国債パニック ゲーム理論で破綻時期を警告!
逢沢明(著)
/かんき出版
作品情報
各種公開情報をもとにゲーム理論の視点で考えれば、
国債破綻は目の前の“崖”として迫っている。
その崖から転落する日を「Xデー」とすると、
それはいつなのか!?
国債が破綻すれば、
過去に発行されて償還が済んでいない国債も
紙クズと化してしまうが、本当にそうなるのか!?
この本では、「Xデー」として
破綻リスクが極端に高まる時期を精密に見積もり、
一般の個人が国債破綻に対して備えるために、
資産防衛法などの情報を可能なかぎり提供。
2014年初めからインターネット上で公開執筆を始め、
やがて4月の時点でグーグル検索の「国債破綻」で、
約261万件中の1位になった論説に
大幅な加筆修正をして書籍化!
全国民必読の国債破綻にけっして負けないための本である。
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商品情報
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この作品のレビュー
平均 3.0 (6件のレビュー)
-
日本国債の累積発行額はかなりの量になっていますが。トレーダーをやられていた岩本女史の本等を読んで破綻することはないと安心していた私が、国際警告本を読む気になったのは、ゲーム理論で以前読んで頭に残ってい…た逢沢氏の書かれた最新本だったからです。
出版されたのは今年(2014)9月で、今年の秋が危ないと帯に書かれています。私が購入したのがつい最近で秋も終わっていてまだ破綻していないという状況ですが、その時期の是非に拘わらず、この本で書かれていた内容は衝撃的なものが多かったです。
嬉しかったのは、この本を通して、日本において戦後なぜハイパーインフレが起きたかが分かりました。一言でいうと、新円切り替え時に等価交換をしないと発表したので、商店がその分を値上げせざるを得ない(p141)と、私は理解しました。
また、現在(2014.12)でもロシアでルーブルが暴落して大変なことになっていますが、新生ロシアが落ち着くまで(1992-2000)に都合、280分の1にルーブルの価値が減価したことも初めて知りました。
破綻した場合には、預貯金や資産はざっくり半分、場合によっては7割程度が使えなくなると覚悟しておいたほうが良いと認識を新たにしました。それがどのような形かは想像できませんが、この本に書いてあるように消費税の25%程度への増税が最も穏便な解決策(p38)のようですね。
この本を読んで、余裕のあるうちに娘たちや自分への奪われることのない資産への投資が重要であると痛感しました。年末に差し掛かり記憶に残る一冊となりました。
日本国債は破綻しない、と書いてくれた岩本女史は今休業中のようです。当然この本も読まれていると思うので、反論してくれる本の出版を心待ちにしています。
また、この本で改めて気づいたポイントは、ハイパーインフレになった場合、住宅ローンは固定金利であっても引き上げられ、さらには担保追加、支払金の増額などの、引き剥がしが起きる可能性があり非常に危険であるということでした。このポイントは類書には見られないと、著者の逢沢氏が述べています。またこれが、この本を書く動機にもなったようです。
以下は気になったポイントです。
・国債が破たんすれば、過去に発行されて償還が済んでいない国債も紙屑と化す、というのが真の意味である(p2)
・国債が格下げされると、社債・株式はもっと危ないとみなされて、そのため相対的に国債が安全とされて投資資金が国債購入・円買いに向かったりする(p27)
・IMF管理下に入った場合の8項目のプログラムによると、公務員の総数・給料3割カット、ボーナスなし、退職金なし、年金一律3割カット、国債利払い5-10年停止、消費税率20%に上げ、課税最低限を年収100万円から、資産税導入し公示価格の5%、債券も課税、預金ペイオフし、3割程度カット(p43)
・国債は国内のお金で買って、かつ国債の借金は国内で使っているのだから国民に戻っているのと同じである、という論理は1941年の文章と同じ、結果、当時の国債は戦後にハイパーインフレにより紙屑となった(p54、58)
・家計、企業、国の資産を差し引きすると、306兆円となる。毎年40兆円の新規発行をするとして、ざっと7年発行できることになる。これに国富を加えると家計の正味資産は、1262→2232兆円と増加する(p65)
