下を可愛がる?)、アリョーシカ(卑称的な愛称らしい)、アリョーシェチカ(グルーシェニカちゃんが呼ぶので甘ったれたニュアンス?)
●名前+父称は畏まった呼び方⇒カテリーナ・イワーノヴナ(彼女は名字が不明です)
●名字は一般的な呼び方⇒カラマーゾフ
【物語】※ネタバレしています。
下巻は、中巻でミーチャお兄ちゃんがフュードルお父ちゃん殺人容疑者として逮捕されてから2ヶ月後。
アリョーシャくんは、ミーチャお兄ちゃんといざこざを起こしたチェルノマーゾフ家を訪れ、今は生死を彷徨っているイリューシャ少年を見舞い、学校友達を呼び寄せている。
アリョーシャくんのお使いアリさんっぷりは相変わらずのようで(笑)、少年たちを取りまとめたり、ミーチャお兄ちゃんを巡るカテリーナさん及びグルーシェニカちゃんの間を行き来したり、モスクワから戻ってきたイワンお兄ちゃんの様子を心配したりしている。
そういえば、イワンお兄ちゃんは最近悪魔氏とお話しているらしい。イワンお兄ちゃんは悪魔氏に自分自身が考えたくないこと、認めないことを指摘されて錯乱している。さらにミーチャお兄ちゃんの面会や、カテリーナさんへの愛慕に悩んだり、真犯人かもしれないスメルジャコフくんを問い詰めたりしているから、心身支離滅裂になりつつある。
アリョーシャくんは言う。「イワンお兄ちゃんは自分が殺人事件が起きるかもしれないと思いつつ立ち去ったことで、自分自身を責めているんでしょう?でも、殺したのはイワンお兄ちゃんじゃないよ。違うんだ。ぼくはイワンお兄ちゃんにそれを言うために神様から遣わされたんだ、ぼくはこの言葉をぼくの一生をかけて言うよ、いいね?犯人はお兄ちゃんじゃない」
…、…、いかん、読者の私がグッと来た。人には、誰かがそう伝えてあげるべき言葉がある。それを伝えることでその人が救われるということを理解している誰かがいる。自分のすべてを込めて相手に伝える、そこにはまさに”神”の存在があるのだろう。
しかしイワンお兄ちゃんはアリョーシャくんの「何かあったら、まず僕のことを思い出して」というその想いを拒絶してしまう。
頭が良いはずのイワンお兄ちゃんはいまではスメルジャコフくんと悪魔に翻弄されてしまっている。スメルジャコフくんも病床にあるんだけど、イワンお兄ちゃんに「自分が旦那様を殺しましたよう」って言って言うんだ。
…ちょっとまて、さらっと殺人告白したよね?!
…という読者の思いとは裏腹に、なんの証拠もないし、むしろイワンお兄ちゃんが翻弄されちゃってるし、挙げ句にスメルジャコフくんは首吊り自殺をしてしまいました。
そして物語は裁判へ。
次々呼ばれる証人たち、そして証人たちの言葉を総括する検事イッポリートと弁護士フェチュコーウィチ。終盤は彼らの大演説。法廷は大盛りあがり、読者も大盛りあがり。
自分のすべてを暴かれ、自分が人々に何をして来たのかを見せつけられたミーチャお兄ちゃんは最後に言う。
「父の血に関しては、僕は無実です。僕は放埒ですが善を愛しています。僕は今日の裁判でいままで知らなかったことを理解しました。もしも慈悲をかけてくださったらもっと立派な人間になります。でもたとえ有罪になっても自分の復讐心を消して神に祈ります。でもどうか、寛大なご処置を…!」
【人物紹介】※ネタバレしています。
人間関係が混乱してきたというか、「え?あなたたち繋がってたの?」という感じになってきた(笑)ので、整理整頓を兼ねて。
❐フョードル・パーヴロヴィチ・カラマーゾフ
カラマーゾフのお父ちゃん。スコトプリゴーニエフスク市(家畜を追い込む町、という意味)の俗物的な田舎地主。中巻で何者かに撲殺され、下巻ではミーチャお兄ちゃんが犯人として裁判にかけられる。
❐ドミートリイ・フョードロウィチ・カラマーゾフ(ミーシャ)
フョードルお父ちゃんの長男。
下巻後半は、ミーチャお兄ちゃんの裁判。
もともとのミーチャお兄ちゃんの性格と評判からしてこの裁判はかなり不利。しかもミーチャお兄ちゃんは伊達男のような新調した装束で現れ、証言者たちに対しても余計な野次を飛ばす飛ばす。
そんなミーチャお兄ちゃんは強盗殺人を否定している。「おれはフョードル親父をブッ殺してやりたいとは言ったがやってない。ましてや金のためにはやらない。おれはたしかにカテリーナの金でグルーシェニカと散財した卑劣漢だが、泥棒じゃねえ」ということ。
しかしこの事件で自分自身の言動を公表され、本人も覚えていないような話を蒸し返され、勝手に心理を推し量られ、それは子供時代にまで遡り、そしてまだやっていないのにこれからやるかもしれないことまで決めつけられる。そして証言者たち、裁判の傍聴人たちが自分をどのように思っていて、そして自分は彼らにどんなことをしてきたのかを思い知った。
ドラマチックな裁判の割には、下った判決はすべての罪状に対して「有罪」。ミーチャお兄ちゃんは父殺しで泥棒で二股かけて人のお金を使い込む男と評価されたのだ。死刑がないので、求刑はシベリアの炭鉱で20年の労働。
ミーチャお兄ちゃんは純粋で正直で直情型で世間の本当の厳しさを知らなくて誇り高い。彼のような人がシベリアの炭鉱でただの強盗や詐欺師たちと一緒にいられるのだろうか?
