ロード・キル
ジャック・ケッチャム(著)
,有沢善樹(訳)
/扶桑社BOOKSミステリー
作品情報
ウェインは密かな殺人願望を持っていた。一見するとごく普通の男性ウェインには昆虫や小動物などを殺し続けた過去があった。加えて隣人達の「犬のふんを掃除しない」といった些細な出来事を手帳に記し、「有罪」として復讐の機会を狙っていた。ある日、彼は恋人スーザンと散歩中、不意に彼女の首を絞めた。驚いたスーザンは咄嗟に逃走。だが、その時ウェインは偶然にも殺人現場を目撃。この日を境にして彼の心は次第に解き放たれてゆく。病めるアメリカをオフ・ビート感覚で描き切る超異常心理スリラー。
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商品情報
- シリーズ
- ロード・キル
- 著者
- ジャック・ケッチャム, 有沢善樹
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 扶桑社
- 掲載誌・レーベル
- 扶桑社BOOKSミステリー
- 書籍発売日
- 1996.06.30
- Reader Store発売日
- 2013.02.08
- ファイルサイズ
- 0.4MB
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この作品のレビュー
平均 3.1 (8件のレビュー)
-
追い詰められたキャロルとリーはハワードを殺害。だが、それを見つめる目があった。その目の主ウェインは二人に接触しドライブに連れ出す。それは通る道に死体を並べる地獄の殺人旅行だった。
と、とても簡潔な内容…となっている。まさにロードキル。直訳でここまで内容をカッチリとはめ込んで来るタイトルが気持ち良い。
殺人現場を目撃した事により願望のリミッターが解除された産まれたてホヤホヤのサイコキラー、ウェインの暴走ドライブは決して無鉄砲でも無ければ衝動的でも無い。実に計画的で冷静。それがこの単調な作品のおぞましさを強調しているように感じた。ウェインの有罪リストに記載されたであろう人物達があまりにも簡単に、無慈悲に殺害されていく。
ケッチャムの悪魔的要素は無慈悲に殺害される彼等の背景を、先に興味が傾く程度に簡潔に語る事だ。「この人はこんな人か...」と丁度よく認知させといて、それを無に返してくる。トドメは認知をさせてから刺す、もう完全にサイコパスの手口ではないか。
完全にぶっ飛んでいる事しか語っていない気がするが、この作品 ケッチャムにしては「まとも」らしい。まぁ確かに代表作である「隣の家の少女」と比べるとなるほど、正常な気がする。しっかり殺してしっかり終着するものね。ふむ、なんだつまりは正統派スプリーキラーという事か、納得。 (???)
..ご心配無く、感覚が損壊している自覚はあります。
ケッチャムの作品でしっかり記憶に残っているのはここを始めてから読んだ「隣の家の少女」くらいだが、クライマックスは強引なイメージが強い。論理的思考は意味をなさないし、そもそも解答編が用意されているお優しい代物では無いので、悪夢の決着を純粋に楽しむべきかと思う。だが、キャロルとリーとウェインの地獄のドライブの軌跡を辿れば「終わりよければ全てよし」とは言ってられないだろう...。
風圧でフロントガラスに潰された羽虫達と同じ様に、進む事で犠牲となる命が余りにも多すぎた。
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今回、KILLERについての出現形態分析が大変興味深かった。
連続殺人(シリアルキラー)は復讐と同時に有名人になるために殺す、大量殺人(マスマーダラー)はもはや生き延びる意思がなく一種の自殺の遺書として殺す。
ふむ、名を轟かせた実在する過去の殺人鬼達の行動理念を知れば、「まとも」の維持に貢献されるのだろうか。それとも彼らの大きな闇と存在は、己を蝕むリスクとなるのだろうか。
私は恐怖を知る事で恐怖を回避したいし、恐怖のフィクションに触れる事で現実の安息を再認識したいのだろう。いやはや、つくづく自分本位な奴だと思う。でも、平和が好きなのよ、ほんとよ( ´•ω•` )続きを読む投稿日:2022.04.16
このレビューはネタバレを含みます
追いつめられた2人(キャロルとリー)は、殺人をおかした。
レビューの続きを読む
だが、それを見つめる目があった。
男(ウェイン)は2人を地獄のドライブに連れ出す。
それは、想像を絶する殺人旅行の始まりだった。
まさ…に「ロード・キル」。
「オフシーズン」でケッチャム作品にドハマリした私には本作はおとなしすぎると感じてしまいました。
確かにウェインはシリアルキラーと化し、何人殺したのかわからなくなる位に次々と人々の命を奪っていきます。
でも、なんだろう...
ケッチャム作品といえば残酷なまでの肉体的な苦しみと、異常心理の塊というのが私のイメージであり、求めるもの。
そこからすると本作はおとなしい。
確かに狂ってるんです。
些細な理由で、ウェインの殺人リストに名前が載ってしまった人々が次から次へと人が殺されるんです。
でもあまりにも簡単に死にすぎてる(銃で撃ち殺される)。
もっともっとエログロスプラッターを期待していた為、私には物足りない...
説明
内容(「BOOK」データベースより)
ウェインは密かな殺人願望を持っていた。一見するとごく普通の男性ウェインには昆虫や小動物などを殺し続けた過去があった。加えて隣人達の「犬のふんを掃除しない」といった些細な出来事を手帳に記し、「有罪」として復讐の機会を狙っていた。ある日、彼は恋人スーザンと散歩中、不意に彼女の首を絞めた。驚いたスーザンは咄嗟に逃走。だが、その時ウェインは偶然にも殺人現場を目撃。この日を境にして彼の心は次第に解き放たれてゆく。病めるアメリカをオフ・ビート感覚で描き切る超異常心理スリラー。続きを読む投稿日:2022.11.25
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