・日銀が市中銀行を通じてお札を出すには、その裏付けとなる市中銀行から預かる必要がある、これは国民の金融資産の総額により制限を受けることになる(p66)
・年末から年度末が、政府の保有する資金量が少なく、投機集団側が国債売りを仕掛けやすいタイミングである(p87)
・国債の値下がり額は、金利差x満期までの残存年数、で概算できる(p95)
・日本国債は確かに92%が国内消化されているが、先物市場は4割以上が外国人(p98)
・新生ロシアは1992.1に1ドル=100ルーブルで開始したが、年末には415ルーブル、1993年にはインフレ率840%、1994.10.11には1ドル=3929ルーブル、1995年には公定歩合を200%にして、4640ルーブルとなった。1998.1には1000分の1デノミを実行。2000年にようやく1ドル=28ドルで落ち着いた。つまり、ルーブルの価値が280分の1に下がった(p117)
・新円切り替えは物価の沈静化どころか、ハイパーインフレの引き金を引いてしまった。(p135)
・もし旧札1000円を新札800円にしか交換してくれないなら、商店では旧札での販売価格を上げざるを得ない、突然2割以上のインフレが起きる(p141)
・日本において戦後と現在が異なるのは、戦後まもなくは敗戦で世の中にモノが殆ど無かったので、モノを作りさえすれば飛ぶように売れた。したがって戦後経済は成長した(p144)
・新円切り替えで1か月の交換限度額が夫婦子供で500円と設定されたが、総合卸売指数で考えると、200倍と考えられるので家族で10万円程度(p151)
・新円切り替え半年後には、3000円を超える預金の支払いが凍結、翌年11月には、10万円を超える個人資産には財産税法により課税(5%)、預金封鎖解除は1948.7であった(p151,152)
・マイナンバー制は2016.1からスタート、2015.10には国民全員に番号が配られる、地方自治体の対応は2017.7開始予定、投機するにはマイナンバーがスタートする以前がやりやすいだろう(p155)
・世の中が平和のうちに、旅行などの楽しみ、プチ贅沢品を買うのが、現在のおカネの価値を最高度に生かせる(p193)
・日本国債が破たんした場合、ドルやユーロで見た金の国際価格は、やがて値下がりするだろう。最安値圏からかなり上昇している(p198)
・預貯金の額がたいしてないのであれば、ドルや貴金属として金貨等を買うのもいいだろう(p201)
・2013年以降、5000万円を超える海外資産は税務署に申告する必要がある、年間所得が2000万を超える場合には、それ以下でも申告が必要(p205)
・ほとんどの投資家が大損する下げの状況下で、素人は儲けられない。目を見張るほどの上げ相場だから素人でも分け前がもらえる(p209)
・ロシアの場合、物価や為替レートが安定するのに、7-8年かかった。日本国債が破たんした場合、それが沈静化するのは2020年代だろう(p215)
・景気がいいとは、要するにおカネが世の中を活発に流れるということ、おカネが5倍まわれれば、GDPは5倍になる(p256)
・建設費が1基5000億円ほどの原発に対して、事故処理費にすでに7兆円使った、そして原発技術は高コストなものになった(p260)
2014年12月23日作成続きを読む投稿日:2014.12.23
2016年、国の借金が1000兆円を越えた。国民一人にすると800数十万円の借金になるらしい。2016年の国家予算が96兆円でその半分を国債に依存しているのだとか、月の給料が30万しかない家庭で毎月…60万使っているってあり得ない、空恐ろしい収支である。高金利の街金から借金したら命も取られかねないのに・・・
国は国債のたたき売りは無いと踏んでいる。国債の95%は国内で消費される。国債をふんだんに抱え込んでいるところは、けっして国債を紙屑にはしないと国はみているのか、海外投資家が国債を大量に売っても、全力で各方面で支えるだろう、そうするとこの負のスパイラスは永遠につづくのか・・・いづれ超インフレになり紙幣価値を下げることで国の負債をチャラにするという恐ろしいことになりはしないか、ドル資金は必須な気がする今日この頃である。続きを読む投稿日:2016.05.11
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