冒険(小学館文庫)
植村直己(著)
/小学館文庫
作品情報
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モンブラン、エベレスト、キリマンジャロなど五大陸最高峰の登頂、そして犬橇での北極圏1万2千km、北極点・グリーンランド走破、アマゾンいかだ下り…世界を舞台に冒険した小さな巨人、植村直己の自伝的体験記。
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商品情報
- シリーズ
- 冒険(小学館文庫)
- 著者
- 植村直己
- ジャンル
- スポーツ・アウトドア - 登山
- 出版社
- 小学館
- 掲載誌・レーベル
- 小学館文庫
- 書籍発売日
- 1998.03.01
- Reader Store発売日
- 2015.05.21
- ファイルサイズ
- 42.4MB
- ページ数
- 288ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (3件のレビュー)
-
植村直己の自伝的体験記『冒険』を読みました。
植村直己の作品は先月読んだ『植村直己の冒険学校』以来ですね。
-----story-------------
地球のてっぺん・エベレスト・を踏んだ、地球…の最果て〈北極点〉を踏んだ。
そして彼はもうひとつの最果て・南極点・を踏む夢をあきらめられなかった。
五大陸最高峰を世界で初めて制覇、犬橇による北極圏踏破など、数々の冒険で知られる小さな巨人・植村直己。
彼のおいたちから明大山岳部時代の逸話、アラスカの人々との交流、そして南極横断の夢までを語った自伝的体験記。
これ一冊で植村直己の生涯が鳥瞰的に見渡せる。
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1980年(昭和55年)に刊行された作品……1998年(平成10年)に再刊された文庫版で読みました。
■新たな挑戦―厳冬のエベレストへ
■北極点へ―ありがたい支援
■極北のロマン―孤独の踏破行
■氷と雪と犬と―グリーンランド縦断
■仲間たち―子供時代から学生まで
■ハングリー―最初の冒険・日本脱出
■あの山あの人―大陸最高峰登頂の夢
■大河の濁水―大アマゾンにイカダで挑む
■チャンス―エベレスト登頂
■五大陸征服―北米最高峰マッキンリー
■極限と信頼感―二つの体験
■極寒の友だち―1万2000キロ、犬ゾリ走破
■孤独の道―文明に抗して
■あとがき
モンブラン、エベレスト、キリマンジャロなどの五大陸最高峰の登頂、そして犬橇での北極圏1万2千km、北極点・グリーンランド走破、アマゾンいかだ下り……世界を舞台に冒険した小さな巨人、植村直己の自伝的体験記。
植村直己の冒険の原点となった青春時代から、五大陸最高峰の登頂、アラスカの人々との交流、そして南極横断の夢までを語った作品でした……過去に読んだ作品の総集編的な感じでしたね、、、
相変わらずですが、素朴で率直な文章に好感が持てましたね……冒険心やエゴイズムに正直に向き合い、自然や現地の人々とのふれあいを大切にするという生き方や考え方に共感でき、人間としての植村直己の魅力を感じることのできる一冊でしたね。続きを読む投稿日:2024.01.13
植村直己冒険館へ一度行ってみたい。直己が残した数々の冒険の軌跡を見たいから。
でも館のある彼の故郷、兵庫県城崎郡日高町(合併により現在は豊岡市)へは、なかなか行く機会がない。ならば、“満腹感”には遠く…ても、この本を読むことにした。
常人の限界を超えた彼の足跡は、冒険館で得られるだろう。だから私はこの本からは、冒険譚よりも彼の人生を通じた心の動きを得たいと思った。
おそらく直己は、何百回何千回と人からこう聞かれたと思う。「なんでそんな危険なことをしようとするのか?」「こわくないのか?」―
彼はこう書く。「なぜこうしたことを、一人でやるのか、私にはわからない…ただ無性にやりたい、それだけだ。」「理由もなく、ただこの時にやりたい、と思ったことをやる。懸命に心を打ちこむと、その中からまたやりたいものが生まれる。」そして「他人のやっていないなにかを自分で築いてみたい」につながる。
でも私が面白いと思ったのは、冒険自体より、冒険の準備や資金集めなどで見られる“直己らしさ”だ。今でこそ私たちは「爆笑エピソード」として読めるけど、本人は真剣だから余計笑える(失礼)。
南極大陸横断の距離感を実感するため、思いつきで稚内から鹿児島まで徒歩旅行を実行。でもあまりの小汚い格好に、警察官に不審者として連行されてしまう。
また、極地探検の資金を得るため、一回だけ会ったことのある巨人軍の王貞治選手に後援会入会を頼んだらと人に言われ、「いきなり電話したら失礼にあたらないか」とか何日も思い悩んだ末に恐る恐る電話したら、王さんから快諾をもらえたけど、そのとき何度も電話に向かって頭を下げていたよって横から言われる。
大胆さと繊細さ、強さと弱さ、慎重を期すことと瞬時の判断。相反する特質を自分の中で上手に併せ持ち多くの偉業に繋げたこの人に国民栄誉賞を与えたのは、正しい。
(2011/11/5)続きを読む投稿日:2015.11.08
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