まじめに生きるって損ですか?
雨宮まみ(著)
/ポット出版
作品情報
鮮烈なデビュー作『女子をこじらせて』から5年。
対談集『だって、女子だもん!!』から4年。
雨宮まみが、今度は、崖っぷちに立つ女子たちの愚痴を真っ向から受け止めます。
彼氏ができないのは「努力が足りないから」だと言われ続け、「努力っていったい何なんだよ !?!?」と吐き出す20代後半の女性。
家事も子育て、さらには仕事も完璧にこなしているのに、夫から愛されない。「もう頑張れない」とつぶやく30代後半の女性。
小沢健二似の美しい元彼との恋愛でズタズタになっても、やっぱり「美しい人」に惹かれてしまう20代前半の女性。
努力、恋愛、見た目、生き方─ ─、20代、30代の女子たちが抱える人生の愚痴15編。
ウェブサイト「ココロニプロロ」の超人気連載、雨宮まみの「穴の底でお待ちしています」の書籍化。
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商品情報
- シリーズ
- まじめに生きるって損ですか?
- 著者
- 雨宮まみ
- 出版社
- ポット出版
- 書籍発売日
- 2016.06.27
- Reader Store発売日
- 2016.06.27
- ファイルサイズ
- 1MB
- ページ数
- 208ページ
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この作品のレビュー
平均 4.2 (22件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
誰だって愚痴りたいときがある―――。
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この本は読者のお悩みに解答者が一方的にズバッと解決法を提示するいわゆる“人生相談本”ではない。
読者の“愚痴”に雨宮さんがとことん付き合い、寄り添い、一緒に考えてくれる本だ。
雨宮さんは、『こじらせ女子』というワードを世に送り出した方。『こじらせ女子』とは“自意識や自らの女性性への自己評価をこじらせた女性”と、Wikipediaには書かれている。
彼女の著作に、救われた、という女性たちも数多く存在する。
私も、数年前に『女子をこじらせて』を読んでそう思ったひとりだった。
今回も、スッキリさせていただきました。
私は、雨宮さんの本を読んでいると自分を肯定できるんです。
すごく傷ついて、悩んで、間違って、迷って、今でも迷いつづけていることを隠さない人が、自己開示してくれると、安心するし、なぜか自分の背負ってる荷物もフッと軽くなった気がするのだ。
愚痴って、話すだけで解決しないし、話す人も選ばないといけないし、人に話すことを躊躇してしまう方も多いと思う。
人の愚痴をジャッジせず、親身になって聞いてくれる雨宮さん。
これって難しいことですよね。
++++++++++++++++++
特に気になった投稿。
「努力ってなんだよ!?」という20台後半のおくみさん。
これは、わたしの心の声かと思ったくらい、激しく共感。
私が小学校で不登校していたとき、校長先生にいただいた「努力」と「根性」の文字が入った手作りの竹の筆立てが、嬉しいよりも重かった。
雨宮さんがコラムで書いている通り、「努力って得体が知れない」。それより、「努力が足りないことよりも、努力という言葉でごまかされる何かのほうを、おそれたほうがいいのではないか」
「小沢健二似の美しい彼」と別れたという20台前半の借りてきたね子さん。
彼女は彼の美しさが好きだったのだけれど、他は全然好きじゃなかったそう。
彼はモラハラ気味で、しかも半年に一回くらい別れを切りだしてきて、一週間程度絶縁、その後、やっぱり君のこと好きだから別れたくない、と言いだし、仲直りのセックスをして元サヤに戻る、ということを繰り返してきたのだそうだ。
それでも彼女は、美しい人を好きになる。「美しいものに触ったり、撫でたり、唇をつけたりしたい」と思っている。「全然美しくなくて、ドキドキとしない相手となら、もしかしたらモラハラも喧嘩もなく、私が傷つくことがないままで付き合っていけるかもしれない」と、考えていても。
雨宮さんは、彼女の「幸せ」を尊重する。世間の「幸せ」とは違ってもいいと言う。
ここ感動した。
世間にはどこか自分を曲げて得られる“マトモな幸せ”像があって、そうでない人にプレッシャーをかけつづけているように思う。……私がそう感じているだけかもしれないけれど。
自分にコンプレックスを抱く借りてきたね子さんに雨宮さんは言う。「本当にすべきことは、“自分に都合のいい希望を求めるのをやめること”ではなく、“関係を切られることを恐れるあまり、都合のいい存在になってしまうこと”ではないでしょうか」。
あとは「私という存在をなかったことにしてほしい」という橘さんにも大共感。
今はあんまりそう思ってないけれど、かつての自分を見るようで胸が詰まる。
「正論と、正論じゃ片付けられないものの間を生きるのが人間というもので、だから苦しくて、面白いものなのに、そのグレーゾーンを切って捨てようとするなんて馬鹿げてると思うんです。愚痴というのは、そのグレーゾーンにあるもののような気がしますし、人と人とのつながりというのもまた、そのグレーゾーンの中で生まれていくものだと思うのです。
どうか、愚痴ぐらい批判されず自由ににこぼせる世界であるように祈っています。」投稿日:2022.06.14
「正しい」ことが人を追い詰める。正しさだけで解決できないことがあるから人間なんだって思った。
「正しさ」という凶器を振りかざさないようにしたいって思った。投稿日:2023.02.12
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