❐イワン・フョードロウィチ・カラマーゾフ(ワーネチカ)
フョードルお父ちゃんの次男。頭脳派…だが考えすぎで錯乱状態。
実はミーチャお兄ちゃんのことを軽蔑していて、ミーチャお兄ちゃんを知る人物で、フョードルお父ちゃん殺人犯人だと最初から信じたのは彼だけだったらしい。
それでもイワンお兄ちゃんはこの殺人には自分自身に罪があると思っていた。
スメルジャコフくんを問い詰め、殺人を告白させた!と思ったのだが、悩みは増すばかり。
ミーチャお兄ちゃんの元婚約者カテリーナさんとは実は相思相愛なのだが素直に受け取れない。
脳がパンクして悪魔くんとおしゃべりするようになり、本来は信頼しているアリョーシャくんのことさえ避けている。
そして罪悪感のあまりにミーチャお兄ちゃんをアメリカに脱出させる計画をたてるのだ。
裁判に出てきてスメルジャコフと自分の罪とを語るのだが、あまりにも支離滅裂だったためにむしろミーチャお兄ちゃんの破滅の道を作ることになる。
しかしイワンお兄ちゃんの脱走計画は、カテリーナさんとアリョーシャくんに引き継がれ、ミーチャお兄ちゃんの唯一の希望となって残るのだ。
スメルジャコフによると「大旦那様に一番性格が似ているのはイワン」ということ。
❐アレクセイ・フョードロウィチ・カラマーゾフ(アリョーシャ)
フョードルお父ちゃんの三男。
フョードルお父ちゃんを殺した犯人をスメルジャコフだと確信している。
もともと人々から共感を得ていたので、裁判でも彼の言葉はミーチャお兄ちゃんを有利にさせるかと思えた。
裁判の後でも、ミーチャお兄ちゃんの心身を救おうとしたり、人々の間を繋ごうとしたりしている。
アリョーシャくんはミーチャお兄ちゃんに伝える。「ミーチャお兄ちゃんはフョードルお父さんを殺していないのだから、十字架は必要ないし、心構えもできていないでしょう?ミーチャお兄ちゃんは苦しみにより新たな人間を生み出したんだ。この先どこに行こうと、その人間のことを覚えていればそれでいいんだよ。どこにいっても、それはミーチャお兄ちゃんの復活の助けになるよ」
アリョーシャくんの言葉と気持ちは真っすぐで迷いがない。優しいがか弱くはなく、人々から信頼されるのは、彼がしっかり自分を持っているからだろう。
❐スメルジャコフ
フョードルお父ちゃんの召使いだったが、実は私生児だと言われている。
裁判ではスメルジャコフ論が論じられる。
検事は、癲癇持ちで知能薄弱で臆病なのだがカラマーゾフ一家のでたらめな生活や、彼らの哲学神学に振り回された小心者だという。
弁護士は、自分もカラマーゾフなのに召使いという立場を恨み、こんな立場にさせたロシアの農奴制度を恨み、疑い深く野心的で、社会に対してもカラマーゾフに対しても復讐心を持っているという。
❐悪魔氏
最近イワンお兄ちゃんを訪ねてくるらしい。
イワンお兄ちゃんは悩む。あいつは俺自身の嫌な面を具現化したかのようだ。あいつは俺が生み出した幻だ。だがそうだとすると俺は狡猾で卑劣なやつなのだろう。それならあいつが本当に存在していたならいいのに。「神がいなければ宇宙最強は人間だろ。だが神がいなければどうやって人間は善人になるんだい?どうやって人間同士を愛するんだい?ああ神の世界は素晴らしいねえ。わたしだって神を信じたくなるよ。だがわたしが神を信じたら神がなくなってしまうだろう?(※悪魔だから)」なんていうからますます混乱してしまう。
アリョーシャくんは、悪魔の言葉は悪魔のものであってイワンお兄ちゃんのものではないよ、と告げるが、混乱したイワンお兄ちゃんには届かない。
❐カテリーナ・イワーノヴナ・ヴェルホフツェワ(愛称カーチャ)
ミーチャお兄ちゃんの元婚約者。
