ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階
ジム・コリンズ(著)
,山岡洋一(訳)
/日経BP
作品情報
「成功から生まれる傲慢」「規律なき拡大路線」「リスクと問題の否認」「一発逆転策の追及」「屈服と凡庸な企業への転落か消滅」――。
企業は、いつかは衰退する。それは偉大であった企業も例外ではない。本書は、『ビジョナリー・カンパニー』『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』で膨大な調査データから「時代を超える生存の法則」と「良好な企業から偉大な企業への飛躍の法則」を導き出した在野の経営学者、ジェームズ・C・コリンズが、一転して「衰退の法則」に着目、「衰退の5段階」としてまとめた。
取り上げられたのは、前記2冊で言及された60社の大企業のなかから、「衰退の五段階」を歩んだヒューレット・パッカード(HP)、メルク、モトローラ、ラバーメイド、スコット・ペーパー、ゼニスなどの11社。
この11社を現時点で衰退していない同業の比較対象企業と比較し、どこが岐路となったのかを分析した。衰退企業11社を選んだのが2008年の金融危機以前であったため、『ビジョナリー・カンパニー2』で飛躍企業として取り上げられ、経済危機で国有化されたファニーメイ(連邦抵当金庫)は入っていないが、付録に「ファニーメイと2008年の金融危機」として言及されている。
卓越したリーダーによって衰退パターンを逃れたケースもある。ルイス・ガースナーによって再建されたIBMや、ニューコア、ノードストロームのケースが付録として収録されている。
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商品情報
- シリーズ
- ビジョナリー・カンパニー
- 出版社
- 日経BP
- 書籍発売日
- 2010.07.22
- Reader Store発売日
- 2017.07.28
- ファイルサイズ
- 8.9MB
- ページ数
- 280ページ
- シリーズ情報
- 既刊5巻
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この作品のレビュー
平均 3.8 (123件のレビュー)
-
偉大な企業が衰退していった段階を分析しています。
厚い本ですが、半分は付録と原注です。付録には、衰退していった各企業のどこがまずかったのかを5原則ごとに分類して記載されています。
また、衰退したけど、…回復した企業(IBMなど)も記載されていて、付録は付録で面白いです。
本書の雰囲気としては、今までの振り返りも含めて、まとめの1冊という位置づけかなと思います。
さて衰退の5段階とは
第1段階 成功から生まれる傲慢
第2段階 規律なき拡大路線
第3段階 リスクの問題の否認
第4段階 一発逆転策の追求
第5段階 屈服と凡庸な企業への転落か消滅
です。
偉大な企業であり続けるのは難しいんだなぁっていうのが正直な感想。
あと、知っている企業が少ないので、これほど、細かく分析されても、なるほどってならないのが残念。(正直、対岸の火事となってしまう)
とはいうものの、弊社がまさに、いま、この段階に突入しているのか、いないのか。もっというと事業部がこの段階に突入しているのか、いないのか、がとても不安。
よく、成功体験に胡坐をかかず、「正常な危機感、危機意識をもて」といいますが、結局は成功体験をベースに危機感を持っているような気がしています。結果、傲慢につながるのではと思います。
さて、気になったところは
「規律なき拡大路線」
企業を成長させるために拡大路線をとるのは当然。しかし、その当事者、その渦の中にある人が、いま、やっているその拡大路線が、規律なき拡大路線なのか規律ある拡大路線なのかを性格に判断できるのだろうか?と疑問が残ります。結局、結果論になってしまうのでは?って思うところもあります。
「一発逆転策の追求」
これはそのとおりだろうなって思います。前作にも書かれていますが、やはり、銀の弾丸なるものは存在しないと思います。弾み車を押し続けるとか、こつこつ、やり続けることが必要なのかと思います。
とはいえ、この段階まですすんでしまえば、一発逆転狙うのもわかりますよね。
最後に
ビジョナリカンパニーシリーズはこれで、一通り決着かと思いますが、また5年ぐらいすると、またいくつかの企業が衰退から復活したりするので、
「ビジョナリカンパニー4 復活の4原則」
とか出たりして;-P続きを読む投稿日:2011.02.13
◆衰退の5段階
第1段階 : 成功から生まれる傲慢
第2段階 : 規律なき拡大路線
第3段階 : リスクと問題の否認
第4段階 : 一発逆転策の追求
第5段階 : 屈服と凡庸な企業への転落か消滅
◆…成功から生まれる傲慢
・成功は当然だとする傲慢
・主要な弾み車の無視
→指導者が外部にある脅威や冒険、機会に関心を奪われ、当初に偉大な業績をあげるようになったときと同じ徹底した創造性を発揮して若返りをはかろうとはしない。
・『何』から『なぜ』への移行
→ 成功すると、企業は『何』に意識が向く。本来は『なぜ』何を提供するか、が大切。
・学習意欲の低下
・運の役割の軽視
◆ 不適切な人材と適切な人材の違い
不適切な人材が自分はこれこれの「肩書き」をもっていると考えるのに対して、適切な人材が自分はこれこれに「責任」を負っていると考えることである。主要なポストにある人はみな、「どのような仕事をしているのですか」と質問されたとき、肩書きをあげるのではなく、個人として負っている責任をあげて答えられなければならない。続きを読む投稿日:2024.03.26
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