雨の降る日は考える日にしよう [絵本は人生に三度]手帖I
柳田邦男(著)
/平凡社
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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。絵本は大人にとって人生の心の友。生きる上で本当に大切なものを気づかせてくれる。大人こそ絵本を読もう!柳田邦男が薦める44冊の絵本。
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この作品のレビュー
平均 3.5 (5件のレビュー)
-
おすすめの絵本がいくつも紹介されていました。
どれも読んでみたいと思う本でした。
あらすじだけ読んで ホロリときてしまうのもありました。投稿日:2023.03.18
柳田邦男さんの本棚は、私が苦手なタイプの絵本で埋まっていることがわかった 笑 面白い。
「大人のための絵本」を、食わず嫌いせずにもっと読んでみよう。自分はもう大人だ、大切な絵本も見つかるだろう。
(自…分の子ども以外の)子ども相手に、どれも読み聞かせはしないけどね。
心に残った柳田さんの言葉はたくさんある。メモ:
・人の心の深層に、埋もれ火とも言うべき、温もりのある誰かとの絆の記憶があれば、孤独でも生きる支えになるのだ。(p.8 生きるのを支える心の埋もれ火 より。紹介本は『あの路』『おくりもの』)
・(ぼうやが大切にしていたうさぎのぬいぐるみが、新しいおもちゃが家にやってきたことによって忘れられてしまった。そんな『ビロードのうさぎ』を読んで)
絵本を読んでいて、こういう場面に出会うと、誕生日だのクリスマスだのとお祝いする日にいろんな人が豪華なプレゼントをするのは、子どもにとっていいのかと思ってしまう。ささやかだけれど、子どもが愛着をもって大事にするもの、そういうプレゼントのほうが、子どもの心を育てるうえでいいに決まっている。そうでないと、ひとつのものを大事にするという心を子どもが日常のなかで育む機会を奪ってしまう。
(p.39 ほんとうの涙、ほんとうのいのち より)
紹介本:『ビロードのうさぎ』
・(生身の人間同士のふれあいによって感情のきめ細かい分化発達が進んだり、他所とのコミュニケーションの取り方が自然に育ってきたりする機会が乏しい今の世の中について)、この危機は、実はこどもだけの問題ではない。青年や中高年の大人にとっても、共通に存在している課題なのだ。愛する人を喪ったり、仕事がうまくいかなかったり、人間関係が壊れたりといった事態に直面した時、そういう人生の難局をどう乗り越えるか、どう自分の心の安定を取り戻して、前向きに生きられるようになるか。ー私は、よく思う。生きていくうえで、ほんとうに大事なものは何か、そのことをしっかりと心の中に刻むことが出来さえすれば、生きられる、前向きに生きていく力が湧いてくると。
(p.57 孤独な心に生きる灯が)
紹介本:『あかいハリネズミ』『たびだちのとき』
・両親やるいは祖父母が癌になれば、その家族の中には若者や子どもがいるのだから、そういう世代に「生と死」や看取りについて、情報を提供すべきだ。死の恐怖をどう乗り越えるのかとか、死にゆく大事な人とどう向き合うのかといったことは若い人や子どもたちにとっても大事な問題なのに、その語りかけはほとんどなされていない。(p.78 家に宿る家族を守る力 より)
紹介本:『いびらのすむ家』
・わたしは「乾いた心に潤いを」というねらいで、≪大人にこそ絵本を≫という呼びかけをしているものだから、エッセイで取り上げる絵本に私なりの傾向があって、今の時代を生きる人々が直面する心の問題や「生と死」の問題や子育ての問題や障害の問題などを語った絵本を選ぶことが多い。(p.82 少年の示す透明な愛と受容の世界)
紹介本:『でも すきだよ おばあちゃん』
・高度成長期の日本人は、所得の拡大、部室面での生活水準の向上を必死になって追い求めて働いた。そんな中で、もっと大切なこと、次の時代を生きる子供たちの心に精神性の豊かさをこそ大事にする種を蒔くことを忘れていたのではないか。カネとモノを潤沢にしたら、子どもの想像力も創造力も育つチャンスを奪われてしまうということに気付かなくなっていたのが、戦後の歴史ではなかったか。
(p.96 父親は子どもの心に何を残すのか より)
紹介本:『おとうさんのちず』
・幼児期に芽生えてくる知的なものへの好奇心をしっかりと受けとめ、みずみずしい感性をしぼませずに大きく膨らませてやることが、子どもの心の成長にとっていかに大事であるかが理屈抜きで伝わってくる。
(p.109 生涯持ち続けた少女時代の感性)
紹介本:『レイチェルー海と自然を愛したレイチェル・カーソンの物語』
・私はメールの便利さを否定するつもりはないが、メールには”落とし穴”(発信者からの一方的な言葉の投げかけになりがち・季節のあいさつや前置きはいらない等)があることを意識し、時にはゆったりとした気持ちで手紙を書くことを忘れないように気を付けたいものだ。特に子どもの頃に手で文字を書き、文をつづっていく、手紙を書く営みの大切さを覚えさせないと、生涯手紙を敬遠し、なんでもメールで済ませてしまう人間になってしまう恐れがある。それは短絡的な思考しかしない人格形成にもつながる危険性さえ孕んでいる。
・幼い子は、現実と空想世界が渾然一体となっているから、本気で動物や昆虫や木や森に手紙を書くそのことが子どもの心にもたらす果実には豊かなものがある。
(p.119 子どもが手紙を書く時)
紹介本:『もりのてがみ』『てがみをください』
・孤独という言葉は否定的にとられがちだ。孤独という言葉あるいは状態は、ほとんど不幸や逆境やみじめさに直結する意味でつかわれる。だが、孤独とは、そのように忌避すべきものだろうか。
ー孤独とは、本来心に豊かさをもたらしてくれるものなのだ。一人で遊びをみつける、ひとりで本を読む。
(p.125 人生で大切な孤独の時間)
紹介本:『ぼくはだれもいない世界の果てで』続きを読む投稿日:2023.09.26
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