ミーチャお兄ちゃんがグルーシェニカちゃんを選んだので捨てられた立場なのだが、ミーチャお兄ちゃん裁判では自分が好奇の目に晒されることも厭わず無実を勝ち取るために証言台に立った。だが、イワンお兄ちゃんの狂乱を見たカテリーナさんは最初の証言を翻してミーチャお兄ちゃんを「親殺しの無頼漢」と糾弾する二度目の証言を行う。
ミーチャお兄ちゃんの有罪を決定させたのは、このカテリーナさんの二度目の証言のためだった。
裁判の後、まわりの評判も気にせずイワンお兄ちゃんを保護して看病するのはカテリーナさんだった。
ミーチャお兄ちゃんのたっての願いで面会に行く。二人はまるで愛が続くかのような素振りを見せ、そして別れる。だが互いの心には互いが傷跡のように残り続ける。「愛は終わったわ」と宣言するが、だがその終わったことが起きたということが大切なのだ。彼らはどんな形であっても、互いを一生愛し続けるという言葉を交わし合い、別れる。(←こういう場面に慣れていなくてどぎまぎするアリョーシャくんがちょっとかわいいのだが)
❐グルーシェニカ(アグラフェーナ・アレクサンドロヴナ・スヴェトロワ)
なんだかんだあったけれど、ミーチャお兄ちゃんに愛を誓った。その直後にミーチャお兄ちゃんは逮捕されてしまった。だから付きそうと誓った。
ミーチャお兄ちゃんの逮捕でグルーシェニカちゃんは強く美しくなった。だが同時にミーチャお兄ちゃんの敵に対しての攻撃性も激しくなった。
❐ラキーチン
私は彼をアリョーシャの友人で神学生だと認識していたのだが、アリョーシャくんは別に親しくないと言っていた。私が上巻で読み間違えたか。
下巻では、カラマーゾフ事件を利用して出世を目論んだり、上流階級未亡人に取り入ろうとしたり(※両方失敗した、良かった)、なんかゴシップ記者のようになっている。
あっちこっちに顔出しなんでも知っていて弁も立つ。裁判の証人として立ったときにはロシアの市民制度や農奴制度についての熱弁を振るい各種喝采。
…しかし、証言にあたり馬鹿にしていたグルーシェニカちゃんとは実は親族関係で、いままでも散々お金をたかっていたことがバレて笑い者に。
❐チェルノマーゾフ一家
・父ニコライ・チェルノマーゾフ
カラマーゾフ兄弟上巻で、ミーチャお兄ちゃんと一悶着があった元二等中尉。ヘチマに似た男と評される。人に馬鹿にされる人生だったため自ら道化師として振る舞っている。下巻では愛する息子のイリューシャが結核で死にかけていて、ニコライ父ちゃんは狂乱に陥っているのだ。
・母アリーナ・ペトローヴナ
・娘ワルワーラ・ニコラーエヴナ、ニーノチカ・二コラーエヴナ
・息子イリューシャ
13歳。結核をこじらせて死の床にある事がわかった。
イリューシャ少年は身体だけでなく精神も苦しんでいた。父親の騒動、同級生なかでも尊敬するコーリャ少年との確執、さらにはスメルジャコフに唆されて野良犬に対して酷いイタズラをしてしまったこと。(←スメルジャコフ!ここにもちょっかい出してたのか!)
アリョーシャくんは、彼の学校友達を家に呼び寄せ、裁判の合間に最期まで彼に付き添い、友人たちにも彼を忘れないようにというのだった。
❐コーリャ(ニコライ・イワノフ・クラソートキン)
役人の息子。
物語は13歳のコーリャ少年がアリョーシャくんと知り合うところから始まる。
コーリャ少年は、チェルノマーゾフ家のイリューシャ少年の学校友達で、かなり大人びているというかこまっしゃくれているというか(笑)
アリョーシャくんはコーリャ少年のことを「素晴らしい天性を持っているのに、変な考えで歪められているのが悲しい。物事を素直にみたり、自分のためでなく相手のためを考えられればもっと良くなるのに」と言う。そんなふうに自分を一人前扱いするアリョーシャくんを尊敬するようになる。
なおコーリャ少年に変な考えを吹き込んだのはラキーチンのようだ。あんたここにもちょっかい出してたのか!
