希望学
玄田有史(編著)
/中公新書ラクレ
作品情報
東京大学が、希望探求のプロジェクトを開始! 「希望学」とは、<希望とは何か? 希望はどこから来てどこへ行くのか?>をテーマとし、希望と社会の関係を探っていく研究です。その第一歩として、20代~40代の男女、900人に「希望に関するアンケート」を実施。本書では、その結果分析から、希望の実態に迫ります。希望が持てる性格とは? 家族の期待が希望を育む、挫折経験が希望につながる…等、格差社会を超えて希望に辿り着くヒントが満載。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 希望学
- 著者
- 玄田有史
- 出版社
- 中央公論新社
- 掲載誌・レーベル
- 中公新書ラクレ
- 書籍発売日
- 2006.04.10
- Reader Store発売日
- 2014.12.21
- ファイルサイズ
- 1.7MB
- ページ数
- 214ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.2 (17件のレビュー)
-
情報社会にあって、言葉の軽量化が問題になっている。特に、震災後、「希望」という言葉が、軽々しく言われている気がしてならなかった。では希望とは何なのか。そんな疑問を持って、この『希望学』を読んだ。
結論…から言うと、この疑問は、学問では解明できない。希望は、人間の心の深いところ、いわば生命から発するものであるから、生命の次元から照らし出さなければならないからだ。
例えば、学問的には、「希望」という言葉の定義が人によって異なる、ととらえる。ここまでは良い。定義は異なるが、本人が「希望」を持っているかどうか、が重要なので、本人の意識からアプローチしようとする。これも良い。その結果、「親から期待を受けたと感じた人ほど、希望を持つ」と結論づける。ここがまずい。
「親から期待を受けたという思い出」と「希望」は両者とも、豊かな生命から出てくるのだ。それを両者に因果関係があるかのように解釈するのがまずい。
そして、結局は本人が希望を持てるかどうか、人に希望を与えられるかどうかが重要で、それには知識ではなく知恵が必要なのだ。続きを読む投稿日:2011.07.19
希望とは何か?「科学的分析」の結果では、人生の修正プロセスを生み出す根源とのことらしい。そして希望を持っている人に共通するのが、家族からの期待と友達の多さとの事。個人の性格は関係なく環境によって左右さ…れる。これが社会科学的に分析した結果である。
なので家族から期待されてこなかった人は友達をたくさん作る必要がある。ただし、問題は数であり親密度ではない。よって少数の親友なんかよりも、連絡先を知っているだけの多数の友達と弱くつながっている事が重要であるらしい。逆に、経済力・社会階層・愛情等は希望とは関係がない事が判明したらしい。
あと大切なのが、子供の頃から将来像のイメージを持ち続けている事。ただしこの将来像が実現する事は殆どないので挫折経験も重要になる。結果、挫折しても修正できる人が希望を持ち続けるというオチになっているようである。
時間論的な興味関心からは挫折とは現在の自分による過去の失敗の評価であり、希望とは現在の自分による未来の実現性の評価との事であるという点に見るべきものがある。ここに自己評価と過去・現在・未来の連続性との関係性があるように思える。よって、時間と自己との関係性を現在進行形で問い直し続ける習慣・能力こそが希望なんかよりも生きていくために持つべきものであるということになるのかもしれない。
等々「希望」というワードになんとなく持っていた精神論的イメージとは異なる学問的分析結果が提示されたわけだが、希望がない人は絶望もないのでサバイバル状況においては有利に働くらしい。コロナ騒動により今後希望が声高に叫ばれるだろうが、コロナを乗り切り、サバイバルするには希望など持たない方がよいのかもしれない。続きを読む投稿日:2020.04.28
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。