宗教からの提言――人が生きるとはどういうことか

山本七平(著) / パンダ・パブリッシング

作品情報

・なぜ新興宗教問題がおきるのか
・なぜ日本人は浪費にきびしいのか
・なぜ日本人は宗教を理解できないのか
・なぜ離婚がカトリックでは許されないか
・現代の盲点とはなにか。
・日本人の内面を支えているものは何か

人が生きるとはどういうことか。

評論家・キリスト教徒の山本七平が、宗教の視点から現代や日本人のあり方を問う。
荒野をさまよう現代人へのメッセージ。

■本文からの抜粋
〔ヤコブは〕成人したとき神と争った。
彼は天の使いと争って勝ち、泣いてこれにあわれみを求めた。
「ホセア書」十二章四節、五節

『聖書』の中に「注解者の十字架」といわれる箇所があり、これもその一つだそうである。「注解者の十字架」とは、なんとも注解の方法がないだけでなく、日常的信仰的体験からみてありえないことのように見え、同時に、『聖書』に「こんなことが書いてあるはずはない」と思わざるをえない箇所をいう。

 その点、この箇所は確かに一種の衝撃をうける。いったい全体、人が全能の神と争って勝つとはどういうことなのか。また勝った人(ヤコブ)が負けた神(天使)に泣いてあわれみを求めるのはなぜなのか。

(中略)
 人が神と争う、すると――まことに困ったことだが――人が勝つのだと『聖書』に書いてある。恐ろしい、こんな恐ろしいことばがあるだろうか。

 人はそれを信じたくない。だから読みかえたがる。しかし、すべての読みかえはおそらく無意味であり、このことばのとおりで、人が神と争えば、『聖書』に記されているとおりに、必ず、人が勝つのである。そして、このことばの正しさは、一人の人の生涯にも、人類の歴史にも、おそらくそのままに証明されているであろう。

■著者略歴
山本七平(やまもと・しちへい)
評論家。ベストセラー『日本人とユダヤ人』を始め、「日本人論」に関して大きな影響を読書界に与えている。1921年生まれ。1942年青山学院高商部卒。砲兵少尉としてマニラで戦い補虜となる。戦後、山本書店を設立し、聖書、ユダヤ系の翻訳出版に携わる。1970年『日本人とユダヤ人』が300万部のベストセラーに。日本文化と社会を批判的に分析していく独自の論考は「山本学」と称され、日本文化論の基本文献としていまなお広く読まれている。1991年没(69歳)。

もっとみる

商品情報

シリーズ
宗教からの提言――人が生きるとはどういうことか
著者
山本七平
ジャンル
ビジネス・経済 - 自己啓発
出版社
パンダ・パブリッシング
Reader Store発売日
2016.07.01
ファイルサイズ
31.7MB
ページ数
160ページ

以下の製品には非対応です

  • PlayStation®Vita

  • 試し読み
  • 新刊通知

    • 山本七平

    • 宗教からの提言――人が生きるとはどういうことか

    もっとみる

    この作品のレビュー

    0 (0件のレビュー)

    レビューを書く

    0
    0
    0
    0
    0

    新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。

    • ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
    • ・買い逃すことがありません!
    • ・いつでも解約ができるから安心!

    ※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「申込み」からお手続きください。

    ※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。

    不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)

    ※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。

    ※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。

    お支払方法:クレジットカードのみ
    解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です

    クーポンコード登録

    登録

    このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

    ご協力ありがとうございました
    参考にさせていただきます。

    レビューを削除してもよろしいですか?
    削除すると元に戻すことはできません。