両班(ヤンバン) 李朝社会の特権階層
宮嶋博史(著)
/中公新書
作品情報
韓国では今日も、儒教の「教え」が日常生活の隅ずみまで深く浸透している。朝鮮・韓国で朱子学の受容を担ったのは両班階層であった。両班は官僚・知識人として李朝時代を通じ京師と地方の支配エリートであった。しかし両班は法制的手続きを経て制定された特権階層ではない。彼らは社会的慣習を通じ周囲から両班としての資格を認定された、相対的で主観的な階層であった。ではその資格とは? 両班の形成過程と儒教的伝統の実態を描く。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 両班(ヤンバン) 李朝社会の特権階層
- 著者
- 宮嶋博史
- 出版社
- 中央公論新社
- 掲載誌・レーベル
- 中公新書
- 書籍発売日
- 1995.08.25
- Reader Store発売日
- 2014.12.21
- ファイルサイズ
- 11.4MB
- ページ数
- 222ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.0 (2件のレビュー)
-
ぜひ。両班の日常生活についてのところなど真面目なのに笑える…。さりげなく重要なことを書いているので慎重に読みたい本です。韓国語版も。'양반'강출…판,노영구 옮김.
기타참고: http://www.sakyejul.co.kr/general/books/books_pop.asp?BookID=510続きを読む投稿日:2006.07.09
朝鮮の時代劇を見ていると、両班(ヤンバン)という特権階級の人たちが出てくる。身分的にはその下に位置する常民や奴婢たちをこき使う。特に奴婢と呼ばれる人たちは人間扱いされず物と同じだ。売買の対象にさえな…っている。
私は朝鮮の歴史ドラマを見ていて、これほどに民衆をいたぶる両班という「種族」がいつごろどのようにして発生したのか、当時どれほどの人口の両班がいたのか、そして現代においてはその両班たちはどうなったのか、そういう疑問を持ってしまった。それにこたえてくれたのがこの本であった。
「民衆エッセンス韓日辞典」によると「ヤンバン」の語義は
① [史](身分)両班。
② [史](東西班) 東班(文官の班列)と西班(武官の班列)。
③ 礼儀正しく善良な人。
④ 婦人が第三者に対して自分の夫を指して言う語。
このうち最も概念を狭くとらえているのが②で、その次が①だそうだ。しかし、語義の配列順が示すように①が両班という言葉の最も重要な意味で使われるということだ。
時代が下ってくると、一般人も上昇志向が強くなり、両班的地位を獲得しようとする動きが強まる。そうして両班戸や両班人口も増加するが、奴婢身分の人々は19世紀中葉になっても全人口の3割を占めていた。しかしただの労働力として利用されていた奴婢たちも、小さいながらも小作農として独立していく。下層両班、常民、奴婢の身分を問わず多くが小農として次第に均質な存在になっていく。
近代になって社会全体の両班志向が加速化された。現代の韓国人で自分の属する一族の族譜が存在しないという人は希だそうだ。韓国人全部が両班になったらしい。続きを読む投稿日:2012.06.04
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。