❐ホフラコワ夫人、娘リーザ(フランス風だとリーズ)
上巻で、リーザちゃんは衝動に駆られてアリョーシャくんと可愛らしい婚約をしたんだが、どうやら衝動にかられてリーザちゃんから破談にしたらしい。でもアリョーシャくんはそんなリーザちゃんを気にして訪ねてきている。
最近はイワンお兄ちゃんもリーザちゃんを訪ねてきているらしいが、支離滅裂さの影響を受けてしまっていて、ちょっと心配だ。
❐フェチュコーウィチ
ミーチャお兄ちゃんの遣り手弁護士。
❐イッポリート
ミーチャお兄ちゃん裁判の検事。
下巻終盤では、彼らの最終弁論が熱い!
裁判は感動的な人間愛でなく、正義をロシアに轟かせようというイッポリート検事と、
われわれはこの地上にしばらくの間しかいないのだから、良からぬことをではなく良い言葉を語り善い行いをしよう、というフェチュコーウィチ弁護士。
❐わたし
「カラマーゾフの兄弟」の語り手。ミーチャお兄ちゃん裁判を傍聴していたらしい。結局あなたは何者だったんだ。
【人間の二面性】
下巻では人々の二面性が垣間見られる。
裁判で顕になるのは、ミーチャお兄ちゃんの無邪気で高邁な性質と、下劣で卑怯な性質とを併せ持ったその複雑な精神。それはまさにカラマーゾフ的といわれるものだ。
カテリーナさんは、自分の恥になることでも毅然として証言してミーチャお兄ちゃんを救おうとするのも彼女であり、しかしそのミーチャお兄ちゃんを「親殺しの卑劣漢」と糾弾するのも彼女だった。カテリーナさんは、生涯の最後の叫びとして言うような告白を魂をかけて叫ぶことのできる女性だったのだ。
イワンお兄ちゃんは神を信じているのか、本当に信じられないのか。
スメルジャコフは臆病な精神薄弱者なのか、深い恨みと野心でカラマーゾフと通してロシア社会とを破滅させたいと思っているのか。
【アリョーシャくんの演説】
下巻ラストは、亡くなったイリューシャ少年の葬儀の後に、アリョーシャくんから少年たちへの演説。
イリューシャ少年のことを覚えていよう、彼の愛情、そして自分たちが彼の周りに集まったことを。
自分たちが愛情を持ったことを思い出せば、その上に人生が作られるなら、この先何が起ころうと、大いなる悪から守ってくれるかもしれません。
そして僕たちを善良な感情で結び付けてくれたイリューシャ少年のことを忘れないでいましょう。
【続きは?】
「カラマーゾフの兄弟」は二年間かけて完成させたという。
…えーー、読みとるほうがもっと長く掛かるよ(笑)
そして1860年代を舞台にしたここまでの話は第一部であり、本当はこの後1880年代を舞台にした第二部が書かれるはずだった。しかしドストエフスキー他界により叶わなかった。そのためドストエフスキーにとってこの段階での「カラマーゾフの兄弟」は未完となる。
確かに、主人公と言われるアリョーシャくんがあまり主体ではないので(アリョーシャくんは、登場人物たちを繋げるような役割な気がする)、第二部で行動を起こし、この第一部はその行動の根拠となる話だったのだろうかとも思う。
ミーチャお兄ちゃん脱走計画はどうなったのか?イワンお兄ちゃんは正気になったのか、ううん両方希望は薄いな(-_-;)
アリョーシャくんを慕うコーリャたち少年と、アリョーシャくんはまた出てくるんだろう。
もしかしたら、語り手とアリョーシャくんが直接会話するようなこともあったのかな。
あとがきの解説によると、アリョーシャくんがグレてしまうようですが、この一部でゾシマ長老やアリョーシャくん自身の言葉を忘れなければ、真っ直ぐな途に戻れるのだと思うのだけれど。続きを読む投稿日:2020.09.22
続編がある予定だったことを解説で知った。その後が気になるのであったら読んだだろうけど、なくても全く問題ないほど完成された作品だと思う。イワンが好きだな。アリョーシャは今後の成長が楽しみだし、ミーチャは…なぜか憎めない。それにしてもカラマーゾフの兄弟というタイトル、ぴったりで良い。続きを読む
投稿日:2020.12.31
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