公明党vs.創価学会
島田裕巳(著者)
/朝日新聞出版
作品情報
公明党と創価学会は果たして一心同体なのか。先入観を排し、取材豊富な研究者の立場から、両者の本当の関係に迫った注目の書。なぜ公明党は誕生したか。転換点となった言論出版妨害事件とは? さらには、政局の流動化と政権与党の関係、創価学会の多様化と公明党との乖離、公明党の脱「創価学会」化、創価学会と公明党の相互補完関係などなど。結党以来の歴史を紐解きながら、公明党の現状を読み解く。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 公明党vs.創価学会
- 著者
- 島田裕巳
- 出版社
- 朝日新聞出版
- 掲載誌・レーベル
- 朝日新聞出版
- 書籍発売日
- 2007.06.01
- Reader Store発売日
- 2014.02.19
- ファイルサイズ
- 0.3MB
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.6 (6件のレビュー)
-
公明党の支持母体であり、日本最大の宗教団体ともいえる創価学会について両者の関係を創設からの歴史をもとに説明している。全体的に両者の間には考え方の違いが生じているという内容だが、なにか遠慮をしているよう…な記述が多く、残念である。続きを読む
投稿日:2007.06.13
◆不即不離に思える公明党と創価学会だが、世評ほどに一枚岩ではない。とはいえ、自公連立政権における自民党候補への票の贈呈を通じ、少数勢力ながらに政策に強くコミットする事実は、典型的な少数支配による害悪が…◆
2007年刊。
著者は東京大学先端科学技術研究センター特任研究員。
宗教団体・教育団体としての創価学会と、それを母体にして誕生した(元来は、政権獲得に伴う、国立戒壇建立と日蓮宗の国教化?が目標)公明党との関係を戦後史に沿って叙述する。
単純化しにくいが、戦後以降、創価学会の主導者(池田大作氏の前の会長)の政治的思惑に端を発し、50年代半ばから地方議会→国政へと食指を伸ばしていく中(ただし、公明党は未結党)、60年代に公明党の前身が組織され、暫くは一体の関係で来た。
日蓮宗らしい現世利益追求の政党。すなわち社会福祉の充実と、保革対立の政治状況の中での独自性、すなわち中道路線の採用を旗に、都市の零細企業主やその労働者をターゲットにして信者と政党支持者を増加させていく戦略であった。
先の層の増大と強引な勧誘に伴い、公明党・創価学会の勢力は徐々に拡大するも、60年代後半から反対運動が厳しく(言論弾圧事件ほか)、政教分離原則違反の観点からも、公明党と創価学会は徐々に関係性(特に人的交流)を減じさせていく。
時には、公明党を飛ばして創価学会が共産党と手打ちをし、また創価学会の意向を考慮せず公明党が独自に行動することも生じてきた。例えば、中曽根に反発する田中派の一部による二階堂進擁立劇などに積極的に関わろうとするといった事態がそれだ(いわゆるロッキード事件の灰色高官であった二階堂を神輿に担ぐことに、学会の、特に婦人部のアレルギーが強く、後に公明党幹部は学会から批判に晒される)。
これに対して、80年代になると、党議員による池田大作批判、あるいはクリーンな党のイメージを壊す議員のスキャンダル(例えばリクルート事件)が、学会員を激怒させるといった状況にまで至っていた。
他方、政治情勢では、中道主義に従う公明党に政権参加の見込みは基本的に無かった。強固な自民党政権体制にあったためであるが、議席数獲得のためには、政治状況に応じて、その政策的立場や主張は保革の間を振り子のように揺れ動いていたと言える。それが社公民連立構想であったり、二階堂擁立劇であったりするわけだが、その一つの結実が、小沢一郎らが生んだ新進党への衆議院公明党の合流劇である。
とはいえ、新進党全体を学会が支持することにはならず(ここで出てくるのが宗教絡みだろうか)、非公明党出身の新進党議員に(民主党、現在の希望と立憲民主か)に学会アレルギー・反学会の意識が成立することになる。
もとより学会の票が公明党議員の死命を決しているのも確かだが、ただ所謂学会員でない者が議員となるケースも散見という状況とのこと。
さて、著者が表に出しにくい点で問題とするのは、自公連立政権で、自民は勿論、公明も150万票ほど上積みされている点。結果、自公ともに連立から離れられず、かつ公明党がキャスティングボードを握る立場であることは変わりが無い。その結果、フレンドを除く中核の学会員250万人(有権者は200万人強)という極めて少数の意見・利益が、国政に強く反映されすぎている点だという。尤もである。
また、都市民における票と議席を奪い合うという点で、旧民主党系と公明党、さらには共産党とは対立構図にあり、地方を基盤とする自民党と公明党とは補完関係にあるという。これも連立を強固とし、また民主党政権下で自公がともに下野していたことを裏付けるとも言えそう。続きを読む投稿日:2018.05.05
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。