哲学ディベート―<倫理>を<論理>する
高橋昌一郎(著)
/NHKブックス
作品情報
命の授業から代理出産、売春や尊厳死の是非まで。現代の様々な倫理的問題について主観を排し冷静に議論するうちに、今まで気づかなかった新たな発想が見えてくる。相手を論破する従来のディベートとは異なり、多様な意見を比較しつつ自分の考えを打ち立てることを目指す、討論形式の哲学入門。
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商品情報
- シリーズ
- 哲学ディベート―<倫理>を<論理>する
- 著者
- 高橋昌一郎
- 出版社
- NHK出版
- 掲載誌・レーベル
- NHKブックス
- 書籍発売日
- 2007.11.29
- Reader Store発売日
- 2013.04.26
- ファイルサイズ
- 0.9MB
- ページ数
- 304ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (13件のレビュー)
-
『理性の限界』、『知性の限界』、『感性の限界』という限界三部作を書いた高橋先生の著作。『知性の限界』の書評で好意的な中にも「もしかしたら(『理性の限界』の)出がらしかもしれない。」と書いたら「出がらし…ではないです」とTwitterでコメントされてしまったといういわくもあるのを思い出しながら読んだ。
本書でも、限界三部作でも使われたディベート形式が用いられている。自身の授業でもディベート形式で進めているというが、きっとこのフォーマットがフィットするのだろう。このフォーマットには、自身の主張やスタンスを明確にせずに進められるというメリットがある。一方、それはデメリットでもある。何となれば、内容としてサンデル教授の『これからの「正義」の話をしよう』の劣化版のように感じることもあった。
語られたテーマは、「鶏屠殺の授業」「韓国の犬食文化」「代理出産」「死刑」「性犯罪者の権利」「売春」「安楽死」など。こう見ると、哲学とは生命を巡る倫理の話だとわかる。生命も人権も自明のものではない、まずはそこから始めるのかどうかが倫理的には大きな分岐点のように思われる。そして、そこが自明であるとすると、ディベートはちっとも面白くない。「倫理を論理する」とのことだが、果たしてその目的は果たせられたのか。倫理を論理するというためには、ディベート形式ではそこに届かないのではないだろうか。続きを読む投稿日:2015.03.07
相手に勝つディベートではない,考えを深めるための哲学ディベートを,仮想的な教授と学生たちの対話として具体的に示した本である.
他に類を見ない良書だと思う.
扱われた内容は,いずれも簡単に結論が出ないよ…うな問題であり,賛否両側の意見や教授によるまとめの解説も示されている.
特に安楽死の問題は,ちょうど知り合いの医師の著書にも登場するため,後日比較してみたいと思う.
論理学者としての著者の立場からも,妙なレトリックではなく論理的に課題にアプローチされている.
最後に残るのは「公理系」の違い,すなわち価値観の違いであろう.続きを読む投稿日:2022.08.08
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