シャープ崩壊--名門企業を壊したのは誰か
日本経済新聞社(編)
/日本経済新聞出版
作品情報
絶頂から鴻海買収交渉まで転落劇のすべてを活写! 「キングギドラ経営」「会長主導のクーデター」「1社長1工場」――。シャープは権力者の人事抗争の末に悲劇が起きた。堺工場に代表される液晶事業への身の丈にあわない巨額投資の失敗はもちろんだが、経営危機に陥った後に内紛が激化し、効果的な打開策を打ち出せず、傷口が広がった。液晶主導の成功から赤字転落、鴻海精密工業による買収提案まで、日本経済新聞大阪本社・経済部が総力を挙げて名門企業が瞬く間に転落する姿を描く緊急出版!
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商品情報
- シリーズ
- シャープ崩壊--名門企業を壊したのは誰か
- 著者
- 日本経済新聞社
- 出版社
- 日経BP
- 掲載誌・レーベル
- 日本経済新聞出版
- 書籍発売日
- 2016.02.17
- Reader Store発売日
- 2016.03.03
- ファイルサイズ
- 9.3MB
- ページ数
- 256ページ
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この作品のレビュー
平均 3.9 (47件のレビュー)
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ダメになるべくしてダメになった
現在進行形の話ではあるが、なぜシャープがここまでダメになったのか、よく調べられて纏められている。まるで清水一行の企業小説を読んでいるかのようである。
シャープの場合、ダメになるべくしてダメになっている…のは、火を見るよりも明らか。一番の問題は、現役・OB問わず歴代経営陣が諸悪の根源なのに、本人達にその自覚がないこと。だいたい、トップ間の権力闘争が起きている段階でその会社はアウトだと思います。
以て他山の石としてください>経営者のみなさま続きを読む投稿日:2016.03.25
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会社は経営者ひとつで傾きもするし立ち直りもする
どうしてシャープが経営危機に陥ったのかを知りたくて、一気に読みました。
シャープが経営危機に陥った直接の原因は、液晶への過剰投資。
しかしそれは起きてしまった過去。過去との決別なしには新しい一歩に…踏み出せません。
このような時、経営者に求められるのは、
・過去の課題へ対処するための痛みを伴う改革を実行すること(選択)
・将来のビジョンを定め会社を成長フェーズにのせる改革を実行すること(集中)
というように、経営危機の本質を見極め、事業の選択と集中を実行する能力です。
しかし、シャープの経営者は、事業の選択と集中が必要な時に、過去との決別も、将来のビジョンも曖昧なままにし、時間だけが過ぎ去りました。
たしかに、時の経営者は、
・「液晶の次も液晶」
・「けったいな文化を変える」
と、会社の方向性を示しはします。
しかし、経営危機の本質を見極めているとは思い難く、また、危機克服のためには力強さにかける内容に思われます。
例えば、同じ電機業界で、リーマン・ショック後に経営危機に陥った日立製作所では、異端児と呼ばれた6人組の経営層が、「社会イノベーション事業」を会社の進むべきビジョンと定め、事業の選択と集中をし、見事V字回復を果たしました(「異端児たちの決断 日立製作所 川村改革の2000日」)。
本書を読んで、経営危機後の経営層の人事抗争が、シャープを混迷に追いやった様子を知るにつけ、会社は経営者ひとつで傾きもするし立ち直りもするのだ、ということをあらためて思った次第です。
2016年4月2日、鴻海精密工業によるシャープ買収契約が締結されました。
IEEEマイルストーンを3件受賞している名門企業シャープ。
新しい経営者の下、シャープが再建されることを願っています。
続きを読む投稿日:2016.04.02
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